枯山水の名園で有名な竜安寺の石庭は”世界の文字は銀河から作られた”と証言する・30
前回に続いて、フランスの言語学者のジャン=フランソワ・シャンポリオンがロゼッタストーンに刻まれたヒエログリフを解読した文字の秘密の解明を行う。
シャンポリオンは、最初に3字で記す「ラメセス(Ra-mes-es)」という大王の名を解読し、次に3字からなる「トトメス(Thot-mes-es)」という大王の名を解読した。
前回ではに、「ラメセス」の3字の秘密を解説した。
「ラメセス」の〈メセス〉と「トトメス」の〈メス〉は同じ2字の表音文字の〈メス(mes)〉と〈ス(es)〉である。この2字の字源については、前回で解説した。
しかし、「トトメス」の〈トト(Thot)〉の字源については、16回前の〔14〕で説明したものの、説明が不十分なままで終わった。
「トトメス」の〈トト〉と発音する文字は、「朱鷺(とき)」の姿を図案する。
この絵文字は、決定詞として「朱鷺」を意味する〈ヘブ(hb)〉につく。表意文字または決定詞としてトト神の名前〈ジェフゥティ(jhwti)〉を構成する文字の中に使われる。
トト神のモデルとなるアフリカクロトキは、エジプト美術では、パピリスが生える湿地や川を描いた場面に登場する。パピリスはナイル川の両岸に密生する大型の水草である。パピリスには非常に多くの用途があり、これを編んで籠(かご)や舟を作ったほか、槌(つち)でたたいて延ばして最初の紙が作られた。紙(ペーパー)という語は、パピルスに由来する。
〔14〕で指摘したように、「人の横顔に酷似(こくじ)する銀河」の額(ひたい)の部分は「北天の最輝部(さいきぶ)」と呼ばれる〔北半球に住む人々が最も輝いて見える銀河部〕である。この「北天の最輝部」は銀白色に輝く。この銀白色に輝く「北天の最輝部」は〔ボウリングのピンポ〕のような形であるので、〔ボウリングのピン〕のような形をした「白冠(しろかんむり)」の王冠のモデルと「白冠」をあらわさす文字の字源となった。白冠は上エジプトの王を示す王冠であった。この上エジプトの王は、上下エジプトの2国を統一する王であった。
「白冠」のモデルとなった銀白色の「北天の最輝部」は、部分的に朱鷺色の靄(もや)がかかったように美しく彩(いろど)られる。
「北天の最輝部」から[く]の字に朱鷺の首のように曲がった東側に「北アメリカ星雲」がある。
この「北アメリカ星雲」の明るい部分は〔桃の実の形に似て、熟した桃の実のごとく赤い〕。「北アメリカ星雲」の北側の「鬼の横顔に似る銀河」は〔桃色に輝く〕。
朱鷺色と桃色は同色系統であり、〔朱鷺色〕にわずかだけ赤みを帯びた色が〔桃色〕である。
これゆえ、日本では「朱鷺」を「桃花鳥」とも表記した。そのわけは、「北アメリカ星雲」が〔鳥の形〕に似ているからである。
その証拠に、「桃花鳥」の語源となった「北アメリカ星雲」は〔急降下して獲物を空中攻撃するハヤブサの姿〕に相似する。ゆえに、「ホルス神」はハヤブサの顔を天空の神となった。
「ホルスの眼」の左目は〔月〕を象徴する目、右目は〔太陽〕を象徴する目となった。
「ホルスの眼」は「北アメリカ星雲・ペリカン星雲と隣接する東側と西側の銀河」が、〔人の目〕の形に相似する。
「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」は「人の目の形に似る銀河」の〔瞳〕に相当する。
しかし、朱鷺の目は人間の目と異なって、円い。このため、「ホルスの眼」である「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」は〔朱鷺の目〕に見立てることができる。
ゆえに、これから「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」をシンプルに「左目」あるいは「右目」と表現すると――
