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2011年12月 8日 (木)

枯山水の名園で有名な竜安寺の石庭は”世界の文字は銀河から作られた”と証言する・17

 世界中、探しても銀河各部の名称は存在しない。 

 そこで、私は漢字や古代エジプトの聖刻文字(ヒエログリフ)が作られた銀河各部の名称を、左に示す幻冬舎ルネッサンスから出版された拙著『邪馬台国説が日本を滅ぼす』の資料Cに表示した。なお、ヒエログリフの字源となった銀河の範囲は、資料Cの上半分の「秋の銀河」と「夏の銀河の東北部」となる。

 竜安寺の石庭は”漢字は銀河から作られた”、あるいは ”わが国には、夏代(かだい)初頭(今から約4050年前の縄文後期初頭)に夏音(かおん)文字が伝来していた”と証言する。 

 平庭と5群の石組で漢字が作られた銀河全像を表現する竜安寺の石庭には、白砂が敷きつめられる。この白砂の役目は、『説文解字』の[字]の字源解説「乳するなり」をあらわす。
 漢字は”漢字の始祖”と崇拝される倉頡(そうきつ)が発明した漢字作成原理〔鳥獣の文〕にもとづいて作られた。この〔鳥獣の文〕にもとづいて作られた[字]は――[文]の字源となる「十字の銀河」を母親に見立て、[子]の字源「鬼の姿に似る銀河」を〔乳児〕に見立てて、「乳児(鬼の姿に似る銀河)が母(十字の銀河)の両腕に抱かれて乳を飲む形に図案化された。したがって、字源を解説する聖典『説文解字(せつもんかいじ)』は[字]の字源を「乳するなり」と解説する。
 ゆえに、石庭に敷きつめられる砂が白いのは[文]の字源解説「乳するなり」の〔白い母乳〕をあらわしてしている。
 また石庭の白砂は、[白]の字義の「申す」をあらわすものである。
 また、白川静著『字統』は[白]の字源を「頭鱸(とうろ)の形で、その白骨化したもの、されこうべの象形である」と解説するが、この[白]の字源の「白骨化した頭鱸」すなわち「白骨化した髑髏(どくろ)」を「白砂」であらわしている。東西に無数の線紋を引く「石庭」を〔激流の川〕や〔波が寄せる海岸〕に見立てると、「白砂」から「砂がある川岸や砂浜に寄せられた、雨風にさらされて白骨と化した髑髏」が連想される。
 ゆえに、石庭の白砂を注目すると、[白]の字源から[敫][激][檄][皦][儌][噭][徼][邀]の字源や字義が解明できるようになっている。

 また、石庭の「白砂」は[弥]の字源「首から下の腹部が銀白色のカンムリカイツブリ」をあらわす役割があり、また[弥]の字源銀河「北天(ほくてん)の最輝部(さいきぶ)」をあらわし、さらに「銀白色にまばゆく輝く北天の最輝部」が「銀漢(銀河)」の語源であり、「銀漢から作られた字」であるから「漢字」と呼称された秘密を伝える。

 前々回(15)と前回(16)で解説したように、竜安寺の石庭の「白砂」があらわす「北天の最輝部」は、古代エジプトの聖刻文字(ヒエログリフ)の「白冠(しろかんむり)」の字源となった。
 上記の[字]の字源銀河における[子]の字源「鬼の姿に似る銀河の両足」は「赤冠(あかかんむり)」の主体部となり、この「鬼の姿に似る銀河の両足」に渦巻き状の「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」が加わって、ヒエログリフ「赤冠」の字源となった。
 「鬼の姿に似る銀河と北アメリカ星雲・ペリカン星雲」は〔白冠と赤冠〕が合体するヒエログリフ「二重冠」の字源となった。

