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2011年12月25日 (日)

枯山水の名園で有名な竜安寺の石庭は”世界の文字は銀河から作られた”と証言する・26

 ヒエログリフに[♀]の頭部の円形の輪を、卵形の輪にする〈アンク〉と発音する文字がある。
 この〈アンク〉についた、マリア・カルメラ・ベドロ著╱南條郁子訳『[図説]ヒエログリフ事典』(創元社)は、下記のように説明する。
 「このヒエログリフが何をあらわしているかについて、研究者の意見はさまざまに分かれている。ガーディナーによれば、これはサンダルの緒だという。今日、多くの解説書がこの説を支持しているが、確かな根拠があるように思えない。(中略)。
 いずれにせよ、この文字は「アンク」という発音をもつヒエログリフとして、古代エジプト文字の誕生以来、あらゆる時代を通して用いられてきた。この文字を使って書かれる「アンク」という言葉は、動詞なら「生きる」、名詞なら「いのち」という意味をあらわしている。宗教画をみると、このしるしが神々の手に握られたり、王のそばにおかれたりしている。それは神から王、王から臣下にあたえられる「いのちの息吹き」をあらわしていた。 」
 (文中に登場する「ガーディナー」はヒエログリフ研究学者の名である)。

 イアン・ショー╱ポール・ニコルソン著╱内田杉彦訳『大英博物館 古代エジプト百科事典』(原書房)は、〈アンク〉について下記のように説明する。
 「〈アンク〉の印は読み書きのできない者にも理解できる数少ないヒエログリフのひとつだったらしく、そのため土器には、しばしば製造者の印としてこの文字が記されている。この文字は最終的にはコプト教会に輪頭十字架(crux ansata)として知られる独特の十字架として採り入れられた。」

 左に表示する幻冬舎ルネッサンスから出版した拙著『邪馬台国説が日本を滅ぼす』資料Bは、すべての漢字とヒエログリフが作られた銀河全域の写真である。同書の資料Cに資料Bにおける、私が定めた銀河各部の名称を記入した。
 この資料Cの左上に、「十字の銀河」がある。
 「十字の銀河」は漢字の[天]、[文]、[大]、[倭]のほか多数の文字の字源となった。この[天]、[文]、[大]、[倭]の字源となった銀河の名称を、なぜ私は「十字の銀河」と定めたかというと、「コールサック」の形が裁判でローマにそむいたものとして処刑されることになった〔キリストの姿〕に、また「十字の銀河」が〔キリストが背負った十字架〕」に観えたからである。

 「十字の銀河の頭部」は輪の形は卵形ではない。
 「十字の銀河の頭部」の輪は〔小さい円の中ほどに大きな円が重なるような形〕である。したがって、「十字の銀河の頭部」の輪の形は〔二段重ねの鏡餅(かがみもち)〕あるいは〔洋ナシ(ラフランス)〕の形に相似する。さらに、この〔輪〕に包まれる〔中央の暗黒部〕も〔鏡餅〕や〔洋ナシ〕の形に相似する。
 この「十字の銀河の頭部の輪」の概略化して、〈アンク〉の頭部は卵形に図案された。
 〈アンク〉の形は上部の卵形の輪の下にT字型が付く。
 「十字の銀河の両腕と胸から腹部」の形はT字型である。
 したがって、〈アンク〉の字源は「十字の銀河の頭部から腹部」までであったことになる。
 ゆえに、今日のキリスト教のシンボルのひとつとなった、上記のコプト教会の輪頭十字架(クルクス・アンサタ)は「十字の銀河の頭部から腹部」までをデザインするものだったのである。

