G-T0XYQT12LL 16章 井伊家創設の秘密-7: 卑弥呼の逆襲

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2008年10月 5日 (日)

16章 井伊家創設の秘密-7

引佐町井伊谷に所在する龍潭寺(りょうたんじ)の古文書の中に『井伊家伝記』がある。この『井伊家伝記』は18 世紀に著作された戦国期の井伊家の盛衰を記述する資料である。この『井伊家伝記』は、井伊家創設が『魏志倭人伝』に記述される鬼道の学芸にもとづいて元祖・共保(ともやす)の誕生儀式がおこなわれた様子を下記のごとく記述する。

──井伊家元祖の備中守共資公は、66代一条天皇の時代の寛弘7年(1010)正月元旦の朝寅の刻(午前4時ごろ)に井戸の中から現れる儀式をおこなって誕生した。遠州引佐郡井伊保(のちの井伊谷)に往古より八幡宮があり、この八幡宮は遠江国62社社の内引佐郡6社の第一位の社(やしろ)である。この八幡宮の神前の瑞籬(みずがき)の傍(かたわ)らに神田があり、この神田の中に御手洗(みたらし)の井戸がある。神主(つまり、建比良鳥家の家督者)が儀式の段取りにしたがって元旦詣でをした。この時、井戸の中から嬰児(えいじ)の共資公が出生するように演出した。そして、すぐに龍潭寺の中の自浄院で産湯(うぶゆ)をかけ、この鬼道の子捨て儀式にもとづいて共保公は実母がいないことになったので粥(かゆ)をあたえてご養育することになった。これは吉例として龍潭寺では代々の住持は今に至るまで、元旦の寅の刻には井戸の水を汲み、共保公に掛けたと古来より申し伝えて来た産湯を掛ける古式をおこない、粥を元祖・共保公の御影に献上して読経などをして古代より行事として決めて勤めてきた。この由緒については、共保公から13代の家督者となった信濃守直平(なおひら)公が龍潭寺へ寄進した書状の一通に記載してある。

この井戸の中から赤ん坊が誕生する儀式は、古来日本にあった風習で、現在も乳児を捨てて近所の人に拾ってもらうと丈夫に育つということでその風習がのこっている地域がある。ゆえに井戸の中から出生するという儀式は、丈夫に育って神官家から新しい武家の家系が生まれて幾久しく栄えよと祈願する子捨て儀式だったのである。このような子捨て儀式は、古代において、武家でよくおこなわれていた。神官だった建比良鳥家は嬰児・共保の子捨て儀式をおこなって武家となった。共保は7歳になると遠江守の公家・藤原共資の養子となり、井伊保の城山に見立城を築き居住した。この出生の秘密によって、家名が「井伊」となった。「井伊」の[井]はもちろん共保の子捨て儀式をおこなった「井戸」であり、[伊]は「伊耶那美命」「伊耶那岐命」の両神の略称の[伊]である。いいかえると、[伊]は3章で説明した千引の石で伊耶那岐命が宣誓した「日本建国の〔愛〕の理念」をあらわす。

共保の井戸の中から出生する儀式がおこなわれた陰暦1010年の1月1日は、グレゴリオ暦で現代暦に換算すると、1月24日である。「歳差(さいさ)」と天文現象を用いて1010年の1月24日(陰暦1月1日)の寅の刻(午前4時)の星空を再現すると、伊耶那美命(壱与)が生存した3世紀中ごろに天頂を通過した銀河部が北から30度東に寄った北北東の地平線から生まれる(昇りはじめる)状況であることが証明される。この伊耶那美命の存命中の天頂を通過した銀河部は、井桁(木で[井]の字形に組んだ、井戸のふち)の形となり、[井]の字源となる銀河部である。だから、伊耶那美命と伊耶那岐命が生存した3世紀半ばに天頂を通過した[井]の字源となる井桁の形をした銀河部が地平線から生まれようと出現する1010年1月1日の寅の刻に、天上の鬼神(かみ)に祈願して元祖・共保が井戸の中から出生すると演出する、武家となるための子捨て儀式がおこなわれたのである。

神社に参拝する時、手を洗い清める手水舎がある。この手水舎の前身は、水が流れる川岸であった。この神前で手を洗い清める川は「御手洗川(みたらしがわ)」といった。[井]の字源となる銀河部の東隣は御手洗川のような形をした銀河部である。だから、共保出生の井戸は「御手洗の井」と呼ばれたのである。

なお、この共保の子捨て儀式がおこなわれた「御手洗の井」は、7章で説明した──銅鐸で天頂緯度を測定した経緯度原点(都田川の河口の東岸)とこの経緯度原点と同緯度の滝峯不動尊(経緯度基点)とから発した二本の線、すなわち経度軸から夏至の日の出の方向の角度(29度)を引いた61度の傾きとなる二本の線が交わる交点となる。この測量は、ちょうど1千万坪の建比良鳥の地上絵を制作した鬼道の天文地理学の秘密を表示するものである。

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