« 7・[玄]のキャッチ | トップページ | 日本が滅びる・18 »

2013年7月24日 (水)

日本が滅びる・17

人民が憎悪した徇葬(じゅんそう) と「日本」という国号の秘密

◆国民に強大な権力を欲求する国家や政権は、時に野蛮な暴力をふるい暴走する。
 倭国は女王の卑弥呼と伊耶那美命(壱与・第9代開化天皇の正妃竹野比売)が死去した時、豊かな農作物の実りにめぐまれるように天の鬼神(かみ)に祈願して18歳くらいの青年たちと13歳の乙女たちの多数を殺して女王の墓に葬る徇葬を決行した。

◆これまでのわがブログ「卑弥呼の逆襲:日本が滅びる」と【用語の解説】」の「1・漢字」のブログで指摘したように、A図に示す銀河の範囲から、最も多くの漢字が作られた。
◆B図に示すように、「十字の銀河」は「天」の字(字源・字形・字義)と定められた。この「十字の銀河」は「東西に行き来して歩く人」のごとくに観える。これゆえ、〔行き来する土地()〕のごとくに観える「鬼の姿に似る銀河」が[]の字(字源・字形・字義)となった。
 山菜を求めて森林に入った人あるいは狩猟で山地に入って獲物を追跡した人、日常必需品を求めて遠くの地に旅する人、優れた文化・文明を求めて大海を行き来する人、古代の人々はC図に示す〔[]をキャッチする方法〕で精密に天頂緯度線と子午線を測量して家族が待つ家に帰還した。(2013721日のわがブログ「卑弥呼の逆襲:【用語の解説】」の「7[]のキャッチ」を参照)
 身近にある品々で作った道具を用いて遥かに遠く幽かな極細線である[]の天頂緯度線をキャッチするとき、瞳孔の直径を最大(7mm8mmぐらいまで)に拡大させる必要があった。ゆえに、瞳孔径を最大に保つために視界の中に明るい光が入らない〔暗闇〕の場所を探した。B図に示す真っ黒な「長方形の暗黒天体部」が〔瞳孔径が最大になる暗闇〕に見立てられて[]の字となった。暗闇の中で〔[]をキャッチするときのポーズ〕は〔妊婦のごとくおなかをつきだして天頂を仰ぐもの〕であったゆえ、[]の字義は「女陰」となった。

