枯山水の名園で有名な竜安寺の石庭は”世界の文字は銀河から作られた”と証言する・16
前回(15)で指摘したように、紀元前3000年頃、ナルメル王が上下エジプトを統一して第1王朝が始まった。
この第1王朝の首都は上下エジプトの接点に近いメンフィスであった。
エジプトの首都カイロ市に所在するエジプト考古学博物館の1階のアトリウムに展示されている。ナルメル王が上下エジプトを統一した様子を彫刻で描くパレット(化粧板)の形は、 瞳孔径(どうこうけい)が最大に拡大されて暗い銀河部まで見えるようになった時の「人の横顔に酷似(こくじ)する銀河の横顔と後ろの頭部全体」の形に相似する。
この「人の横顔に酷似する銀河の顎(あご)・鼻の右(西)の穴・左(東)の目の隣」となる銀河部位を、首都メンフィス(北緯29度59)の天頂緯度線が貫通(かんつう)した。この「人の横顔に酷似する銀河」の東隣には「鬼の姿に似る銀河」、さらに東には「十字の銀河」がある。
世界中探しても銀河各部の名称は存在しないので、上記に記した銀河の名称は、左に表示した幻冬舎ルネッサンスから出版された拙著『邪馬台国説が日本を滅ぼす』の資料B・資料Cを参照していただきたい。
天頂緯度=地の緯度である。
ゆえに、古代エジプトにおいては、死者の魂〈バー〉は天頂にめぐってくる銀河に昇ると考えた。この死者の魂が昇る銀河の範囲は 拙著『邪馬台国説が日本を滅ぼす』の資料Cに示した「秋の銀河」と「夏の銀河の東北部」ということになる。
この銀河の範囲は、拙著の資料Cの上半分となる。
「秋の星座と呼ばれる星座が漬(つ)かる銀河」が「秋の銀河」であり、この「秋の銀河」のうち「秋の銀河の頭部」から漢字もヒログリフもまた作られなかった。それゆえ、文字が作られた「秋の銀河の西部」を『邪馬台国が日本を滅ぼす』では「秋の銀河」と称することにした。
「夏の銀河」は「夏の星座が漬かる銀河」であり、この「夏の銀河」は〔東北部〕と〔西南部〕に分けた。この〔東北部〕を「夏の銀河の東北部」と名づけた。
すべてのヒエログリフは、死者の魂が昇るとされた資料Cの上半分の「秋の銀河」と「夏の銀河の東北部」から作られた。
ナルメル王が上下エジプトを統一した事績(事績)を彫刻するパレットの表面に描かれるナルメル王は、上エジプト国の王をあらわす白冠(しろかんむり)をかぶっている。
このナルメル王がかぶる「白冠」はヒエログリフの字形となる。
ヒエログリフ「白冠」の字源は、銀白色に輝く「北天(ほくてん)の最輝部(さいきぶ)」である。
この「北天の最輝部」は、子午線通過するときに天頂(高度90度)より5度北に位置したので高度は85度となる。
「北天の最輝部」は「人の横顔に酷似する銀河の額(ひたい)」の真ん中(中央)に在る。
下エジプト国の王は、「赤冠(あかかんむり)」をかぶった。
ヒエログリフ「赤冠」の字源は「鬼の姿に似る銀河の両足の部分と北アメリカ星雲・ペリカン星雲」である。ヒエログリフ「赤冠」には「椅子(いす)の側面形のような形の冠と先端が渦巻き状に丸まった針金が斜(なな)め上へと伸びるのような飾り」がつく。
「鬼の姿に似る銀河の両足」の部分は「赤冠の主体部(椅子の側面形のような冠の部分)」、「先端が渦巻き状に丸まる針金が斜め上へと伸びるような飾り」は「鬼の姿の両足の中央から北アメリカ星雲・ペリカン星雲まで」の形状を図案化したものとなる。というのも 渦巻き状に見える「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」のうち「北アメリカ星雲」は熟した桃の実のごとく赤く・炎のように赤く、しかも「ペリカン星雲」の形は赤冠の飾りの先端の「渦巻き」の形にそっくりだからである。
当時、ヒエログリフ「赤冠」の字源主体部となる「鬼の姿に似る銀河の両足の中央」は天頂緯度線より22度北側(高度68度)を子午線通過した。そして、上記したようにヒエログリフ「白冠」の字源「北天の最輝部」は天頂緯度線より5度北側を通過したので高度85度となるので、子午線通過するときに「北天の最輝部」のほうが上となり「鬼の姿に似る銀河」は下に位置した。
ゆえに、白冠をかぶるのは上エジプト国の王となり、赤冠をかぶるのは下エジプト国の王であった。
