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2011年12月19日 (月)

枯山水の名園で有名な竜安寺の石庭は”世界の文字は銀河から誕生した”と証言する・24

 前回(23)に続いて、〈カー〉と発音する「霊」を意味するヒエログリフの字源に関する秘密について解明する。

 前回で明らかにしたように、〈カー〉と発音する「霊」を意味するヒエログリフの字源銀河部は4ヵ所ある(ただし、3ヵ所ともいええ)。そのうち、〔上に挙げる両手〕をあらわす字源銀河部は2ヵ所、〔前にのばす両手〕をあらわす字源銀河部も2ヵ所である(1ヵ所ともいえる)。
 〔両腕の肘(ひじ)を直角に曲げて上に挙げる両手〕を図案化するヒエログリフの字源は、①「長方形の暗黒天体部」(この「両手」の銀河部は最も明確に見える)、②「十字の銀河の肘から上の両手」(この「両手」の銀河部は4ヵ所で最も微(かす)かに見える)の2ヵ所である。
 〔前にのばす両手〕を図案化するヒエログリフの字源は、③「鬼の姿に似る銀河の東(の「十字の銀河」)に向かってのばす両手」であり、この「鬼の姿に似る銀河の東に向かってのばす両手」は④「十字の銀河の西(の「鬼の姿に似る銀河」)に向かってのばす両手」となる。ゆえに、この〔前にのばす両手〕は同一の銀河部を〔東に向かってのばす両手〕と〔西に向かってのばす両手〕に分けるものであるから、1ヵ所あるいは2ヵ所と数えることができる。

 上記の①の「長方形の暗黒天体部」の概略形は〔長方形〕である。しかし、よく見ると子午線経過したとき、南の方がわずかに幅(東西距離)が広いように見える。というのも、北半分はほぼ正方形であるが、正方形のごとくに見える南半分の東と西の両方の辺をよく見ると微かに菱形[◇]が南北に二つ連結する形状となっているからである。この東西の両辺の縦軸に「2連◇(菱形)の銀河部」が連結するので、縦軸に対して菱形を半分に割った2連三角形が東へ西へとはみだしている。このため、南の方がわずかに東西の幅が広がっているかのように見えるのである。

 この「2連菱形の銀河部」は、日本で最も多い神社名「八幡宮(はちまんぐう)」の「八幡」の語源である。つまり、「八幡宮」は「長方形の暗黒天体部の南の正方形」が天頂にめぐってぎきた時代に起源した。
 菱形「◇」の4つの角は「東・西・南・北」の四つの方角を示し、菱形「◇」の4つの辺の中央は「東北・東南・西北・西南」の四つの方位を示すので、合計八方角となる。この〔八方角〕が「八幡」の[八]を示す。
 [幡]の字源は「菱形(◇)の銀河」である。
 『説文解字』は[幡]の字源を「書兒(しょじ)、觚(こ)を拭(ふ)くの布なり」と解説する。この『説文解字』の[幡]の字源解説を、白川静著『字統』(平凡社)は「いわゆる黒板拭きのような布の意とする」という注釈する。
 黒い天空を長方形に区画する「長方形の暗黒天体部」の南半分の正方形の部分にある4つの「菱形の銀河部」は、「黒板拭きの布」に見立てることができる。
 というのも、「書く」の[書]の下半分の今日は[日]であるが、正字は[聿(いつ)]の下に[者]が加わって構成される。この「者」の下は、今日と同じ[日]である。この[者]の上の字源は「十字の銀河の子宮」であり、下の[日]の字源は「長方形の暗黒天体部」である。つまり、[者]の字形は「十字の銀河から長方形の暗黒天体部」までを図案化したものである。
 [書]の上半分は、「筆(ふで)」をあらわす[聿]である。この[聿]は「十字の銀河」を「筆。石や亀の甲羅や獣の骨や木片(木簡)の表面をひっかく筆記用具」に見立て、「鬼の姿に似る銀河」を「筆を持つ右手」に見立て図案化される。なお、「文字を書く人」には「人の横顔に酷似する銀河」が見立てられたが、この「文字を書く人」は字形には表現されない。
 上記にで説明した[者]の上の字部の字源は「十字の銀河の子宮」であり、この「十字の銀河の子宮」は漢字作成原理〔鳥獣の文〕であり、つまり〔すべての漢字を生む母の子宮〕ということになる。[者]の下の[日]の字源は、上記したとうり「長方形の暗黒天体部」であり、この「長方形の暗黒天体部」は「文字を書く地面・石・亀の甲羅・獣骨・木簡・竹簡」に見立てられた。この「長方形の暗黒天体部」の一部分が、[幡]の字源「菱形(◇)の銀河」である。
 だから、真っ黒な「長方形の暗黒天体部」の一部分の[幡]の字源銀河部となる「菱形の銀河部」は「文字を消す黒板拭きの布」に見立てられたことになったのである。