 6回前の〔20〕に記載したように、アンドルー・ロビンソン著╱片山陽子訳『文字の起源と歴史』(創元社)の107頁は「紀元前3100頃の前王朝期、(中略)、土を掘る鍬(くわ)の絵は魂と心を表す」と指摘する。このヒエログリフ「鍬」の字源は「十字の銀河の胸部から両足まで」である。古代エジプトでは、葬儀の際に鍬入れの儀式がおこなわれていた。この葬儀は、〔死者のいのちの蘇(よみが)えり〕すなわち〔再生〕するために行われた。
 だから、読み書きのできない人々にも、葬儀の際の鍬入れ儀式で〈アンク〉が「十字の銀河の頭部から腹部」をあらわすものであろうと察知でき、「いのちの息吹き」、「霊となって天に昇った死者の魂が生き返るシンボル」であると直感できたのである。
 満月の直径は0.6度ぐらいであるのに対し、〈アンク〉の字源となった「十字の頭部から腹部」までは5度もある。このような大きな天体部を、民衆にあっても見逃すはずがない。
 だから、読み書きのできない民衆にも〈アンク〉の字源銀河となった「十字の銀河」は特別に印象深い天体部となった。なぜならば、「十字の銀河」は〔人の姿〕にそっくりであるので、読み書きのできない人々にも〔死んだら自分の霊は、自分の姿に相似するあの天に向かって昇っていくのだ〕と思ったにちがいないからである。
 エジプト人たちの〔いのち〕はナイル川の洪水に見舞われた大地を耕した農作物によってあたえられ、太陽はエジプト人の信仰で最も重要な位置をしめた。
 そして、多数のエジプト美術作品は、太陽、大地、水が〔再生〕を象徴する3要素であると表現した。
 「十字の銀河」の東隣には4つの輪の銀河の中に〔太陽円盤の形に相似する銀河〕が存在し、「十字の銀河」は〔大地を東に向かって歩く人、あるいは大地を西に向かって歩く人の姿〕に相似し、「十字の銀河」の足元には「ナイル川の氾濫の形状に似る銀河」がある。
このように、〈アンク〉のモデルとなった「十字の銀河の上半身(頭部から腹部まで)」の周囲には、〔再生〕の3要素の太陽、大地、水の形状に見立てる銀河部がそろっている。 
 また、ヒエログリフには人間の下半身の〔足〕だけを図案化した文字が多数ある。つまり、「歩く両足」、「あとずさりする両足」、〈ペデス〉と発音する「膝から下の足」、〈ブ〉と発音する「膝から下の片足」、「葦と花穂の足」、「歩く両足と庭園の池」を図案化する文字などがある。このように、「十字の銀河の足」は独立したヒエログリフとなるゆえ、〈アンク〉は〔足〕より上の「十字の銀河の上半身」であると容易に察知できた。
 あるいは、〔逆立ちをする男〕を図案化する文字もある。エジプト全土の天頂より北側に位置する「十字の銀河」は〔逆立ちをする男〕のように見える。
 だから、「十字の銀河」の下半身である〔足〕と〔逆立ちをする男〕のヒエログリフを読むことができない・意味も知らない民衆にあっても、〈アンク〉は「十字の銀河の頭部から腹部まで」をあらわすものであり、名詞の「いのち」と動詞の「生きる」をあらわすことが感知できたにちがいないのである。

 前述したように、「十字の銀河の頭部」の形は洋ナシの形に似る輪の銀河が洋ナシの形をした中央部の暗黒部を包囲する。
 この〔洋ナシの形〕は①〔女性の子宮〕と②〔胎児が出産する女性の骨盤口の形〕に相似する。

 だから、〈アンク〉の字形は〔娩出期(べんしゅつき)の頭と両腕が誕生した胎児の姿〕をもデザインしたものであったにちがいない。
 また、子宮内でおこる人の一生の始まりである〔女性の卵子と男性の精子の合体〕すなわち〔受精〕、この〔受精〕の状況を想像・推理して形にあらわしたものが〈アンク〉であったと考えられる。ゆえに、〈アンク〉は〔いのちの最初の始まり〕、〔いのちの芽生え〕をあらわすことになった。
 だから、〈アンク〉はの字源「十字の銀河の上半身」は〔人間の上半身〕の形状に相似するが、こままの大きさで表現されなかった。〈アンク〉は〔女性の子宮〕の大きさに縮小され、また今日の〔受精〕のような状況を想像する〔いのちの芽生え〕の大きさを〔露の一滴〕・〔汗の一滴〕くらいに定められて〈アンク〉の微小化がなされた。
 このような縮小化によって、〈アンク〉の大きさが〔手に握る〕ことができるほどに小さなものとして表現された。
 また、卵子と精子が合体する〔受精〕のような推理にもとづき、〔太陽の光線の先端〕やあるいは〔水差しから雨粒のように降りそそぐ水滴〕のような存在となり、〔手に握るもの〕よりさらに小さく微小化された。

