彦根市の3千万坪の大鳥の地上絵の頭部は織田信長をあらわす❷ 日本古代の巨大な鳥の地上絵・9
中国と日本で観察される水鳥(内陸水地帯・湖沼静止水面の鳥)のカイツブリ類は、鳰(カイツブリ)、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、ミミカイツブリ、アカエリカイツブリの1属5種である。(㊟ 「鳰」は「にお」と読む)。
このうち、「鳰」は[呼]の字源、「カンムリカイツブリ」は[弥]の字源となった、この字源解釈は字源を解明する基本知識となった。そして、「ハジロカイツブリ」は”漢字の始祖”の倉頡が発明した漢字作成原理「鳥獣の文」のモデルとなった女性の生殖器官の「卵管・卵巣」を表現するものと定められた。つまり、「ハジロカイツブリの顔の扇のように拡がる美しい金栗色の飾り羽とハジロカイツブリの首」は「卵管・卵巣」の形に相似すると決定された。この決定は、字源を解明する基本知識となった。
(㊟、この3つの字源を解明するに必要な基本知識については、10月1日の「日本古代の巨大な鳥の地上絵・7」で説明した)。
上記の3種以外のミミカイツブリとアカエリカイツブリは、字源とは無関係となった。
「カンムリカイツブリ」は中国北部の「山東半島」に相似すると定められて[弥]の字源と決定された。この[弥]の字源「山東半島」の形に「アカエリカイツブリの顔」も相似する。しかし、アカエリカイツブリは山東半島に生息しない。また、[弥]の字源銀河の〔首は白い〕が、アカエリカイツブリの〔首は赤い〕ので、天の銀河と地の動物の首の色が同じでないのは道理が成立しないということで字源を解明する原則(基本知識)から除外された(なお、[弥]の字源のカンムリカイツブリの首は白い)。
上記の[弥]の字源となる銀河を、天文学では「北天の最輝部(さいきぶ)」と呼称する。「北天の最輝部」は「北半球に住む人々にとって最も輝いて見える銀河部」である。「北天の最輝部」は――はくちょう座の中心部が漬(つ)かる「人の横顔に酷似する銀河の額」の部分にあり、紅色に彩られて銀白色に美しく輝く。「銀河」の「銀」は「銀白色に輝く北天の最輝部」のことであったのである(㊟ 「酷似」は「こくじ」と読み、意味は「非常に似ている」であり、「額」は「ひたい」と読む)。
「ミミカイツブリの顔」は女性の生殖器官の「卵管・卵巣」の形に相似しない。また、[弥]の字源銀河と字源となる地宜の「山東半島」にも相似せず、[呼]の字源となる地宜の「杭州湾(こうしゅうわん)」にも相似しないので、字源の解明には不要ということで除外された(㊟ 「地宜」は「ちぎ」と読む。「地宜」は「平面的に図化した地図の形」である。いいかえると「地図に表示される地形の平面図」すなわち「地図の形」である)。
『易経』繋辞下伝は漢字の起源について「仰いでは天象を観、俯しては地法を観、鳥獣の文と地宜を観る云々」と説明する。この「天象(てんぞう)」すなわちは「銀河各部の形状」も、「地法」すなわち「大地を流れる黄河と長江の水が西から東へ去る法則」も、「鳥獣の文」つまり「漢字作成原理の名称」も、そして「地宜」もすべての漢字の字源を解明できる基本知識(原則)であり、そして夏音文字の学芸においては【文字】であったのである。
彦根の3千万坪の大鳥の地上絵は夏音文字の学芸を保存する史跡であるので、「天象」「地法」「鳥獣の文」そして「地宜」を【字源を解明できる基本知識】にして【文字】であると考えなければならない。
2世紀末~3世紀半ばまでの日本の様子を記述する史料の『魏志』倭人伝は、織田信長が居住した「尾張」(愛知県西部)の小国名を「弥奴(みな)国」と記す。
尾張の「知多半島」の地宜は[弥]の字源「カンムリカイツブリ」に相似すると見立てられ、「知多半島より北部の名古屋市や岐阜市がある濃尾平野」の地宜を「翼と胴体」と見立てて[奴]と解釈された。[奴]の字源は「鳥や蝶が体を浮揚(ふよう)させて空を飛ぶことができる強力な両翼(羽)」である。[奴]の字源は私が「鬼の姿に似る銀河」と名づけた銀河部であり、この銀河部の北隣の銀河部は「鳥・蝶の羽」のように観える。だから、[奴]の字源は「鳥・蝶の羽」となった。「知多半島」を[弥]の字源となる「カンムリカイツブリの顔と首」と見立てると、「濃尾平野」は「尾のほうに向かって地宜が張る、カンムリカイツブリの翼と胴体」に相似するように観えるので[奴]の字源をあらわすものとなり、「尾の方に張る地」ということで「尾張」と名づけられた。だから、「知多半島」は[弥]、「濃尾平野」が[奴]の字源をあらわす地宜となるので、尾張の小国名は「弥奴国」となった。
畿内を中心に近江・伊勢・美濃・尾張・若狭・越前の諸国を支配下におさめた信長は、1575年1月から着工して3年近い歳月を費やして完成させた近江の安土城に居住した。安土城の西隣は西ノ湖である。この「西ノ湖の地宜の形」は、[弥]の字源銀河「北天の最輝部」に類似し、[弥]の字源「カンムリカイツブリの正面形」に相似する。
ゆえに、彦根市の大鳥の地上絵において後頭部に相当する「北端の境界線」は「カンムリカイツブリの後頭部にある羽冠(うかん)の形」に観えるように設計された。
だから、彦根市の「後頭部のカンムリカイツブリの羽冠の部分」はカンムリカイツブリの姿に相似する地宜の弥奴国出身の、カンムリカイツブリの正面形に相似する西ノ湖東方の安土城を居城した「織田信長」をあらわしていることになる。
イメージで考える創造作業が不得意な左脳思考に優れる人々には彦根市の後頭部がカンムリカイツブリの羽冠の形に設計されていることが察知できないかもしれない。そこで論理思考を得意とする左脳に優れる人々にも理解できる、彦根市の大鳥の地上絵における織田信長をあらわすデザインを次回で解説する。
なお、今日の解説に登場する〔銀河部の名称〕は、左に示した幻冬舎ルネッサンスから出版された拙著『邪馬台国説は日本を滅ぼす』の資料B・資料Cや図版を参照していただきたい。
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