学者たちは「歴史学」の基礎知識を知らない
日本の歴史学者や考古学者たちは「歴史学」の基礎知識をまったく知らない。
「歴史」を専門に研究する学者たちが【歴史学の基礎知識を全然知っていない】ということは、三つのストライクでアウトになることを知らないプロの野球選手やオフサイドでは点にはならないことを知らないプロのサッカー選手と同じであり、マグロとカツオの区別がつかない寿司屋の職人と同じことになる。
「歴史学」の基礎知識を習得しているならば、文献批判を駆使して立論する邪馬台国説は完全なる誤読の空論であり、日本神話虚構説もまた100パーセントの空論であることに気づいたはずである。われら先人たちは、『古事記』上巻全体を貫いて語られる日本建国の”愛”の理念を3世紀後半から1738年に大嘗会を復興するまで尊重した。この日本史のど真ん中を滔々(とうとう)と流れる約1500年におよぶ、最も重大な歴史が「歴史学」の基礎を知らない学者たちによって抹殺された。
学者たちは「文献批判」の実体が「科学に反する誤読」であることにまったく気づいていない。新井白石以来約280年におよぶ邪馬台国研究史の実体は「誤読」の研究史である。「歴史学の原則は文献史料をまず忠実に読解することである。ゆえに『魏志』倭人伝の記事を1字たりとも文献批判して曲げて読んではならない」と学界が定めれば、百人が百人、「倭女王・卑弥呼が居住した地の名は”邪馬台国”ではなく”邪馬壱(やまい)国”であり、邪馬壱国は山陰出雲地方(石見・出雲・伯耆)であった」と考える。邪馬台国が日本中のどこにでも存在するようになったのは、邪馬台国説の立論基盤である「文献批判」が正真正銘の「誤読」だからである。「誤読してよい」と学者たちが定めるものであったから、約280年も女王国の位置論は解決しなかった。今後、500年いや1000年費やしても「文献批判」を「誤読」と定めないかぎり、邪馬台国論争は絶対に決着しない。学者たちが下記に記す「歴史学」の基礎知識を習得して「文献批判」は「誤読」であると発表すれば、誰もが文献批判を排除して忠実に読解することになるから、1か月もあれば女王国の位置は『魏志』倭人伝の記事に対して一点も矛盾も不合理な点もまったく存在しない出雲地方であったと決着がつく。
1980年代、世界の先端科学者や科学論家たちは「西欧近代科学の致命的欠陥が存在する」と、いくつかの国際会議を開いて警告した。この西欧近代科学の致命的欠陥から生まれた「文献批判」を正しい考え方であると信じて疑わない日本の古代史学者や考古学者たちは、①「歴史」の語源が「銀河各部の形状」と同義であることを知らない、②「文献批判」の実体が「誤読」であることを知らない、③彼らは「科学」が何たるか、まったく知らない。歴史の真相は「科学」によって解明される。だから、歴史学は「科学」に属する学術であり、歴史学では「科学」が最も優先されることを知らない、④歴史は支配者の所有物であるとする先入観と偏見にもとづいて立論する、⑤「銀漢(銀河)から作られた字」であるから「漢字」であり、「天に多数の文字がある」ことになったから「天文」と呼ばれることになった。この真実は『易経』繋辞上・下伝に記載されている。中国の正史『新唐書』日本伝には――702年に中国に渡った遣唐使が「後稍夏音を習う」と中国王朝に語った――という記事があり、この記事は事実であり約4000年前の夏代初頭(後期縄文時代初頭)に夏音文字がわが国に伝来していた。この夏音文字は『古事記』上巻の随所に〔音〕という注がついて多数残り、『魏志』倭人伝にも「卑弥呼」「壱与」はじめ小国名や官職名を表記する文字として残っているので、現在のわれわれも過去に夏音文字が実在したことをこの目で見て確信できるようになっている。学者たちは『易経』が「銀河各部の形状が漢字の原字」と説明していることに気づいていない。卑弥呼が用いていた文字は702年の遣唐使が証言した「夏音文字」すなわち「銀河各部の形状を文字とする原初漢字」だったのである。だからこそ、『魏志』倭人伝の大半は「倭には文字があった」と説明する記事で占められる。これゆえ、『魏志』倭人伝に記載される34小国の位置は、銀河各部の形状と白川静著『字統』(平凡社発行)などの字典などで字源を調べれば、すべて解明できる。出雲地方の地図が示す地形は[邪][馬][壱]の字源(銀河部の形状イメージ)に合致するから「邪馬壱国」であり、大和地方の地形は[邪][馬]の字源に合致するから「邪馬国」であって”邪馬台国”ではない。『魏志』倭人伝には「邪馬台国」という文字は一か所も記載されておらず、隅から隅まで幾度見直しても「邪馬台国」と書く記事は見当たらない。このように、すべての邪馬台国説は荒唐無稽のウソ八百である。
以上のごとく、学者たちは「歴史学」の基礎知識をまったく知らない。情けない‼
この詳細は、7月30日に幻冬舎ルネッサンスから出版された拙著『邪馬台国説が日本を滅ぼす』(1500円+税)にて証明し解明してあります。
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