 漢字の[左]は「十字の銀河」を〔左手〕に見立てて作られた。漢字の[右]は「鬼の姿に似る銀河」を〔右手〕に見立てて作られた。
 前回〔25〕で指摘したように、「十字の銀河」は〔木〕と〔手〕に相似すると見立てられたゆえ、古代エジプトには〔木から手が生える絵〕を描くものがある。7回前〔19〕で指摘したように、「与える」を意味する〔片手〕を図案するヒエログリフの字源は「鬼の姿に似る銀河」である。
 「十字の銀河」と「鬼の姿に似る銀河」を〔手〕に見立てて作られたヒエログリフは「手から流れる水」はじめ、「抱く両腕」、「オールをこぐ両腕」、「盾と戦闘用の斧を持つ両腕」、「片腕」、「棒を握る片腕」、「手のひらを下に向ける片腕」、「手のひらを上に向ける手」、「ネケク竿を持つ片腕」、「手」、「握りこぶし」、「横から見た指」など、多種類存在する。
 「手」の形に相似する「十字の銀河」と「ナイル川の氾濫する形状に似る銀河」は連結する。これゆえ、最初にとりあげた「手から流れる水」を図案化した、「露。汗。香り」を意味する「イデト」という語の中で使われる文字が作られた。この文字の「手から流れる水」の字源の「ナイル川の氾濫する形状に似る銀河」から「露」が想像でき、鍬をもって耕す「手」に似る「十字の銀河」から「汗」が想像できる。また、「十字の銀河」を〔香り〕、隣の「鬼の姿に似る銀河」の内の「鬼の横顔に似る銀河」は〔香りをかぐ人の顔〕に相似するゆえ、「香り」も想像できる。

 「十字の銀河」の〔手の指先〕となる部分は、胎児が誕生する女性の股の部分となる。
 〔手と腕〕の形に相似する「鬼の姿に似る銀河」は〔娩出期に誕生する胎児〕のようにも観える。この「鬼の姿に似る銀河」の内の「鬼の横顔に似る銀河の開いた口から出る舌」は「十字の銀河の子宮」と重なる〔乳房〕に観える部分を嘗(な)める。
 だから、彫刻や絵において、〈アンク〉は〔手に握る〕ほどの大きさに縮小されて表現された。
 やや平たい洋ナシの形に相似する女性の子宮の長さは約8cm、幅4~5cm、厚さは約2cmである。
 私の5本の握りこぶしの長さは9cmぐらいであるから、女性の握りこぶしの平均的長さは約8cmぐらいであろう。
 ゆえに、女性の子宮の平均的長さの約8cmをあらわして、〈アンク〉は〔手に握る〕ほどの大きさに縮小化されて絵に表現されることになったのかもしれない。

 前回〔25〕で指摘したように、ルチャード・H・ウィルキンソン著╱伊藤はるみ訳『図解古代エジプトシンボル事典』(原書房)の173頁には「光線と手のついたアテンの太陽円盤(アマルナ、アイの墓、第18王朝)」という絵が掲載される。この絵では〔太陽の光線〕は〔先端に手のついた線〕であらわされ、その一つの手は〈アンク〉を握っている。
 このように、多くの彫刻や絵で、〈アンク〉は手に握られるものとして表現される。
 マリア・カルメラ・ベトロ著╱南條郁子訳『[図説]ヒエログリフ事典』の72頁に掲載する写真の図を「ハトシェプスト女王に、いのちを意味するヒエログリフを注ぎかけるホルス神」(テーベ東岸、カルナク、アメン・ラー神殿。第18王朝)と説明する。
 前述したように、「十字の銀河の頭部」は洋ナシの形をしている子宮や胎児が出産する骨盤口の形に相似する。この「十字の銀河の頭部」の北隣は「細長い徳利のような形の銀河」である。この「細長い徳利のような形の銀河」は、上記のホルス神がハトシェプスト女王の頭上に〔水差し〕の形に相似する。ゆえに、「十字の銀河の頭部」に隣接する「水差しの銀河」からハトシェプスト女王の頭上に水滴のような雨粒のごとく〈アンク〉の文字を注ぐという発想が生まれたのである。このように、〈アンク〉は〔水滴〕や〔雨粒〕ほどの大きさに微小化される。
 (なお「水差しの銀河」は、漢字における三皇時代に作られた「結縄(けつじょう)」という名になった銀河である)。