「人の横顔に酷似する銀河」の方から見ると、「ホルスの眼」の字源銀河は「左目」となる。「十字の銀河」の方から見ると、「ホルスの眼」の字源銀河は「右目」となる。
ホルス神の父は「人の横顔に酷似する銀河」がモデルとなるオシリス神である。この「人の横顔に酷似する銀河」を基準すると、「ホルスの眼」は〔月〕を象徴する「左目」となる。
ホルス神の母はオシリスの妹であり妻であるイシス神である。
古代エジプトにおいては、全天第一の輝星のおおいぬ座の光度-1.4等星のα(アルファ)星・シリウス「イシスの星」と称して崇拝された。つまり、イシス神はおおいぬ座シリウスの化身であった。
今から約4900年前、エジプト暦は完成した。このエジプト暦は〔夏至の日に太陽が地平線から昇る直前に、1年365.25日の周期のイシスの星(おおいぬ座のシリウス)が東の空に姿をあらわす恒星暦にして太陽暦〕であった。
オシリスは死者の国の王であり、“夜の太陽”をあらわす太陽神とされ、再生(復活)の神であった。
というのも、ヒエログリフの「オシリス」の字源となった「人の横顔に酷似する銀河」は夏の太陽光線のようにまばゆく銀白色に輝く「北天の最輝部」を有し、また「太陽」を意味する〈ラー(ra)〉と発音する太陽円盤の[◎]の字源部(白鳥座γ星を包囲する円形の銀河部)を有するからである。
この〔恒星暦〕にして〔太陽暦〕にもとづいて、〔恒星〕のイシスの化身であるイシスは〔太陽〕(夜の太陽)の化身であるオシリスの妹にして妻となり、ホルスの母となったのである。
エジプト暦の元日は夏至の日であった。
直ぐ前の行で述べたように、オシリスのモデル「人の横顔に酷似する銀河」の頭髪の生え際には白鳥星γ(ガンマ)星が所在する。この「γ星を中心にして包囲する円形の銀河」は〈ラー〉と発音する「太陽」を意味するシンプルな太陽円盤[◎]の字源となった。
ゆえに、オシリスは太陽円盤[◎]の化身となった。
エジプト暦が完成した今から4900年前、[◎]の字源銀河部は夏至の午前零時の20分前(23時40分)に子午線経過し、3大ピラミッドが建造された今から約4500年前には夏至の日の午前零時に子午線経過した。
この[◎]の字源銀河部(白鳥座γ星を中心にして包囲する円形の銀河部)が夏至の午前零時頃、あるいは午前零時に子午線経過した由来によって、オシリスは〔夜の太陽の化身〕となった。午前零時は古い昨日が死んで新しい一日が誕生するので、オシリスは再生・復活の神となったのである。
エジプト暦の基準となったイシスの星は、夏至の日に太陽が地平線から昇る直前に姿をあらわした。これゆえ、〔夏至の日の日の出直前〕の神となったイシスは「夏至の日の午前零時」を象徴するオシリスの妹にして妻となった。
イシスの息子のホルスは、大スフィンクスの古称の「地平線のホルス」となった。
イシスは〔夏至の日に太陽が地平線から昇る直前に姿をあらわす女神〕と崇拝されたゆえ、「地平線」で共通する「地平線のホルス」という名称は〔ホルスがイシスの息子であること〕をあらわした。
また、〔恒星暦〕にして〔太陽暦〕の基準となったイシスの星の女神イシスと、右目が〔太陽〕を象徴する「ホルスの眼」は「太陽」で共通する。
というのも、「ホルスの眼」の瞳となる「北アメリカ星雲・ペリカン星雲と3本の閃光(せんこう)を放つ線」は、光線を発している太陽円盤に図案化されて〈ウベン(wbn)〉と発音する決定詞となったからである。
さらにに、「ホルスの眼」の〔瞳〕の「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」は「朝日」をあらわす「地平線のホルス」であった。
このように、ホルスもまた〔太陽暦〕と関連した。
8回前の〔22〕にて解説したように、「地平線のホルス」は〔春分の日の日の出の時刻(午前6時)〕をあらわした。ゆえに、父オシリスが〔夏至の日の午前零時〕、母イシスが〔夏至の日の日の出〕を象徴する神に対して、息子の「ホルス」は〔春分の日の日の出〕を象徴する神となった。
