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2011年12月11日 (日)

枯山水の名園で有名な竜安寺の石庭は”世界の文字は銀河から作られた”と証言する・20

 古代エジプト王朝は、ナイル川の氾濫(はんらん)によって栄えた。エジプトの豊かな農作物は、定期的に起こるナイル川の洪水のおかげであった。はるか南のアフリカ中央部で大量の雨が降ると、ナイル川は両岸の肥沃(ひよく)な土を下流のエジプトへと押し流した。メンフィス周辺では毎年9月初めのころに、大洪水がピークに達した、洪水に見舞われた土地は泥状にやわらかくなるので、原始的でしかも軽い木製の鋤(すき)で牛と人とが協力して耕し また軽い木製の鍬(くわ)で耕すことができた。鉄製の刃先が製造されなかった古代においては 大河が洪水で氾濫すると、上流から肥沃な土が押し流された両岸一帯は木製の鋤や鍬で耕すことができる良田となったため、多くの人民に与える食料にめぐまれて王朝は栄華をきわめることにできたのである。 

 この栄華を維持するために天文学を発達させ、暦を作って農業を発達させ、王朝は銀河から作った文字の学芸を独占管理し、この秘密を知る人たちを体制側に組み込み、文字が銀河から作られた秘密を洩らす者は死刑にして、銀河各部に名称をつけないようにして厳重な機密にしたのである。

 この〔枯山水の名園で有名な竜安寺の石庭は”世界の文字は銀河から作られた”と証言する・15〕で指摘したように、「北天(ほくてん)の最輝部(さいきぶ)」は「クラハシセイタカコウ」(アフリカ産のコウノトリ)の側身形に相似するので、「クラハシセイタカコウの側身形」を図案するヒエログリフが作られて「魂」を意味する〈バー〉と発音されることになった。
 この〔15〕の説明は大まかにおこなったが、「白鳥座γ(ガンマ)星を包囲する円形の銀河部」が「クラハシセイタカコウの横顔」に相当し、この円形の銀河から天頂緯度軸に向かって 「人の横顔に酷似(こくじ)する銀河の頭からほつれて垂れる髪の毛のように観える銀河部」が「クラハシセイタカコウの嘴(くちばし」となる。
 このような「白鳥座γ星を方位する円形の銀河部と北天の最輝部」から図案化された「クラハシセイタカコウの側身形」のヒエログリフは、さらに東方にある「十字の銀河の左腕(東側の腕)から両足」までの形状にも類似する。

 「十字の銀河」が子午線通過するとき、「十字の銀河の股(また)」より約2度~約6度の距離の南に「ナイル川の氾濫の形状に似る銀河」がある。「十字の銀河の左腕から右足まで」が「クラハシセイタカコウの顔から尾」までの形に相似し、「十字の銀河の股から約2度のナイル川の氾濫に似る銀河の北端」までがコウ類で最も肢(あし)が長い〔クラハシセイタカコウの肢の長さ〕に適合する。クラハシセイタカコウは沼地に棲(す)む。ゆえに、「ナイル川の氾濫に似る銀河」は「洪水でやわらかくなった畑の土の泥」に見立られ、「十字の銀河の右腕からナイル川の氾濫に似る銀河」までは〔クラハシセイタカコウの側身形〕に相似すると定められた。

 アンドルー・ロビンソン著╱片山陽子訳『文字の起源と歴史』(創元社)は107頁にて「紀元前3100年頃の前王朝期、(中略)、土を掘る鍬(くわ)の絵は魂と心を表す」と指摘する。 

 「ナイル川の氾濫に似る銀河」を〔洪水で泥状となった畑〕に見立てると、「十字の銀河の胸部から下の下半身」は、「畑を耕すの鍬」の形に相似する。というのも、〔人の正面形、人の背面形、人が東に向かって歩く側身形、女性が西に向かって歩く側身形〕に酷似する、この「十字の銀河」を「人の正面形」に見立てると、〔鍬の形〕に相似する部分は「十字の銀河の胸部より下の両足」までとなるからである。
 このイメージの〔鍬の上端〕は〔魂や心〕を蔵(ぞう)する「十字の銀河の胸部」に相当する。
  リチャード・H・ウィルキンソン著╱伊藤はるみ訳『図解古代エジプトシンボル事典』(原書房)の266頁にある「鍬とオベリスク(テーベ、レクミラの墓、第18王朝)」と名づけた図には、〔人の胸部までの背丈の鍬で耕す鍬〕が描かれている。
 〔魂や心〕は人体のどこに蔵するものかと言えば〔人の胸部〕に蔵すると考えざるをえない。だから、人の正面形に相似する「十字の銀河の胸部から下の両足まで」の形状に見立てられた〔鍬〕の絵は「魂や心」をあらわすことになったのである。 