 なお、竜安寺の石庭の北隣にして濡(ぬ)れ縁(えん)の端の真下より南側に、幅70cm、第5群の石組の西端から東へ21m弱ぐらい磚(せん)を敷きつめる箇所がある。
 「磚」とは「土を焼いた方形の平たい板(タイル)」である。この「磚」の一つ一つは〔菱形〕であり、磚を隙間なく敷きつめるゆえ、この箇所は菱形模様となっている。この磚は黒に近い紺色であるので、上記の[幡]の字源となる「黒に近い紺色をしている菱形の銀河部」を表現するものとなる。

 〔両手を横・水平にのばして、手のひらを上に向け、左右の手が中央で三角形となってつながる、両腕〕を図案化するヒエログリフがある。この〔中央が三角形となる両腕〕ののヒエログリフオについて、マリア・カルメラ・ベトロ著╱南條郁子訳『[図説]ヒエログリフは事典』(創元社)の59頁は、次のように解説する。

 「表意文字として、否定の副詞「ン(n)」」「ネン(nn)」や、「~しない人(物)」をあらわす否定関係代名詞「イウティ(iwty)」を構成する文字の中で使われる。決定詞として、否定をあらあわすさまざまな動詞を決定する。「知らない」を意味する「ケム(khm)」の中で、決定詞として用いられる。」

 前回(23)にて解説した〈カー〉と発音する「霊」を意味する「両腕」のヒエログリフの字形は、上記の①「長方形の暗黒天体部」のうちの「南・北の辺」を「肘より上の両手」とし、「西の辺」を「肘より下の両腕」に見立てて図案化したものである。
 この「両腕」に図案化された「西の辺」の中央に[幡]の字源「菱形の枡(ます)」がある。「西の辺」を「両手」に見立てると、この両手の中央の三角形は〔菱形の枡の半分に割った三角形〕であったことになる。
 だから、上記の「知らない」と意味する〈ケム〉の中で、決定詞として用いられるヒエログリフの字源は「長方形の暗黒天体部のうちの西の辺」となる。
 〈カー〉と発音する「霊」を意味する文字はヒエログリフの学芸を構築する基軸となる「精密に天頂緯度を測定する方法」を図案化するものであったので、【銀河各部の形状】が【文字】である秘密を明らかになることを慎重に警戒して、一度も決定詞として使用されなかった。
 しかし、王や神官や書記たちが多弁となって軽率に思わず【銀河各部の形状】が【文字】である秘密にふれて、この秘密を聞き手に察知されようとしたとき、その場を誤魔化(ごまか)すために、どうしても“知らない“と空惚(そらとぼ)ける必要があった。このような場面は日常的に度々(たびたび)あったにちがいないから、【銀河からヒエログリフが作られた秘密】を知っている王・神官・書記たちが「知らない」と空惚けることができる言葉がどうしても必要となった。だから、「長方形の暗黒天体部の西の辺」を「両手」に図案化する〔知らない〕と意味する〈ケム〉の中で決定詞となるヒエログリフが作られたのである。
 このヒエログリフは「知らない」「そんなことを言った覚えはない」「教えない」「それ以上説明しない」など否定に用いるものであったから、【ヒエログリフが銀河から作られた秘密】を守るときの方便(ほうべん)・手段として用いるのに都合(つごう)よく重宝(ちょうほう)であった。この字源銀河が察知されたときにも、”そんなことは知らない。そんなことがあるはずがない”と頑強(がんきょう)に否定しつづけることができる。ゆえに、このヒエログリフは決定詞に使用されたのである。

 ステファヌ・ロッシーニ著╱矢島丈夫訳『図説・古代エジプト文字入門』(河出書房新社)の60頁に、右側に「垂直に立つ棒」をあらわすヒエログリフがあり、左側に〈カー〉と発音し「霊」を意味するヒエログリフ「上に挙げる両手」を配置するヒエログリフは、〈ケア〉と発音する「分身」と意味する。
 「垂直に立つ棒の先端」は「天頂点」を指差す。
 ゆえに〈カー〉と発音する「上に挙げる両手」のヒエログリフは「精密に天頂緯度を測定する」と表現する、「長方形の暗黒天体部」を字源とするものと考えるべきことになる。
 このヒエログリフは「霊」を意味する。[霊]は「死者から分かれたもの」であるから「分身」となる。
 だから、〈カー〉と発音する「霊」を意味する文字は、ヒエログリフの学芸が厳重な機密とした「天頂点をキャッチする」や【銀河各部の形状】が【文字】となる秘密を伝える文字だったのである。