太陽が地平線から昇る〔東〕の「十字の銀河」を基準にすると、「ホルスの眼」は〔太陽〕を象徴する「右目」となる。
〔夏至の日の午前零時〕の夜の神のオシリスのモデルとなる「人の横顔に酷似する銀河」を基準とすると、「ホルスの眼」は〔月〕を象徴する「左目」となる。
前述したように、「ホルスの眼」の瞳となる「北アメリカ星雲」の明るい部分は①〔桃の実の形に相似して、熟した桃の実のように赤い〕。「北アメリカ星雲」の隣の「鬼の横顔に似る銀河の頬(ほお)」は②「桃の実の尻のような形にして桃色である〕。そして「鬼の横顔に似る銀河の頬より上部」は③〔桃の実の形に相似して桃色〕である。
この〔桃の実に相似する3箇所〕は、『古事記』上巻の伊耶那岐命(いざなきのみこと)の黄泉国(よみのくに)訪問神話の後半部に登場する「桃の子三箇(みみつ)」という名になった。
この「桃の子三箇」は、小国・日本の男王・伊耶那岐命が指揮する黄泉比良坂(よもつひらさか)の坂本の乱に参加した、日本軍の兵士と和歌山県の三熊野地方に住む徐氏の子孫の戦士たちである。
小国・日本の女王にして倭国の女王となった“愛”の女王・伊耶那美命(いざなみのみこと)は、卑弥呼の墓を作った時に決行された百余人の奴婢(ぬひ)すなわち18才くらいの青年(奴)と13才くらいの乙女(婢)を殺して、卑弥呼の墓に埋める残虐な徇葬(じゅんそう)儀式を必ず廃止するよう、夫の伊耶那岐命に願って没した。
ところが、後を受け継いだ倭女王・天照大御神は伊耶那美命の遺志を無視して、残虐きわまりない徇葬を決行した。
それゆえ、伊耶那岐命と伊耶那美命に熱烈に憧れる日本兵と熊野の戦士たちは、熊野本宮大社の旧社地の大斎原(おおゆのはら)に築造された伊耶那美命陵から棺(ひつぎ)を略奪する反乱をおこし、伊耶那岐命の指揮のもとに桃の子三箇は倭の大軍を黄泉比良坂の坂本(熊野速玉大社の境内)で撃破(げきは)した。
『魏志倭人伝』末部に登場する「倭女王・壱与(いよ)」が「伊耶那美命」である。壱与は倭国の小国の伊耶(いや)国出身者であった。ゆえに、彼女が赴任した小国・日本の人民は“伊耶国の美しい女王”ということで「伊耶那美命」と愛称したのである。
『魏志倭人伝』の後半部に登場する倭国と狗奴(くな)国との戦況を説明に帯方郡政庁を訪問して説明した、武将の「載斯烏越(そしあお)」が小国・日本の男王の伊耶那岐命であった。
「鬼の横顔に似る銀河の頬より上部」は〔桃の実の形に相似して桃色〕であり、桃の実の尻の形に相似する「鬼の横顔に似る銀河の頬」は〔桃の花の花弁の一部の形〕のも観え、「北アメリカ星雲」は〔桃の実の形〕に相似し〔天から降下する鳥〕に相似し〔桃の花と台(うてな)の側面形〕に相似する。これゆえ、「朱鷺」は「桃花鳥」とも表記された。
「桃花鳥」は「月」と同じく「つき」と読まれた。
漢字において、「十字の銀河」の東隣の「三つ輪の銀河」は「朝日」に見立てられ、「十字の銀河」の真南にある「半円形の同心円の銀河部」は〔正午の高度を計測する柱の背後に隠れる正午の太陽〕に見立てられて[昼(〔晝)]の下部の「太陽」をあらわす字源部となった。
(この[昼]の字源部となったのは「ナイル川の氾濫の形状に似る銀河の東端の銀河部」である)。
そして、西側の円形の「北アメリカ星雲・ペリカン」は太陽が西に傾く〔夕〕をあらわすことになり〔満月〕に見立てられた。この〔満月〕の半分形に相当する、〔三日月〕の形に相似する「ペリカン星雲」が[夕]と[月]の字源となった。ゆえに、『説文解字』は[月]の字源を「闕(か)くるなり。太陰(たいいん)の精なり。象形」、[夕]を「莫(くれ)なり。月の半ば見ゆるに従ふ」と字源解説する。