 クラハシセイタカコウの嘴(くちばし)は古代エジプトの「鍬」の形に相似する。
 ”書く”という方法が確立されてヒエログリフの字形が作成された紀元前3100年頃からメンフィスが首都であった紀元前2200年頃の第6王朝まで、「クラハシセイタカコウの横顔や胴体」に見立てられた東の「十字の銀河」と西の「北天の最輝部」の子午線経過の時の高度はともに85度(天頂緯度線より5度北側)であった。クラハシセイタカコウの側身形に相似する「北天の最輝部」は「人の横顔に酷似する銀河」の額(ひたい)に在る。したがって 〔額〕は「心」をあらわすことができないから、〈バー〉と発音するヒエオログリフ「クラハシセイタカコウ」は「魂」だけを意味することになったのである。

 「十字の銀河」は〔地を踏んで歩く人の姿(側身形)〕に実によく似ている。
 ゆえに、〔「十字の銀河の右足」から「鬼の姿に似る銀河の両足の中央部」へ向けて引く直線〕は〔右足が踏んで歩いた「土(地面)」〕をあらわすことになる。この直線と平行に〔「十字の銀河の左足」から「鬼の姿に似る銀河の左足(南の足)まで」を引く直線〕も〔左足が踏んで歩いた「土」〕をあらわすことになる。
 漢字の殷代(いんだい)に用いられた甲骨文字の[土]の字源・字形・字義もまた、上記の考えにもとづいて成立した。

 「十字の銀河の右足」が踏んで歩いた「地面」をあらわす直線は、「鬼の姿に似る銀河の口・食道・心臓に相当する部分」を貫通する。
 また、「十字の銀河の左足」が踏んで歩いた「地面」をあらわす直線は、「北アメリカ星雲の中央部」を貫通する。この「北アメリカ星雲」は「心臓」の形に相似するが、「鬼の姿に似る銀河」の体外に存在するので、「心臓」に見立てられないことになった。
 これゆえ、「十字の銀河の右足」が踏んだ「地面」をあらわす直線が貫通する「鬼の姿に似る銀河の心臓」が、〈ネフェル〉と発音して「善い」を意味する文字(ヒエログリフ)の「心臓」の図案に用いられた。
 ただし、この「心臓」の字形は、銀河から文字が作られたことを明確に示して 「食道のついた心臓」に図案された。
 
人体においては〔食道〕と〔心臓〕は直結していない。しかし、ヒエログリフの字源となった銀河にあって「十字の銀河の右足」が踏んで歩く「地面」をあらわす直線は〔「鬼の姿に似る銀河」の食道と心臓を貫通して結びつける〕ので、〈ネフェル〉と発音する「善い」を意味する形容詞をあらわすヒエログリフは〔食道のついた心臓〕の形に図案されたのである。
 ヒエログリフ「食道のついた心臓」をあらわす字形における食道部分の上部は「十字形」となる。〔人の正面形〕に相似する「十字の銀河の心臓」の上部は左右に伸びる両腕と胸・腹の上半身が交わる「十字形」である。だから、「食道のついた心臓」の文字(ヒエログリフ)の食道上部は前王朝時代に「十字の銀河の胸部から下の両足」までが〔鍬〕に見立てられて〔鍬〕の絵が「心」をあらわすものであったことを伝承して「十字の銀河の胸部」の「十字形」に図案されたのである。

