3千万坪の彦根市の大地から”愛”の歌が聴こえる 日本古代の巨大な鳥の地上絵・6
3千万坪の彦根市の地図の形は大鳥の地上絵である。
この大鳥の地上絵は、紀元前21世紀(中国の夏(か)代初頭、わが国の後期縄文時代初頭)に伝来した夏音文字の学芸を、徳川家康と井伊・彦根藩が復興して万歳(まんさい)に窮(きわ)みなく千葉(せんよう)に相伝(あいつた)えるために作成した古代史跡である。
彦根藩・井伊家の紋章は〔平井筒(ひらいつつ紋〕であり、〔彦根橘(たちばな)紋〕である。この〔橘紋〕の使用は橘諸兄(もろえ)が最初と伝えられる。正史『続日本紀(しょくにほんぎ)』の天平8年(736年)11月11日の記事は「舎人親王(とねりしんのう)が葛城王(かつらぎおう・のちの橘諸兄)の兄弟に聖武(しょうむ)天皇をだまして『万葉集』編纂を命令した」と伝える。
舎人親王は『古事記』と『日本書紀』作成を指揮した。712年に完成した『古事記』上巻は全体を通して、イザナミノミコトが提唱した日本建国の”愛”の理念を説明し、皇室が崇拝する皇祖・天照大神は日本建国の”愛”の理念を呪(のろ)い憎悪し、日本建国の”愛”の理念を尊重する王たちや人民を武力で征討(せいとう)する悪政を行ったと説明するものである。このような皇祖の聖性を汚す真実の歴史を記述したために、『古事記』を献呈された元明天皇は即座に受け取りを拒絶した。このために、『古事記』は正史にならず、外史(がいし)となって廃棄(はいき)された。これゆえ、舎人親王が指揮して8年後の720年に完成させた『日本書紀』は、献呈承認を目的として作成したために、妥協(だきょう)の産物となって天照大神の悪政が不明となってしまった失敗作となった。この失敗作『日本書紀』は「天照大神は人民を大切する徳がある偉大な女王であった」という偽書作成を願う朝廷と律令体制に好都合の書物であったために、正史となった。
この失敗作『日本書紀』を挽回(ばんかい)するために、舎人親王は橘諸兄に日本建国の”愛”の理念を後世に伝えるための愛の和歌集『万葉集』の作成を命令した。この『万葉集』作成は天皇と律令国家体制への反逆であり、聖武天皇をだまして『万葉集』編纂(へんさん)を許可したと謀(はか)るものであったために、諸兄は主君・親王に「死を覚悟して必ずやりとげます」と誓った。そして、「『万葉集』編纂」をあらわす隠語(いんご)は「橘」となった。また「万歳に窮みなく、千葉に相伝えん」も隠語となったので、日本建国の”愛”の理念を後世に永遠に伝える和歌集の書名は、この隠語に登場する【万】に【葉】を加える『万葉集』となったのである。
彦根藩主・井伊氏の先祖の建比良鳥命(たけひらとりのみこと)は『万葉集』作成目的である日本建国の”愛”の理念を後世に永遠に伝えるために建比良鳥の地上絵を作成した。
3千万坪の彦根の大鳥の地上絵も、日本建国の”愛”の理念を後世に永遠に伝えるために作成された。だから、この作成目的を表示して、井伊家の紋章は「『万葉集』編纂」をあらわす隠語に用いられた「橘」をデザインする「彦根橘」となった。
彦根城を貫通する経度軸29度の南南東は、多賀神社である。多賀神社の主神は日本建国の”愛”の理念を唱えたイザナミノミコトと彼女の夫のイザナキノミコトである。
『古事記』上巻のイザナキノミコトの黄泉国(よみのくに)訪問説話末部は――「吾一日に千五百の産屋立てむ」(吾は、わが妻のイザナミノミコトが生前に人民に熱心に説いた”愛”の理念を受け継いで、男性と女性が愛し合って一日に千五百の産屋が立つ政事をおこうなうことにする)と宣誓した――と記述する。
また、『古事記』上巻のイザナキノミコトの黄泉国訪問説話は「天照大神が陣頭指揮して多数の青年と乙女をイケニエにして殺して埋めたイザナミノミコトの墓・熊野本宮大社の旧社地の大斎原(おおゆのはら)から、イザナキノミコトと配下の日本兵たち一行はイザナミノミコトの亡骸(なきがら)を納める棺(ひつぎ)を奪って逃走し、黄泉比良坂(よもつひらさか)の坂本(現在の熊野速玉大社の境内)において、イザナキノミコト一行が日本軍の本隊と熊野に住む徐福(じょふく)の子孫に合流して追跡してきた倭の大軍を撃破し、千引(ちびき)の石(いわ)すなわち現在の和歌山県新宮市に所在する神倉(かんのくら)神社の御神体のゴトビキ岩))の前でイザナミノミコトが提唱した日本建国の”愛”の理念の継承を宣誓した」と記述する。
この奪ったイザナミノミコトの亡骸について、『日本書紀』は「花の窟(いわや)に葬った」と記述する。このイザナミノミコトが葬られた地は「現在の三重県熊野市有馬町に所在する花の窟」である。
彦根市の西端は「愛知川(えちがわ)の河口」である。愛知川の河口は東経136度07分である。イザナミノミコトが葬られた花の窟は東経136度06分である。愛知川と花の窟は直線距離でおよそ150キロメートルも遠くに離れているが、経度差はたった1分である。したがって、両地は同経度であると言える。
「愛知川」の由来は「日本建国の”愛”の理念を知る川」であったのである。
『日本書紀』元正天皇紀は「愛知」の地名を「依智(えち)」と表記する。『延喜式(えんぎしき)』と『倭名抄(わみょうしょう』は「愛智」と表記する。この「愛智」が「愛知」と改められ、「愛知」は「依智(えち)」と読まれるようになった。
「依智」と表記された時代に生存した元正天皇は一生独身の美貌の女帝である。彼女はひたむきに舎人親王を愛して誰とも結婚しなかった。彼女が愛した舎人親王は皇室と律令国家体制に刃向かう日本古代史上の希代(きたい)の反逆児であり、元正天皇の母(元明天皇)と弟(文武天皇)は舎人親王をうらみ憎悪して抹殺せんとした。ゆえに舎人親王と元正帝は万葉のロミオとジュリエットであり、元正帝が愛しても結婚することができない間柄であった。『万葉集』に収録された元正天皇が作ったそのほとんどの和歌は舎人親王を想う恋歌である。
したがって、日本建国の”愛”の理念を提唱したイザナミノミコトが葬られた花の窟と舎人親王をひたむきに愛して一生独身であった元正帝の恋の秘密が重なって、「依智川」は「愛知川」となった。だから、「愛知川」は文字通り「愛を知る川」であったのである。
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