 リチャード・H・ウィルキンソン著╱伊藤はるみ訳『図解古代エジプトシンボル事典』は244頁で「エジプト語では花束をさす言葉も『アンク』といい」、245頁で「鏡を表すエジプト語も『アンク』だった」と指摘する。
 〈アンク〉の字源となった「十字の銀河の上半身」は〔西を向いて歩く人の上半身と東に向かって歩く人の上半身〕に相似する。鏡は、鏡に映す上半身の人の西側の背景を鏡に映る人の像の東側の背景になるようにする。これゆえ、エジプト語の〈アンク〉は「鏡」をあらわすことになったのである。
 ステファヌ・ロッシーニ著╱矢島文夫訳『図説 古代エジプト文字入門』(河出書房新社)の86頁には、「鏡」と〈アンク〉の2つの絵文字で〈アーネフ〉と発音する「鏡」という語が掲載される。
 「鬼の姿に似る銀河」を〔花束を握る手と腕〕に見立てると、隣の「十字の銀河」は〔花束〕に相似することになる。ゆえに、エジプト語の〈アンク〉は「花束」をあらわすことになったのである。

 漢字の[字]の上部の[宀(べん)]()ウ冠の字源は「十字の銀河」であり、下部の[子]の字源は「鬼の姿に似る銀河」である。[宀]は子午線通過するときに南北・縦となる「十字の銀河」を90度転回して横になるように図案し、[子]の字形は「鬼の姿に似る銀河」が地上から天(十字の銀河)を見上げるように図案される。
 このように、「十字の銀河」を90度転回すると、「M39」という散開星団がある銀河部と「十字の銀河の子宮」が重なる銀河部が〔女性の乳房〕の形に相似する。
 したがって、[宀]の字源「十字の銀河」は〔女性の生殖器官の正面形〕をあらわすことになった。
 「女性の生殖器官の正面形」と、花弁が集まる花冠(かかん)を縦に割った「花の生殖器官の断面図」の形は類似する。
 これゆえ、漢字において、またわが国に伝来した夏音文字においては、「女性の生殖器官の正面形」と「花の生殖器官の断面図」によって、[花]の字源が成立した。
 [花]の[艸](草冠)の下の[化]の[人]の字形は「女性の生殖器官で育つ胎児」の図案である。いっぽう、[化]の[匕]は「花の生殖器官」をあらわす。
 〔女性の生殖器官〕のうちの〔卵管・卵管膨大部(らんかんぼうだいぶ)・卵管采(らんかんさい)〕は上から下へのびて〔卵巣〕に触(ふ)れる。夏音文字の学芸では――子宮内で育つ胎児となる最初のいのち(すなわち、今日の受精)は〔卵巣〕から子宮の内側の膜(すなわち内膜)に着床(ちゃくしょう)すると推理したらしい。
 〔花の花糸(かし)・おしべ・葯(やく)〕は下から上へのびて〔めしべ]に触って〔花粉〕を付ける。そして、〔子宮で育つ胎児〕とめしべの下の〔子房内の胚珠(はいしゅ)と胚のう〕は類似すると見立てられた。
 この両者の生殖器官の類似性から、〔子宮で育つ胎児〕を[人]とし、〔子房内の胚珠・胚のう〕の断面図は〔湯や水などをくむ匕杓(ひしゃく)の形〕に似ているので[匕]の字源となった。このような考えによって、「女性の生殖器官の正面形」は「花」と表現された。
 エジプト語の〈アンク〉の「花束」の意味には、単に「鬼の姿に似る銀河」は〔花束(十字の銀河)を握る手や腕〕に観えるからだけでなく、漢字が「女性の生殖器官」を「花」とした字源の秘密と同じ考えにもとづいて成立するものであったのかもしれない。

