彦根市の3千万坪の大鳥の地上絵の頭部は織田信長をあらわす❸ 日本古代の巨大な鳥の地上絵・10
672年の壬申の乱の後、天武天皇と持統天皇は強大な権力と武力を手に入れた大和朝廷の天照大神を皇室が崇拝する至上神・皇祖と定めて、皇室の権力化の絶対化をはかった。天照大神は壱与・イザナミノミコトの後を継ぐ倭女王に選ばれ、イザナミノミコトの墓を作る時に多数の青年と乙女たちを殺す残虐な徇葬儀式を決行し、イザナミノミコトを憎悪し、イザナミノミコトが提唱した日本建国の”愛”の理念を尊重する王や人民を武力で征服する悪政をおこなった(㊟ 「徇葬」は「じゅんそう」と読む)。
天武・持統両天皇の「後稍夏音を習う」(壬申の乱の後、天照大神の業績を全部さらけ出すのではなく、人民や後世の人が知って天照大神を憎悪するような事績は削除し、皇祖が偉大で聡明であったことだけを記述する偽書を作成するために、夏音文字を稍(やや))復興せよ)という命令を逆手にとって、史書編纂スタッフは命がけで天照大神の徇葬決行と悪政の歴史を夏音文字の学芸で後世に伝えるように工夫して『古事記』上巻を作成した。
織田信長、彦根藩初代井伊直政、徳川家康はイザナミノミコトに熱烈に憧れ、夏音文字の学芸と日本建国の”愛”の理念の復興に一生をささげた。信長は没し、直政も死去した家康は彦根藩の領地である近江の地に3千万坪の大鳥の地上絵制作を決意した。この工事は1603年に着工し1622年に完成した。これが彦根の大鳥の地上絵である。
信長をカンムリカイツブリに、直政を鳰(カイツブリ)に、家康をハジロカイツブリで造形表現することになり、彦根の大鳥の地上絵の顔(頭部)は3種のカイツブリの合体形となった。
この3種のカイツブリの形はイメージで考える右脳が優れる人々には明確にわかるが、論理で考える左脳が優れる人々には理解できないかもしれない。
彦根の大鳥の地上絵においては顔の部分はハジロカイツブリに最も相似するように設計されて、家康をあらわしている。そして、首の部分と背の部分(羽の部分)で信長と直政を表現している。
この境界線の秘密における信長・直政・家康のイメージ表現は論理で考える左脳が優れる人々にも理解できるであろう。
まず、背中(彦根市の東端)のグニョグニョ曲がる境界線は、羽(翼)を表現する。でも、羽の形は羽の付け根だけであって、羽の全体の形を表現するものではない。この「不完全な羽の設計」で「夏音文字の学芸は復興していない」とあらわしている。羽の相当する東の地に、イザナミノミコトを祭る多賀大社が鎮座する。したがって、「不完全の羽の形」は「イザナミノミコトが提唱した日本建国の”愛”の理念が復興していない」と表現するものとなる。
天武・持統両天皇は史書編纂スタッフに「後稍夏音を習う」と命令した。彦根の大鳥の地上絵の顔は「ハジロカイツブリ」に最も相似するように設計されている。ハジロカイツブリは水に浮いている時は黒っぽいが、飛び立つと羽の内側に白い部分が見える。ゆえに、「白い羽が見える」ということで「羽白(ハジロ)カイツブリ」という名になった。
「夏音を習う」の「習う」の[習]という字は[羽]が上・[白]が下で構成される。「ハジロ・羽白」は[羽が前で[白]が後であるので、「ハジロ」は[習]の字をあらわすことになる。彦根市の東の境界線は「ハジロカイツブリが飛び立つ羽」には観えず、羽の全体が表現されていないから「飛び立つことができない羽」すなわち「夏音文字の学芸は復興していない」と表現するものとなる。
彦根市の西端の愛知川河口と彦根城の中心を結ぶと、「夏至の日の出の方角(東北29度)」となる。彦根の西端の鳰の海(琵琶湖)の湖岸は「夏至の日の出の方角」に沿って延び、彦根市の大鳥の地上絵全体は「夏至の日の出の方角」に合致して傾く。したがって、「夏至の日の出の方角」は「夏音文字の学芸」をあらわす。
だから、彦根の大鳥の地上絵は「夏音はいまだ習わず(夏音文字の学芸は復興していない)」と表現するものとなる。
「信長」をあらわす「カンムリカイツブリの首から以下の腹部」は「銀白色」すなわち「白い」。彦根市の大鳥の地上絵の北端の境界線は「カンムリカイツブリの首」に相当する。「カンムリカイツブリの首」は「白い」。したがって、「カンムリカイツブリの首」の「白」と背中(東端の境界線)の「羽」で、これまた[習]という字になる。
地図を開くと、彦根市の西南に信長の居城の安土城と西ノ湖がある。前回、「西ノ湖」の地宜は[弥]の字源銀河「銀白色に輝く北天の最輝部」と字源「カンムリカイツブリの正面形」に相似すると指摘した。西ノ湖の頭部(東端)と多賀大社を結ぶ線は「夏至の日の出の方角」を指差す。
1 「カンムリカイツブリの首となる西ノ湖の北岸」の地宜は「カンムリカイツブリの首となる彦根市の北端の境界線」の形に合致する
2 「カンムリカイツブリの首・背中に相当する西ノ湖」の湖岸の形は「彦根市の大鳥の首から背中に相当する地点(名神高速道路と国道307号線が立体交差するあたり)までの境界線」の形に合致する
3 上記の「名神高速道路と国道307号線が立体交差するあたりの地点」から「彦根市・多賀町・甲良町の1市2町の境界線合流地点」までの境界線の形は、近江八幡市の宮ヶ浜から日野川の河口までの鳰の海(琵琶湖)の湖岸の形に合致する。この宮ヶ浜から日野川の東方に西ノ湖と安土城跡がある。だから、宮ヶ浜から日野川までの鳰の海の湖岸の形に合致する彦根の大鳥の地上絵の羽をあらわす境界線部分も、信長をあらわしていることになる。
上記の3点によって、「彦根市の大鳥の地上絵」は「信長」をあらわしていると明確に証明される。
なお、「彦根市・多賀町・甲良町の1市2町の境から彦根市南端の愛知川までの境界線」の形は、直政の生地・遠江の1千万坪の建比良鳥(たけひらとり)の地上絵の南の浜名湖北岸の大崎半島先端から都田川河口までの湖岸の形に合致する(この地域は、最も多くの字源が解明できる)。
安土城の築城は3年で完成した。しかし、彦根市の都市作りは20年もの長い歳月がかかった。彦根城を築くだけだったならば3、4年で完成したにちがいない。しかし、彦根の都市作りは「夏音を習う」すなわち「信長・直政・家康の夏音文字の学芸と日本建国の”愛”の理念の復興」を願う大鳥の地上絵を制作するのが主なる目的であった。このために、信長・直政・家康をあらわすために複雑に曲がる境界線を制作し、またちょうど3千万坪になるように作成しなければならなかった。だから、20年もの長い年月を費やすことになったのである。
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