(なお、「鬼の横顔に似る銀河」の耳介(じかい)の方に所在する「北アメリカ星雲」は〔耳介〕の形に相似するということで、[耳]の字源となった。[門]に[耳]で[聞]の字となり、『説文解字』の[月]の字源解説に登場する[闕]も[聞]と同じく[門〕の部首を有する字となったのは、「北アメリカ星雲」と「ペリカン星雲」の「中間の暗黒天体部」が[欠ける」と意味する[闕]の字源と〔外耳孔(がいじこう)〕すなわち〔耳の孔〕に見立てられたからである)。
だから、「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」は海の暗い部分がある〔満月〕や〔満ち欠けする上弦や下弦の月〕に見立てられた。
このようなイメージ解釈によって、「桃花鳥」は「つき」と読まれることになったのである。
前述したように、 「鬼の横顔に似る銀河」は〔朱鷺色にすこしだけ赤みを帯びた桃色〕である。
「オシリス」のモデルとなった「人の横顔に酷似する銀河」は〔トキ(アフリカクロトキ)の翼がある胴体と尾〕に相似する。
この「人の横顔に酷似する銀河から鷲座α(アルファ)星・彦星・アルタイルが所在する銀河周辺にかけての部分」は、〔トキ(朱鷺)の肢(あし)〕の形に相似する。
「人の横顔に酷似する銀河から鬼の姿に似る銀河の中間の明るい銀河部」は〔トキの首〕の形に相似する。
「鬼の身に相当する銀河」が〔トキの頭(顔)〕に相似する。
しかも、「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」は〔トキの目〕に相似する。
「鬼の横顔に似る銀河から長方形の暗黒天体部の東の辺」が〔トキの嘴(くちばし)〕の形に相似する。
「ナイル川の氾濫の形状に似る銀河」は〔トキの嘴〕となる「長方形の暗黒天体部の東の辺」と交錯して連結する。〔トキの肢〕の部分と交錯する「コールサック」は「ナイル川」に見立てられてた。ゆえに、この部分は〔トキが生息したナイル川や湿地〕をあらわす。
太い青い字で上記したように、ナイル川の両岸には、広い範囲でパピリスが密生していた。
「長方形の暗黒天体部」は〔パピリスの茎の外皮をはがして、何枚も重ねて槌でたたいて延ばし固めた最初の紙〕の形に相似する。
「鬼の横顔に似る銀河」と「人の横顔に酷似する銀河」は、〔パピリスで作った舟〕の形に相似する。
「ナイル川の氾濫の形状に似る銀河」と連結する上南・下北の台形に観える「長方形の暗黒天体部」は〔パピリスで作った籠〕の形に相似する。
漢字では「ナイル川の氾濫の形状に似る銀河」は〔水中に潜(もぐ)る龍〕に見立てられて「潜龍(せんりょう)」の語源となり、竹で編んで作った[籠]の字源となった。
(なお、「潜龍」という語は「皇太子」を意味して、『古事記』序に記載される)。
上記に記述した〔トキの全身の姿に似る銀河〕と同じ側身形に、決定詞の「トキ」を意味する表意文字は図案化される。
また、〔トキの全身の姿に似る銀河〕と同じトキの姿をした多くの彫像が信仰の対象として作られた。
多くの絵画、彫刻においてトキの頭を有する人の姿をしたトト神が造形されたが、トキそのものをトト神の象徴として表現された。
ということは、〔トキの全身の姿に似る銀河〕こそが「トト神」であったことになる。
〔トキの全身の姿に似る銀河〕は、すべてのヒエログリフが作られた字源銀河部の中心部となる。
ヒエログリフの読み書きができる人物は“書記”と呼ばれ、パピリスで作った紙に文字を書いた。
だから、トキの頭をしたトト神は、書記および筆記する行為の守護神となった。
「ホルスの眼」が〔月〕を象徴する「左目」になるように、〔トキの尾〕に相当する「人の横顔に酷似する銀河の首」の部分が天頂にめぐってきた時に、「トキの全身に似る銀河」をキャッチできる。だから、トトは月の神となった。
ヒエログリフを修得するに女性の生殖器や人体の仕組みはじめ天文学や動植物の知識などが必要となり、銀河から文字を作りまた先人が銀河から作った文字の字源を理解しなければならなかったので、トト神は学術(科学)と芸術の神となった。
