彦根市の3千万坪の大鳥の地上絵の頭部は織田信長をあらわす❼ 日本古代の巨大な鳥の地上絵・14
彦根の大鳥の地上絵の西南に比叡山があり、江戸時代の皇居・内裏(だいり)があった。
1571年、織田信長は天台宗本山の比叡山を焼き打ちにして山上山下(さんじょう・さんげ)の僧侶から老若男女まで数千人を殺した。天台宗比叡山は、信長が熱烈に憧れるイザナミノミコトを憎悪して残虐非道な徇葬(じゅんそう)を決行した天照大神は天台宗の本尊・大日如来(だいにちにょらい)であるとする本地垂迹(ほんち・すいじゃく)説をとなえて、皇室が重点政策とした夏音文字の学芸と日本国誕生史の真相の抹殺に積極的に協力した。これによって、天台宗比叡山は皇室から多大な庇護(ひご)を受けて日本の宗教界に君臨した。ゆえに、真実をまもるべき宗教が真実の歴史を葬って自らの利益を貪(むさぼ)る所業はあまりにも醜悪であると怒る信長の怨念(おんねん)はすさまじく、比叡山を容赦なく焼き打ちした。
1582年6月2日の未明、本能寺の変で信長は明智光秀(あけちみつひで)に討たれた。光秀は信長の命令にしたがって比叡山を焼き打ちした。その後、光秀は比叡山東方の麓の坂本城(滋賀県大津市)を居城としたため、日々、坂本城から比叡山を眺めていたことになる。このため、光秀はなぜ信長に反対して比叡山の焼き打ちを拒まなかったかと後悔するようになり、信長への憎悪が日を追うごとに増していったにちがいない。
光秀が本能寺を急襲した時、信長は弓を引き槍を取って奮戦した。この最中に、信長は光秀が比叡山の焼き打ちを後悔して謀反を決意したと直感したであろう。信長はついに力が尽き、火を放った。『古事記』は「イザナミノミコトは農具の鉄製刃先を作る製錬炉(せいれんろ)すなわち火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)の火災事故で火傷(やけど)を負って没した」と説明する。この記事を思い出したのであろうか、信長は燃え上がる火炎、つまりイザナミノミコトの懐(ふところ)に抱かれるかのように燃え上がる火炎に包まれて生涯を閉じた。享年49歳であった。彦根の大鳥の地上絵は、信長は夏音文字の学芸と日本建国の”愛”の理念の復興に身を焦がして願って奮闘するものであったと後世に伝える。
中国の南部の「杭州湾(こうしゅうわん)」は「鳰(にお)の姿」に相似する。この「杭州湾」と「鳰(カイツブリ)」は[呼]の字源となった。
ゆえに、『魏志』倭人伝は、鳰の海(琵琶湖)がある近江・滋賀県の小国名を「呼邑(こお)国」と記す。[呼]はもちろん「鳰の海」であり、[邑]の字形は「城壁の中に多くの人々が住む」とあらわすものであるので、〔鳰の海を包囲する伊吹山地・鈴鹿山脈・比良山地・野坂山地〕を「城壁」に見立てて〔鳰の海周辺に多くの人々が住む状況〕を「邑」とあらわした。だから、滋賀県の小国名は「呼邑国」となったのである。
皇居と彦根市を結ぶと、すべての字源を解明できる基礎知識の[呼]の字源となる「杭州湾(こうしゅうわん)」に類似するようになる。これゆえ、「琵琶湖」の古称は「鳰の海」となった。
[弥]の字源「北天の最輝部」には(彦根市の3千万坪の大鳥の地上絵の頭部は織田信長をあらわすら❷ 日本古代の巨大な鳥の地上絵・9を参照)、《くちばし》となる形が存在しない。また「鳰」の姿に相似する見立てられた銀河にも、《嘴(くちばし)》に観える部分が無い。また[弥]の字源地宜(ちぎ)「山東半島」にも《嘴》の部分は無い。ゆえに、静岡県浜松市北区細江町・建比良鳥の地上絵における[弥]の字源「カンムリカイツブリ」の地宜の設計にも《嘴》が無い。
同様に、殷代(いんだい)の甲骨文字も周代の金文も漢字作成原理「鳥獣の文」に違反することになるので、「くちばし」をあらわす[觜][嘴][咮][喙][噣]の字を作らなかった。「くちばし」の字は篆文(てんぶん)で作られて出現した。
[呼]の字源「杭州湾」に繋(つな)がる「銭塘江(せんとうこう)の河口から杭州市までの河岸」は「鳰のくちばし」に観える。しかし、《くちばし》の形は銀河と[弥]の字源「山東半島」に存在しないため、「銭塘江の河口から杭州市までの河岸」は「鳰が浮き巣を作るときの杭(くい)」に見立てられた。これゆえ、「杭州」と言う地名が生まれた。鳰は水底から伸びた水草の茎を支柱にして浮き巣を作る。この「浮き巣の支柱となる水草の茎」が「杭」である。
鳰の海・琵琶湖における「琵琶湖大橋から大津市までの湖岸」は「くちばし」に相当するが「杭」と解釈しなければならない。
このように字源の法則では「《くちばし》をあらわす地宜は作ってはならない」と定まていたにもかかわらず、彦根の大鳥の地上絵には《くちばし》がある。この《くちばし》の先端(北端)は西方の国民宿舎「湖城荘」がある箇所の境界線の先端(北端)と平行になるように作られている。この湖城荘を包囲する「杭」のような形の境界線は、転回倭地理をあらわすための愛知川河口に設置する沖島・梃子(てこ)の強力で大鳥全体の形が北へ動かないための【杭】をあらわすものであろう。
彦根の大鳥の地上絵の《くちばし》の先端は姉川古戦場と石田三成(みつなり)の出生地を指差す。この姉川古戦場は信長・家康の両軍が越前守護朝倉氏と組んだ浅井長政の軍を血染めにして壊滅させた地である。石田三成は関ヶ原合戦の西軍の主将で、家康・直政の東軍に敗れ、皇居がある京都で首を斬られた。そうすると、字源の法則に反して彦根の大鳥の地上絵に《くちばし》を付けたのは、夏音文字の学芸と日本建国の”愛”の理念の抹殺を断念しない皇室を威嚇(いかく)するものであったのであろうか。
井伊家が代々守っていた遠江の建比良鳥の地上絵内に、「乎豆(おず)神社」がある。「乎豆」の[乎]は[呼]の初文、[頭]の初文は[豆]である。ゆえに「乎豆」は「鳰(呼)の頭」と意味する。乎豆神社の真東は鳰の頭を形をした引佐町金指(かなさし)地区である。この「引佐町の金指と井伊谷(いいのや)地区の形」は「鳰の頭と浮き巣」を明確に示す。
この「鳰の頭」となる「金指地区」は《くちばし》の部分をわずかに残して根元に近い部分で切断された形となる。乎豆神社は《くちばし》の部分からわずか外(はずれ)た頭の天辺(てっぺん)の真西に位置する。乎豆神社は927年の延喜式神名帳に名が記された式内神社で、鳰の頭の形の金指地区の真南の中川地区に伊勢神宮の御厨(みくりや)が置かれた時に祀られた神社である。伊勢神宮には天照大神を祀られるゆえ、乎豆神社は天照大神への憎悪を示して金指の《くちばし》に相当する地所のほぼ西側に設置されたのではあるまいか。
ゆえに、彦根の大鳥の地上絵の《くちばし》は、天照大神を皇祖と仰ぐ皇室への威嚇ではあるまいか。
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