 東北地方の秋田県能代(のしろ)市に河口がある米代川(よねしろがわ)の上流にある盆地は花輪(はなわ)盆地、その西側は大館(おおだて)盆地、さらに西側は鷹巣(たかのす)盆地である。
 米代川流域の北側の鷹巣盆地の地宜(ちぎ)すなわち平面的に図化した地図の形は〔皿の形をした鷹の巣〕に相似する。ゆえに、この盆地の名は「鷹巣」となった。
 米代川流域の大館盆地の地宜はほぼ四角形である。これゆえ、〔大きな館(やかた)の敷地〕のようだということで盆地名は「大館」となった。
 米代川上流にある花輪盆地の地宜は西の米代川から東の大場川のほうを見ると、小坂川が流れる北の盆地と米代川が流れる南の盆地は〔花弁〕の形に相似し、大場川流域の盆地は〔めしべと子房〕の形に相似する。〔花冠〕は〔めしべと子房を中心にして、花弁が輪の形〕にならぶ。だから、盆地名は「花輪」となったのである。
 花輪盆地の葯の花粉がつくめしべの地点に、国の特別史跡の大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)の万座(まんざ)遺跡・野中堂(のなかどう)遺跡が立地する。この万座・野中堂の両遺跡には夏代初頭(縄文後期初頭)の遺跡であり、今から約4050年前、わが国に夏音文字の学芸が伝来した痕跡が現在も明確に残っている。
      
 両ストーンサークルは、秋田県鹿角(かづの)市花輪町大湯の中通りに所在する。県道をはさんで、西側は中通り小字万座の直径が48mの万座遺跡、東側が小字野中堂の直径が42mの野中堂遺跡である。
 両ストーンサークルには、「日時計組石」という名の特殊組石がある。
 野中堂遺跡の中心・日時計組石と万座遺跡の中心・日時計組石を直線で結ぶと、夏至の日没方向を指さす。この〔夏至の日没方向〕は夏王朝の正式名「夏后(かこう)」および「夏音文字の学芸」をあらわす。
 万座遺跡の東側外帯の配石群は、4000年の風雪に耐えて漢字が作られた夏の銀河全像の面影に類似し、夏音文字の伝来を現在に伝えている。万座遺跡の中心と日時計組石を用いれば、精密に各天体部の緯度・経度・高度が測量できる。ゆえに、東側の外帯に面影が残る夏の銀河全像はもちろん、現在は消滅してしまったが秋の銀河像もキャッチできたにちがいないので、当時は、秋の銀河像を形成する配石群も作られていたであろう。
 野中堂遺跡の中心に垂直の柱を植(た)てて毎日の正午の太陽の高度を測量して記録する。そして、その日の太陽が西に沈む夕刻、全天の星は出現していないが、北の天空に輝く北斗七星の7星中において最も光が強い1.8等の大熊座のε(エプシロン)星を注目すれば、春分・夏至・秋分・冬至の日を正確に表示する暦を作ることができる。
 司馬遷著『史記』五帝本紀の帝堯(ぎょう)の事績を伝える箇所に、当時の春分・夏至・秋分・冬至の夕刻の星空の状況が記述される。この記事において、大熊座ε星の名は「鳥」であると記す(シナ天文学の漢名は「衡(こう)」または「玉衡(ぎょっこう)」である)。