 ”オシリス”という神は、上エジプト国の王がかぶる白冠を戴(いただ)く冥界(めいかい)の支配者である オシリスは古代エジプトの最も古い神々のうちの一人である。 

 ヒエログリフ「白冠」の字源となる「北天の最輝部」は「人の横顔に酷似(こくじ)する銀河の額(ひたい)」に所在する。
 この「人の横顔に酷似する銀河」の東隣は天文学にて定められる国際的名称「コールサック」である。「コール」は「石炭」、「サック」は「袋」を意味する。ゆえに、「コールサック」は「真っ黒な石炭を入れる袋のような形をした、真っ黒な天体部」ということになる。
 「人の横顔に酷似する銀河」は〔下を俯(うつむ)いて、コールサックを観る横顔〕である。
 「地下の墓の室」「地下の世界」は真っ暗闇に包まれているので、真っ黒な「コールサック」は「墓室」「地下の世界」すなわち「冥界」に見立てられた。
 だから、「人の横顔に酷似する銀河」は「オシリス神の横顔」に見立てられて、オシリス神は「北天の最輝部」をあらわす「白冠」を頭上に戴くことになり、「コールサック」を「地下世界」に見立てて、オシリスは冥界を支配する神となったのである。
 したがって、表意文字または決定詞として、オシリス神の名前「ウシル(Wir)」の字源は「人の横顔に似る銀河」となる。
 オシリスは再生(復活)と深く関係する神であった。というのも「白冠」のモデルとなった銀白色に輝く「北天の最輝部」は〔この世を照らす太陽の陽射し〕をあらわすものとなったからである。復活・再生を願って、ミイラはオシリス神にできるだけ似せようと形づくられた。

 オシリスの息子は、ハヤブサの頭部をもつホルス神で、ホルス神はファラオ(王)の守護神となった。ホルスは白冠と赤冠が合体する二重冠を頭上に戴く。この「赤冠」と「二重冠」にデザインされる〔先端が渦巻きの形に丸まる針金のような飾り〕は、〔渦巻き〕の形をしている「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」を図案化したものである。
 「北アメリカ星雲」だけの単独の形は〔急降下して、獲物に空中攻撃する時のハヤブサの姿〕に相似する。北アメリカ星雲の最大横幅(経度の全長)は約3度ぐらいであるが、天頂点に接近して子午線通過するとき、その形は斜(なな)めになって急降下して獲物に空中攻撃するハヤブサの姿にそっくりとなって、経度幅は約2・5度となる(満月の直径は約0.6度であり、北アメリカ星雲の概略形はお椀を伏せたような半円形であるので、満月の約3倍ぐらいの大きさに見える)。
 天体は1時間で15度移動するから、北アメリカ星雲は約10分で子午線通過を終了する この〔10分の子午線通過〕は〔ハヤブサが降下攻撃する時に250km以上を出すといわれるスピードに類似する〕と見立てられて、「北アメリカ星雲・ペリカン星雲とその周辺の目の形に似る銀河部」はヒエログリフ「ホルスの眼」の字源となった。
 ヒエログリフ「ホルスの眼」の字源銀河部は「人間の目」の形に相似する。だから、ヒエオログリフ(絵文字の形)は〔人間の目〕の図案である。
 しかし、ホルス神の顔はハヤブサの顔を持つハヤブサの姿をしている天空の神である。ゆえに、表意文字のホルスの名前「ヘルゥ(Hrw)」のヒエオログリフの字形は「ハヤブサの側身形」である。そして、ヒエログリフ「ホルスの眼」の下には補足の図柄があり、この図柄は、ハヤブサ特有の顔の黒斑と羽毛を形にしたものと言われている。 

 ヒエログリフ「雄牛の横顔」はABC・アルファベットの[A]となった。このヒエログリフは「雄牛の横顔」は「鬼の姿に似る銀河」を「雄牛の頭・鼻・口」に見立て、「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」を「雄牛の眼」に見立て、「コールサック北部」を「牛の顎(あご)」に見立て、鬼の姿に似る銀河のうちの「鬼の横顔に似る銀河と十字の銀河の中間の銀河部」を「雄牛の角(つの)」に見立てたものである。
 このヒエログリフ「雄牛の横顔」にあって、「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」は「雄牛の眼」そっくりの形である。ヒエログリフ「ホルスの眼」の字源「北アメリカ星雲・ペリカン星雲とその周辺の目の形に似る銀河部」の中央にある。ゆえに、「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」はヒエログリフ「ホルスの眼」における「ホルスの眼の瞳(ひとみ)」となる。 

