8章 建比良鳥の地上絵-4
これまで解説したように、ちょうど1千万坪の建比良鳥の地上絵は、天頂緯度が正確に測定できる構造になっている銅鐸を用いて制作され、建比良鳥の地上絵(細江町)から出土した三遠式銅鐸は260年~290年に製作され使用されたゆえ、建比良鳥の地上絵は260年~290年に制作されたことになる。『魏志倭人伝』は280年~289年に著述された。したがって、建比良鳥の地上絵は『魏志倭人伝』は同時代に作成され、『魏志倭人伝』に書かれた鬼道の学芸の秘密が解明でき証明できる遺跡である。というのも、『魏志倭人伝』末部に記載される倭女王壱与(伊耶那美命)が徇葬(じゅんそう)を否定して〔愛〕を国家理念とした歴史を保存するために、建比良鳥の地上絵は作成されたからである。
『古事記』上巻・天照大御神と須佐之男命の二神の誓約(うけい)説話の末部に「遠江国造(とほつあふみのくにのみやつこ)の先祖は建比良鳥命(たけひらとりのみこと)である」と書く記事がある。
建比良鳥の地上絵すなわち細江町は、遠江である。細江町の北隣の引佐町(いなさちょう)もまた、遠江である。
細江町の北隣の引佐盆地東部の丘陵上に北岡大塚古墳・馬場平古墳の2基の前方後円墳が所在する。北岡大塚古墳は350年ころ、馬場平古墳は380年ころに築造されたと考えられている。この2基の古墳は、浜名湖北部の細江・引佐両町地域に居住した豪族=井のクニの王が築いたとされる。ということは、350年ころに北岡大塚古墳を築造した井のクニの王(豪族)は遠江国造であり建比良鳥命の子孫だったと考えられる。
だから、260年~290年ころに銅鐸で天頂緯度を測定して1千万坪の建比良鳥の地上絵を作成したのは、遠江国造の先祖・建比良鳥命であると考えられる。ゆえに、地図上に表示される遺跡・細江町の形を、わたくしは「建比良鳥の地上絵」と名づけた。
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