 この「鳥」という名の星が輝く夕刻、太陽が没する方向を日時計組石の縁(へり)に印(しるし)をつけ、同時に「鳥」の方角も日時計組石の縁に印をつけれる作業を日課にすれば、天球上において太陽が一年間に通過する〔黄道(こうどう)〕が測量できる。
 というのも、日時計組石の真北は午前零時を表示するからである。つまり、太陽が西の地平線下へ没した方向から真北までに達すると午前零時となる。
 ゆえに、日々の太陽が地平線下に没した時に、太陽が沈んだ方角と同時に「鳥」の位置する方角も日時計組石の縁に印をつける。そして、太陽が沈んだ方角と日時計組石の真北までの角度(角距離)を計り、この角度と同じ角度、「鳥」が運行した時が午前零時となる。この午前零時、野中堂遺跡の中心で垂直の柱を立てて計測したその日の正午の太陽が柱の背後・南に位置した時の高度となったポイントがその日の太陽の黄道上の位置となる。
 そして、〔天の赤道〕は真東の地平線から出現し、真西の地平線に沈むので、日時計組石が〔東〕を指し示す地平線から昇り〔西〕を指し示す地平線へ没する箇所が〔天の赤道〕となる。
 この〔天の赤道〕と〔黄道〕の大円が測量できれば、春分点・夏至点・秋分点・冬至点が明らかになる。
 だから、野中堂遺跡の日時計組石は日々の〔午前零時〕だけを計る時計装置であり、その縁の地面に太陽が地平線下に沈む方角と太陽が沈む時の「鳥」の位置の印をつけて、上記の方法で太陽の午前零時に位置した高度のポイントをその日の太陽の位置と定めて〔黄道〕を観測するための装置だったのである。
 『史記』五帝本紀の帝堯の箇所に記述される春分・夏至・秋分・冬至の日の夕刻の星空記事と野中堂の日時計組石によって、シナ天文以前の五帝時代と夏代の天文学における〔黄道〕の測量方法を解明することができる。
 エジプトにおいては、”イシスの星”と名づけた大いぬ座のα(アルファ)星・シリウスで〔黄道〕を測量した。夏音文字の学芸では、野中堂遺跡の日時計組石が伝えるように、北斗七星の第5星・ε星で〔黄道〕を測量して暦を作成していたのである。
 『史記』五帝本紀の帝堯代の星空記事には「日は中(ちゅう)星は鳥、もって中春を殷(ただ)す」という記述があり、「昼夜の時間が同じで、”鳥”という名の星が夕刻に中(南中・子午線経過)した日をもって、春分を正し定めた」と伝える。
 『史記』五帝本紀の帝堯代に記述される春分の夕刻6時(「日は中」すなわち「昼夜の長さが同じとなる午後6時」)の星空を再現すれば、「鳥」のいう名の星は「北斗七星のε星」であることが立証される。
 竜安寺の石庭には、夏音文字の学芸が保存される。この竜安寺の石庭にもとづき、地名”花輪”が示す通りに花粉が付くめしべの地点に立地する万座・野中堂の両遺跡を学術調査すれば、夏音文字の学芸は夏代初頭にわが国に伝来したことが科学的に証明できて確実なこととなる。
 また、この万座・野中堂の両遺跡の立地状況は、「女性の生殖器官の正面形」によって[花]の字源が成立することを今日に伝えるものとなる。