 マリア・カルメラ・ベトロ著╱南條郁子訳『[図説]ヒエログリフ事典』(創元社)の123頁に 「容器の表面を飾るネフェルの文字●ブロンズに黒金象嵌(ぞうがん)。第25王朝。パリ、ルーヴル美術館」と説明する写真がある。
 この写真における 黒金象嵌がほどこされた容器の表面を飾る〈ネフェル〉のヒエログリフは「心臓」の位置に造形されていない この〈ネフェル〉の「食道のついた心臓」の象嵌は 両眼が「ホルスの眼」の中央にあって鼻をあらわす飾りとなっている。
 前々回(18)の前半部で指摘したように、「鬼の姿に似る銀河の首につく両眼」は〔ホルスの父・オシリスが弟セトを恨む両目、またホルスがセトを敵視して憎悪に燃える恨みの両目〕に見立てられた。この〔恨みの両目〕の中央の鼻の位置が、〈ネフェル〉のヒエログリフ「食道のついた心臓」の字源銀河部となる。
 だから パリのルーヴル美術館が所蔵する容器の「食道のついた心臓」は両眼の中央にある「鼻」となるように象嵌されたのである。また「十字の銀河の左足」が踏んで歩く「地面」をあらわす直線が貫通する「北アメリカ星雲」は「ホルスの眼の瞳」であり、この直線は「ホルスの眼の目頭と目尻の白目」の部分を貫通する。だから、第25王朝時代に作られた容器の〈ネフェル〉は〔ホルスの両眼の中央の鼻の位置〕に象嵌されたのである。   

 『説文解字』は[心]の字源を「人の心なり。土の蔵(くら)、身の中に在り、象形。博士説を以て火の蔵と為(な)す」と解説する。
 前述したように、甲骨文字の[土]の字源・字形・字義は――「十字の銀河」を〔地を踏んで歩く人の姿〕に相似すると見立てて、「十字の銀河の両足」から「鬼の姿に似る銀河」へ向けて引く直線を〔地面〕と見立てて成立した。そして、漢字の[心]の金文形は「心臓」を図案化したものであり この「心臓」をデザインする[心]の字源もヒエログリフ「食道のついた心臓」と同じく「鬼の姿に似る銀河の心臓」であった。ゆえに、漢字も銀河から作られたゆえ、字源となる銀河の形状にもとづいて「心臓」は「土の蔵」と解説されることになったのである。「ホルスの眼の瞳」となる〔心臓〕の形に相似する「北アメリカ星雲」は[火]の字源であり、〔心臓が動いていれば、体を暖かく火照(ほて)る〕ので、『説文解字』は「心臓」を「火の蔵と為す」と説明したのである。

 ナイル川の洪水によって豊かな実りを確保して栄えたエジプト王朝が銀河からヒエログリフが作られたように、中国においても洪水によって豊かな農作物にめぐまれた黄河中流地域から【銀河各部の形状】を【文字】とする漢字が起源した。このようにエジプトと中国の文字の起源には共通点がある。大河の洪水による氾濫によって豊かな農作物を収穫するために 【文字】が発明されたのである。エジプトでも中国でも、【文字】が発明された最初の段階から、【文字】は強大な権力と莫大な富を手に入れることができる最も偉大な発明であると認識されていた。だから、王朝の安泰がはかるために、銀河各部の名称の作成を禁止し、銀河から文字が作られた学芸は王朝が独占管理して厳重な機密としたのである。 

 人類史上における偉大な【文字】の発明は、 言語と論理的な思考をあつかう左脳の産物ではなかったのである。
 【文字】は複雑な視覚パターンの認識や処理にいちじるしく優れる・芸術の創造をあつかう右脳の産物であったのである。
 わが国の中国古代文字研究の第一人者とされる白川静博士は著書『字通』(平凡社)の1399頁で【文字】を「ことばをしるす記号」と定義する。また、白川静著『字統』では右脳の産物と認識しないで字源解説して、あたかも【文字】は〔左脳があつかう言葉をしるす記号」のごとくあつかっているが、このような考え方では漢字とヒエログリフが銀河から作られた右脳の産物であることをまったく解明することができない。
 竜安寺の石庭は白砂を敷きつめる平庭と5群の石組と油土塀(あぶらどべい)とで銀河から作られたすべての字源を知ることができるにして、【文字】は右脳の産物であると明確に示している。 

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