人間の目は、本人の意志にかかわりなく、周囲の明るさに応じて瞳孔の直径が1.5mm~8mmくらいまで縮小し、拡大する。視界の中に光がまったく入らないように暗闇の場所から銀河を観察すると暗い部分まで見え、視界の中に明るい光が入る場所から観察すると暗い部分が見えなくなって銀河全像の形が見えなくなる。真っ暗い場所においた物は見えないが、明るい場所に設置した物は見える。しかし、真っ暗い場所にしばらく止まっていると、瞳孔径が拡大して見えなかった物が見えるようになる。暗い場所と明るい場所で見た銀河の形は相違する。また、天頂緯度測定において、明るい場所だと精密に測定できないが、崖下や人里離れた木陰などの真っ暗い場所あるいは大きな帽子や冠で目に入る光を遮断(しゃだん)すれば、精密に測定できて遠い地に旅しても無事に家に帰ることができた。このような瞳孔径の仕組みは、古代の人々には不思議な“魔法”であった。ゆえに、銀河から作られた文字の神・トトは“魔術の神”にもなった。
上記したように、「ホルスの眼」の字源の中心部となる円い「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」は〔トキの全身の姿〕のうちの円い「トキの目」すなわと「トト神の目」となった。
エジプト神話によれば――ホルスは、父オシリスを殺害した叔父のセトに片目をくりぬかれた。その目は切り刻まれ捨てられたが、トト神が辛抱づよくその切り刻まれたホルスの眼を集め、もとにもどしたという。
この神話にもとづいて、表意文字にして決定詞の「ホルスの眼」は穀物の計量単位をあらわす6つの分数を示す文字となった。この6つの文字は、①1╱2、②1╱4(ホルスの眼=トトの目の「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」)、③1╱8、④1╱16、⑤1╱32、⑥1╱64であるが、この6つの分数の和はトトによって復元された全体の1とならなければならない。しかし、合計は63╱64となって、1╱64だけ不足となる。この不足となる1╱64は“トトの魔術”が補ったとされる。
「トキの目=トトの目」は「ホルスの眼」の〔瞳〕である。
この「ホルスの眼」の〔瞳〕は「計量単位の1╱4」となる文字[○]の字源は、「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」である。
この「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」の中央部は欠け、「暗黒天体部」となる。
したがって、「暗黒天体部」で欠ける「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」は〔叔父のセトに切り刻まれた瞳〕となる。
「計量単位の1╱4」の文字[○]は〔切り刻まれた「ホルスの眼」の瞳〕となる「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」の形状と異なって、〔切り刻まれない瞳〕をあらわす〔トキの目〕の同じ円形(○)である。したがって、「計量単位の1╱4」の字形の[○]は〔トトによって復元されたホルスの瞳〕をあらわすものとなる。
ゆえに、「ホルスの眼」から生まれた6つの文字には、円形(○)の〔トトの目〕によって、「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」の中央部の「暗黒天体部」は文字にはならなかったことになる。したがって、この文字にならなかった「暗黒天体部」が〔不足分の1╱64〕の“トトの魔術”ということになる。
この“トトの魔術”の「暗黒天体部」は「ホルスの眼」の〔瞳孔〕となる。
そうすると、古代エジプトの医学では瞳孔の直径が縮小、拡大する仕組みを、知っていたのであろうか?