 ヒエログリフ「雄牛の横顔」と字源となった銀河から「十字の銀河」までの銀河は、漢字の[告]の字源となった。
 『説文解字』は[告]の字源を「牛、人に触れる。角に横木を著(つ)く。人に告ぐる所以(ゆえん)なり」と解説する。
 ヒエログリフ「雄牛の横顔」の口の部分となる「鬼の横顔に似る銀河の両足」は「人の横顔に酷似する銀河」の頭髪部分に相当して繋(つな)がっているゆえ、〔牛が口を人に触れて話しかけるように見える〕ので、『説文解字』は「牛、人に触れる。(中略)。人に告ぐる所以なり」と解説したのである。この[告]の字源解説の「横木」は「十字の銀河」であり、「十字の銀河」の南の銀河部が牛の角がある部分に相当するので、『説文解字』は「角に横木を著(つ)く」と解説する。
 ヒエログルフ「ホルスの眼」の内の[瞳]の部分が「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」であることは、『説文解字』の[告]の字源解説を利用すると容易に察知できる。

 前回(16)で指摘したように「赤冠」の主体部の〔椅子(イス)のような形をした冠の部分〕は、「鬼の姿に似る銀河の両足」を図案化したものである。この「赤冠」は北の下エジプト国の王がかぶった。
 北には天の北極があり、この天の北極の近くを北斗七星が円を描いて運行する。この〔北斗七星が天の北極より北側の天空で子午線通過する〕を天文学においては「下経過」と言う。
 「赤冠」は主体部の〔椅子のような形をした冠〕は北斗七星の形にも相似する。ゆえに、 「赤冠」の主体部は「北斗七星」と「鬼の姿に似る銀河の両足」をあらわすものであったにちがいない。北斗七星の七つの星でもっとも光が強い星は 光度1.8等のおおぐま座ε(エプシロン)星である。
 ナルメル王が上下エジプトを統一した5000年前、夏至の日の午前零時に北斗七星が下経過し、おおぐま座ε星が子午線のすぐ東隣に位置した。第1中間末期の第10王朝をたおしてメンチュヘテプ2世がエジプトを再統一した4000年前の夏至の日の午前零時においても、北斗七星が下経過して、おおぐま座ε星は子午線のすぐ西隣で輝いていた。

 エジプトの太陽暦は、第1王朝時代の今から約4900年前頃に完成したとされる。このエジプト暦は、現在の太陽暦と同じく1年の長さは365.25日である。そして、全天第一の輝星おおいぬ座の主星シリウス(光度マイナス1.4等)が日の出の前に東の空に現れると 毎年きまってナイル川の洪水がおこるので、そのころを年の始めと定めた。つまり、エジプト暦の元日は 夏至の日であった。ゆえに、北斗七星が下経過する夏至の日の午前零時は、エジプト暦の元旦の始めであった。 

 白冠は南の上エジプト国の王がかぶった。ゆえに、エジプト暦の元日の日の出の前に現れる全天第一の輝星おおいぬ座の主星シリウスは「北天の最輝部」のように輝く星と見立てられて、「白冠」は「北天の最輝部」と「シリウス」を象徴する冠だったにちがいない。
 元日は新しい1年の再生・復活となる。だから、前述したように、白冠を頭上に戴くオシリスは再生・復活と深く関係する神となったのである。

 赤冠は北の下エジプト国の王がかぶった。ゆえに、「赤冠」は「鬼の姿に相似する銀河の両足」と元旦の午前零時に天の北極の北側を子午線通過する「北斗七星」を象徴する冠であったにちがいない。「赤冠」の主体部の「椅子のような形の部分」は「王が腰かける椅子」を表現するものであったと考えられる。
 というのも、『エジプト誌』に所載されるテーベの「メムノンの巨像」という図版に描かれる王が腰かける椅子は「赤冠」の主体部の形に相似するからである。
 フランス軍がエジプトに遠征した時に同行したフランス人の学者たちは、1809年から1828年のあいだにエジプト遠征中の調査に関する著作を何冊か発表した。これらをまとめて『エジプト誌』と呼ばれている(文章によるものが9冊 図版によるものが11冊)。

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