天頂緯度線に接近するヒエログリフ「白冠」の字源「北天の最輝部」は「鬼の姿に似る銀河」より南にあり、ヒエログリフ「赤冠」の字源「鬼の姿に似る銀河」は「北天の最輝部」より北に位置した。また、「人の横顔に酷似する銀河」の隣の「コールサック」(この「コールサック」は天文学における国際的な名称である)はエジプトの大地を南から北へ流れる「ナイル川」のように観えるが、ナイル川の南の上流はコールサックの北部の形状に相似して天頂緯度線が貫通する最も上に位置し、ナイル川の河口がある北の下流はコールサック南部の形状に相似して天頂緯度線より下の南側にめぐってきた。これゆえ、上エジプト国の王は南部に住み、下エジプト国の王は北部に居住した。
このような事情によって、白冠は南の上エジプト国王がかぶり、赤冠は北の下エジプト国王がかぶった。
ヒエログリフには、「白冠」と「赤冠」を合体させた冠の「二重冠」がある。
このヒエログリフの「二重冠」の字源は「鬼の姿に似る銀河と北アメリカ星雲・ペリカン星雲」である。
つまり、ヒエログリフ「赤冠」の字源「両足」の部分以外の「鬼の姿に似る銀河の部分」が「二重冠」の字源に加わった。というのも「両足」の部分以外の「鬼の横顔と身に相当する銀河」もまた「白冠」の字源「北天の最輝部」のように「ボウリングのピン」のような形をしているからである。
ゆえに、ボウリングのピンの形に相似する「鬼の横顔と身に相当する銀河」は「白冠」をあらわし、「鬼の姿に似る銀河の両足の部分と北アメリカ星雲・ペリカン星雲」は「赤冠」をあらわすので、「白冠+赤冠」の「二重冠」の字源は「鬼の姿に似る銀河と北アメリカ星雲・ペリカン星雲」となった。
「二重冠」の字源の一部となる「鬼の横顔に似る銀河」と「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」の中央の高度は80度であった。この「鬼の横顔に似る銀河」と「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」の中央の高度は、「白冠」の字源「北天の最輝部の中央」の高度85度と「赤冠」の字源主体部「鬼の姿に似る銀河の両足の中央」の高度68度の中間となる。
このこともあったので、「二重冠」は「鬼の姿に似る銀河と北アメリカ星雲・ペリカン星雲」を図案するものとなったのである。
上下エジプトの2国の統一後、王は上エジプト国とのむすびつきを強調したいときに、白冠を用いたようである。ふだん用いていたのは、下エジプト国の赤冠を一体化した「二重冠」であった。
ステファヌ・ロッシーニ著╱矢島文雄訳『図説・古代エジプト文字入門』(河出書房新社)の22頁には〈ネイ・セウト・ベイテイ〉と音する「上下エジプト王」をあらわすヒエログリフが所載される。このヒエログリフは「頭に2本の触角(しょっかく)が生えるミツバチ(蜜蜂)の側身形」を図案したものである。
このヒエログリフ「ミツバチ」における「ミツバチの頭部」を「鬼の横顔に似る銀河」に見立てると、「ミツバチの羽が生える胸部」は「鬼の身に相当する銀河」が相似することになり、 「ミツバチの羽」は「鬼の身に相当する銀河の北側の羽のように観える銀河」が相似し、「ミツバチの腹部」の形は「人の横顔に酷似する銀河」のような形に図案される。
「二重冠」は「鬼の姿に似る銀河と北アメリカ星雲・ペリカン星雲」を図案し、単独の「白冠」は「人の横顔に酷似する銀河の額」にある「北天の最輝部」をデザインするものであるから。「上下エジプト王」を意味する「ミツバチの側身形」の字源となる「鬼の横顔に似る銀河から人の横顔に酷似する銀河まで」の範囲は「上下エジプトを支配した王の冠と王の横顔」となる。だから「ミツバチ」を図案するヒエログリフは「上下エジプト王」のあらわしたのである。
以上のごとく、上エジプト王がかぶる「白冠」、下エジプト王がかぶる「赤冠」、上下エジプトを統治する上エジプトの王がかぶる「二重冠」と、そして「上下エジプト王」をあらわす「ミツバチ」の【ヒエログリフ】は【銀河各部の形状】を図案化するものであったことになる。
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