「瞳孔」に相当する「暗黒天体部」のように、視界に光がまったく入らない真っ暗い場所では瞳孔径が最大に拡大されるゆえ、暗い部分の銀河部まで見えるようになる。
この瞳孔径の仕組みを、前述したように”トトの魔術”と言ったのであるまいか?
トト神は多くの場合、トキの頭部をもつ男の姿で表現された。
しかし、マントヒヒの姿をしたトト神が少数例存在する。
「トキのほぼ全身に似る銀河」の部分は〔マントヒヒの全身像(側身形)〕にも相似するからである。
「鬼の横顔に似る銀河」が顔の前面に突き出た〔マントヒヒの鼻〕、「鬼の身に相当する銀河」が〔マントヒヒの顔〕、「トキの首となる銀河」が〔マントヒヒの髪〕、「人の横顔に酷似する銀河」が〔マントヒヒの肩・腕・手〕、「トキの前肢の銀河」が〔マントヒヒの両足〕の形に相似する。
ヒエログリフの文字数は、600~700(あるいは800~1000)といわれるが、「トキの全身の姿に似る銀河」の各部の形状から、大半のヒエログリフが作られた。
5回前の〔25〕にて、エジプトの天地創造神話に登場する銀河の範囲を解明した。
「トキの全身の姿に似る銀河」と「エジプトの天地創造神話に登場する銀河」から、多分90%以上のヒエログリフが作られたことになる。
残る文字は、左に表示した幻冬舎ルネッサンスから出版された拙著『邪馬台国説が日本を滅ぼす』の資料Cで「夏の銀河の西南部」と記した銀河から作られた。
古代エジプト王朝は銀河各部の名称を定めなかった。
しかし、トト神を「トキの全身の姿に似る銀河」で表示し、天地創造神話、また神々の神話、またその神々の姿で、すべてのヒエログリフが作られたすべての銀河の範囲をあらわすことになった。
だから、文字を作った銀河各部の名称を作る必要がなかったのである。
【文字】は【銀河各部の形状】から作られた、あるいは【銀河各部の形状】は【文字】であるという秘密を守るために、銀河各部の名称を定めなかったが、トト神始めとする神々の神話や、神々の姿を表現する絵画や彫刻で、【文字】となった【銀河各部の形状】を表示していた。
だから、この秘密を知っている王や神官や書記たちはヒエログリフが読み書きできた。
ヒエログリフは銀河から字源・字形・字義・字音を作るものであったので、銀河は字源・字形・字義・字音を知ることができる辞典であった。
拙著『邪馬台国説が日本を滅ぼす』の資料Bに表示したすべての漢字が作られた銀河の範囲とすべてのヒエログリフが作成された銀河の範囲は同一である。
漢字のすべての字源を知ることができる基本字は1400字前後である。ゆえに、いままで説明してきたように、漢字とヒエログリフの字源が同一となる例、共通する例、類似する例、漢字の字源でヒエログリフの字源が解明できる例などが多数存在するので、多くても1000字といわれるヒエログリフのすべての字源は、漢字の字源を解明すれば容易に解明できる。
なお、私は13回前の〔17〕の冒頭部で――ヒエログリフの字源となった範囲は、拙著の資料Cの上半分の「秋の銀河」と「夏の銀河の東北部」となる――と記述したが、この指摘は誤っていた。
正しくは――拙著の資料Cの写真で撮影された全範囲の「秋の銀河」と「夏の銀河」(「夏の銀河の東北部」と「夏の銀河の西南部」)であった。
うっかり誤記したことを、ここにお詫び申し上げる。
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