 ステファヌ・ロッシーニ著╱矢島文夫訳『図説 古代エジプト文字入門』の86頁には、「3本の垂直の短い線」・「小鳥」・〈アンク〉の3つの文字で〈アーネヘウ〉と発音して「生物」と意味する語が掲載される。
 〔両端が半円形の横に水平にのびる長方形〕の下に〔3粒の点〕を加える文字は「大地」を意味する〈ター〉を構成する文字の中に使われる。
 これゆえ、「生物」を意味する〈アーネヘウ〉と発音する語の中に使われる〔3本の垂直の短い線〕は「天頂緯度を測定するところのエジプトの大地」をあらわすものではあるまいか。その横の「小鳥」の字源は〔小鳥の姿〕に相似する「十字の銀河の子宮」ということになる。
 〈アンク〉は「いのち」を意味し、「小鳥」の文字は「子を生む生物の生殖器官」をあらわすものであろうから、〈アーネヘウ〉は〔「エジプト全土に生息するすべての生物〕とあらわすことになるので、「生物」を意味する語になったと考えられる。

 この〈アーネヘウ〉の上に、〈アーネフ〉〔アンク〕と発音する「生命」を意味する3字であらわす語が掲載される。
 この〈アーネフ〉・「生命」という語に使われる3字は〈ン〉と発音する「さざ波」を図案化した文字と、この下に〈ク〉と発音する「円形に4本の横線を入れる」文字と、この2字の左横に〈アンク〉を配置して構成される。
 この文字の中に使われる「さざ波」は〔水〕とむすびついた意味に用いられたことはない。
 この下の〈ク〉と発音する「円形に4本の横線を入れる」文字を、『図説 古代エジプト文字入門』の102頁は「人間の胎盤(たいばん)」と記す。
 したがって、〈ク〉の文字は「胎盤」をあらわすものであるものであるならば、「さざ波」の文字は「羊水」をあらわしていると考えられる。
 この「羊水」と「胎盤」の横に「いのち」を意味し、洋ナシの形に相似する〔女性の子宮と骨盤口〕を示す〈アンク〉が配置されて「生命」を意味する。
 産道を湿潤(しつじゅん)にする羊水によって産道の通過が容易になる胎児が誕生し、胎盤のほか、卵膜(らんまく)・臍帯(さいたい)・胎盤後血腫(こうけっしゅ)などを羊水が押し流して、ここに出産は完了して一つの「生命」が成立する。
 ゆえに、〈アーネフ〉と発音する「生命」を意味する文字の中に使われる〈ン〉は「羊水」を図案するものであり、〈ク〉は「胎盤」を図案するものであると考えられる。
 したがって、〈ン〉と発音する「羊水」をあらわす文字の字源は「ナイル川の氾濫の形状に似る銀河」ということになる。
 この「ナイル川の氾濫の形状に似る銀河」の〔水〕が押し流すように見える先の西隣にあるのは、「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」である。したがって、〈ク〉と発音する「胎盤」の図案する文字の字源は「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」であったことになる。また、洋ナシの形に相似する女性の骨盤口の形にに相似する「十字の銀河の頭部」も、〈ク〉と発音する「胎盤」をあらわす文字の字源であったと考えられる。というのも、胎盤は骨盤口から押し流されるからである。
 漢字の字源・字形・字義においては「鬼の姿に似る銀河」は「子宮内で育つ胎児」または「娩出期に頭が誕生する胎児」あるいは「無事に出産した胎児や乳児」に見立てられた。そして、「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」は「鬼の姿に似る銀河」に連結しているので、「鬼の姿に似る銀河と北アメリカ星雲・ペリカン星雲」は〔羊水で押し流されて誕生した胎児と胎盤〕に見立てることができる。
 〈ヘブ(hb)〉と発音して「踊る」と意味する3字で成立する語の中に、「胎盤」の文字が用いられる。
 この「踊る」は「踊る人」と「腿(もも)から下の足」と「胎盤」の3字で構成される。
「十字の銀河」の形状は「踊る人」の字形に相似する。
 この「踊る人」の〔左足の腿と右足の腿の間〕に〔胎盤が押し流される出口となる女性の骨盤口〕がある。だから「腿から下の足」の文字は〔胎盤の出口の骨盤口と、胎盤が押し流される方向・足〕をあらわしていると考えられる。
 「十字の銀河」の両足の間には〔骨盤口〕に相似する形状が存在しない。しかし、「十字の銀河の頭部」は〔骨盤口〕の形に相似する。だから、「胎盤」の字源は「十字の銀河の頭部」ということになる。
 以上からして、〈ヘブ〉と発音する「踊る」という3字で構成される語は〔子供が生まれてうれしくて、人々が踊る〕あるいは〔ナイル川の洪水によって豊かな食糧に恵まれて、人々が踊る〕を表現するものと考えられる。
 竜安寺の石庭の中央の第3群・横三尊の石組を、時計の針が進む方向に90度転回させ、大石の前・小石の中間に〈アンク〉のヒエログリフを配置する形状を想像すれば、大石は〔女性の生殖器官〕に観え、〈アンク〉は〔羊水で押し流されるいのち・胎児〕であると解釈できる。だから、〈ン〉の文字は「羊水」の図案であり、〈ク〉の文字は「胎盤」を図案するものと考えるべきことになる。

 以上のように、漢字とヒエログリフの字源には多くの共通点や類似点が存在し、また同一の考えも存在するので、確かな史跡・遺跡と文献がそろっているわが国の夏音文字の研究を推進して銀河の形状とヒエログリフの字形を比較・照合すれば、何を表現するものであったのか未解明のヒエログリフの秘密が容易に科学的に解明できる。

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