 60頁の『図説・古代エジプト文字入門』の2字で構成する〈ケア〉と発音する「分身」を意味するヒエログリフの下に、3字で構成する〈ケア〉と発音する「牡牛(おすうし)」を意味するヒエログリフが掲載されている。
 この3字は、「牡牛の側身形」の絵文字とその下に「男根と睾丸(こうがん)」の絵文字があり、この2字の左側に〈カー〉の「上に挙げる両手」の1字が加わって構成される。
 ABC・アルファベットの[A]の字源は「牡牛の横顔」である。
 この「牡牛の横顔」は「鬼の姿に似る銀河」を〔牡牛の口・鼻〕に見立て、「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」を「牡牛の目〈瞳)」と見立て、〈カー〉の「上に挙げる両手」のヒエログリフの字源「長方形の暗黒天体部」を「牡牛の角が生え額(ひたい)」に見立てて成立する。
 「長方形の暗黒天体部」の東隣は、この〔枯山水の名園で有名な竜安寺の石庭は”世界の文字は銀河から作られた”と証言する・20〕にて登場した「ナイル川の氾濫(はんらん)の形状に似る銀河」である。
 この「長方形の暗黒天体部の北の辺」と「ナイル川の氾濫の形状に似る銀河の北端」は「男根」に見立ると、「北アメリカ星雲」を「睾丸」に見立てることができる。
 4回前の〔20〕の中ほどで赤い太字をもって指摘したように、〔「十字の銀河の右足」から「鬼の姿に似る銀河の両足の中央部」へ向けて引く直線〕は、〔右足が踏んで歩いた「土(地面)」〕に見立てることができる。この直線と平行に〔「十字の銀河の左足」から「鬼の姿に似る銀河の左足(南の足)まで」を引く直線〕も「左足が踏んで歩いた「土地」〕をあらわすことになる。この〔「十字の銀河の左足」から引く直線〕は「ナイル川の氾濫の形状に似る銀河の北端」・「長方形の暗黒天体部の北の辺」・「北アメリカ星雲の中央部」を貫通する。
 上の記事に示したように、〔「十字の銀河の右足」が踏んで歩いた土地〕は〔牡牛の口・鼻〕に相当する「鬼の姿に似る銀河の中央部」を貫通する。〔「十字の銀河の左足」が踏んで歩いた土地〕は〔男根〕に相当する「ナイル川の氾濫に形状に相似する銀河の北端」・「長方形の暗黒天体部の北の辺」と、〔睾丸〕に相当する「北アメリカ星雲」を貫通する。人体に相似する「鬼の姿に似る銀河の胸部」に付く「北アメリカ星雲」は〔心臓〕のような形をしているが、「鬼の姿に似る銀河」の外に在るので「心臓」に見立てることはできない。だから、ヒエログリフの学芸では「北アメリカ星雲」を〔睾丸〕に見立てた。このヒエログリフ〔睾丸〕は〔睾丸がおさまる二つの陰嚢(いんのう)〕の形に相似するように〔天地ひっくりかえした(ハート〕の形にして〔「北アメリカ星雲」は「心臓」のような形に相似し、「鬼の姿の似る銀河の(ハート・胸部)に部分に付く〕と表示する。

 以上からして、「十字の銀河の右足」が歩く〔土地〕は「牡牛の口・鼻となる銀河」であるから、上記の〈ケア〉と発音する「牡牛」を意味する右上の〔牡牛の側身形〕の絵文字は「エジプトのナイル川の両岸の肥沃(ひよく)な土地」をあらわすものとなる。同様に、「十字の銀河の左足」が歩く〔男根と睾丸〕に相当する「ナイル川の氾濫の形状に似る銀河の北端」・「長方形の暗黒天体部の北の辺」・「北アメリカ星雲」は「ナイル川の洪水に見舞われた泥状にやわらかくなった土地」をあらわしていることになる。ナイル川の洪水で泥状にやわらかくなった土を、軽い木製の鋤(すき)を男性に操られる牛が引っ張って耕した。
 だから、〈ケア〉と発案する「牡牛」という意味を構成する右側の上に配置する「牡牛」と右側の下に配置する「男根と睾丸」はともに「エジプトの大地」を表現するものとなる。
 この「エジプトの大地」をあらわす左側にある〈カー〉と発音する「上に挙げる両手」のヒエログリフは〔精密に天頂緯度を測定する〕とあらわす。
 ということは、「牡牛の横顔に似る銀河」が子午線通過するとき、〈カー〉の字源となる「長方形の暗黒天体部」を緯度を測定する物差しにすれば、エジプト各地の緯度は精確に測量できる――と表示するものとなる。
 だから、3字のヒエログリフで〈ケア〉と発音する「牡牛」は、地上の牡牛ではなく、エジプトの天頂にめぐってくる「牡牛の横顔に似る銀河」を意味するものだったのである。

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