C図に示すように、「天頂点の緯度=観測地点の緯度」と定められた。

[]のキャッチにおける「天頂緯度線と子午線」で「東・西と南・北」の4方位が測定された。また、天頂点を通過する銀河部位が地平線・水平線から昇る方角の東北と没する方角の西北と観測地点を結んで延長すると西南と東南が測量され、この4方角と前述の天頂緯度測定における4方位とで合計8方位となる。
◆『魏志倭人伝』末部は「卑弥呼すでに死す。大な墓を作る。円墳部の直径は百余歩(150メートル)。奴婢(ぬひ)百余人が葬に徇ずることになった」と伝える。
 B図に示す[]の字となった「鬼の姿に似る銀河」は「人が行き来する路」に見立てられたので〔人が行き来したため、石のごとく堅くなった土〕のイメージとなった。
 D図に示すように、〔堅い土〕に見立てられた「鬼の姿に似る銀河」は「人の横顔に酷似する銀河」の「右手」となるので――E図の右側に示すように、「鬼の姿に似る銀河」は[]の字となった。[]の字音は「ユウ」、[]の字義は「右の手」で字音は「ユウ」である。ゆえに、[]の字源銀河は[]と同じ「鬼の姿に似る銀河」である。D図の左図に示すように「鬼の姿に似る銀河」は〔娩出期(べんしゅつき)の胎児〕に見立てられ、「鬼の姿に似る銀河」は[]偏に[]が加わる[]の字となった。D図に「右手」と記した「鬼の姿に似る銀河」は〔原始的な木製の刃先の犂(すき)で堅い土面を耕すことができる、18歳くらいの青年の太くて力あふれるたくましい腕〕に見立てられた。ゆえに、卑弥呼の墓に殺されて葬られた[]は「18歳くらいの青年たち」であった。
◆[曲]の下に[辰]が加わると[農]の字となる。
 D図に示す〔同心円を半分に割った形の銀河〕が[]の字となる。
 D図に[]と記した箇所はB図における「洪水の銀河」である。字書の聖典『説文解字』は[]の字源を「震うなり。三月、陽气動き、雷電震ふ。民の農時なり。物皆生ず」と解説する。この解説は「洪水で地面が地震のように震える。三月、晩春となって気候暖かくなり、春雷で天が震える。人民が農業を始める時である。万物皆新しく生まれてくる」と意味し、B図に示した「洪水の銀河」と「長方形の暗黒天体部」が[]の字源銀河であると指摘するものとなる。というのも、D図の左下の[]の金文形の上部は[]ではなく[]であり、[]の字源は「長方形の暗黒天体部」であるからだ。
 古代中国文明の中心地「中原」と称された黄河中流地域は春の雪解け水の洪水に見舞われて泥状にやわらかくなり、原始的な木製の刃先の犂でも容易に耕すことができたので、豊かな実りに恵まれて栄えた。これゆえ、D図に示す[]の字源「洪水の銀河」と交わる「長方形の暗黒天体部」は「田(農地)」や「黄河中流地域」をあらわして[]の字となった。
◆F図は『説文解字』の[]の字源解説を図示したものである。
 『説文解字』は[告]の字源を「牛、人に触れる。角に横木に著()く。人に告ぐる所以(ゆえん)なり」と解説する。この解説の「牛」は「ジャコウウシ」である。「ジャコウウシ」はわがブログ「卑弥呼の逆襲:【用語の解説】」の「5」における「漢字作成原理〔鳥獣の足跡〕」を象徴する聖獣である。
 『説文解字』の[告]の字源解説の「牛」はA図に示す「鬼の姿に似る銀河」を〔ジャコウウシの顔〕に見立てたものである。その字源解説における「人」は、F図の右下の「人の横顔に酷似する銀河」である。F図に示すように、「角」に見立てられたのはD図で[農]の字となった「洪水の銀河・長方形の暗黒天体部」、「横木」は「十字の銀河」である。
 D図の[]の契文(甲骨文字)と[農]の金文の字形の中枢部を注目すると、その図書はF図に示した「頭頂部を覆う渦巻状に湾曲したジャコウウシの角」をデザインするものであることが察知できる。白川静著『字統』は[]は「蜃(しん)の象形。蜃蚌(しんぼう)など貝の類が足を出して動いている形」と解説して「ハマグリなどの貝が殻から出した足の形」とする。しかし、[]の字源となる「ジャコウウシの角」の形は〔殻から出す貝の足の形〕に相似するので、「ジャコウウシの角」がほんとうの字源・字形・字義となる。
 ジャコウウシの頭頂部を覆う大きな角は、眼の横のあたりで渦巻き状に湾曲する。この〔ジャコウウシの角の形〕は黄河中流地域を栄えさせた〔黄河の洪水(氾濫)が激流する大小さまざまな渦巻き〕に相似する。ジャコウウシは、繁殖期にあたる7月~9月になると眼下線から麝香(じゃこう)の匂いがする分泌液を出すので「ジャコウウシ」と呼ばれ、F図に示すように「長方形の暗黒天体部」は〔麝香の匂いがする分泌液を出す眼下部〕に相当する。ジャコウウシは100頭以上の群からなるものであったので『説文解字』は[]の字源を「震ふなり。雷電振ふ」という文で「ジャコウウシの群が一斉に走り出すと黄河の洪水のように地面を震わせ、雷鳴が轟くような状況となる」を表現したことになる。
◆G図に示す「三つ輪の銀河」の円形は、天敵のオオカミに襲われると子ども真ん中に隠して作るジャコウウシの円陣の形に相似する。「三つ輪の銀河」の「北の輪」の北端には「ジャコウウシの首(頭・顔)」に見立てられた銀河部がある。「三つ輪の銀河」は上から見た蟻(アリ)の巣のごとくに見えるので、[][]が付く[]の字となった。
 『説文解字』は[]の字源を「宗廟の牲なり」と解説し、[]の字源について「牛、完全なるなり」と解説する。この解説は「宗廟にそなえる犠牲(いけにえ)としてジャコウウシが最適・完全である」と意味する。

◆H図に示すように、〔ジャコウウシの角〕に隣接して覆われるように観える「鬼の横顔に似る銀河の首に付く細い切れ長の目の形をした銀河」が[][]の字源となった。
 H図に示すように、B図に記した「洪水の銀河」は〔海・川に似る〕と見立てられて、A図に示す[][]の字源となった銀河周辺は〔海岸線や川岸〕に見立てられた。「海岸線や川岸」は「湿気がある低い土地」であるゆえ「卑湿」という語になったように、[]の字義は「低い」となった。ゆえに、白川静著『字統』が[]について「金文には卑賤の用義例はない」と指摘するように、金文以前は[]の字義は「賤(いや)しい」ではなかった。[卑]の最初の字義は「水があふれる川岸や海岸に近い低い地」であった。また、[]の原字は「大人より背丈が低い、最も瞳孔が澄む優れた目()を有する13歳くらいの乙女」をあらわした。現在でも、暗い天体部がよく見える最も澄んだ瞳の持ち主は13歳くらいの乙女たちである。ジャコウウシのオスとメスは頭頂部から目を覆うように湾曲した大きな角を有するゆえ、H図に示すように〔ジャコウウシの角〕に相当する「洪水の銀河」の北側にある[]の字源銀河は〔13歳くらいの乙女たちの瞳が澄む目〕に見立てられて、[]の字となった。というのも、[][]の字となった「切れ長の目の銀河」は「天頂」をあらわす「十字の銀河の子宮」、「天」をあらわす「十字の銀河」、「瞳孔が最大に拡大される明るい光が視界の中に入ってこない暗闇」をあらわす「長方形の暗黒天体部」の〔三方を見ているような目〕の形をしているからである。
 以上のごとく、卑弥呼の墓に埋められた百余人の徇葬者の「奴」は「18歳くらいの青年」、[婢]は「13歳くらの乙女」であった。

◆『古事記』上巻の伊耶那岐命の黄泉国訪問説話では、「奴婢」は「八(やくさ)の雷神(いかづちがみ)」と表記された。
 C図で指摘した〔[]をキャッチする方法〕で測量された〔東・西・南・北と東北・西南・西北・東南〕の「八方位」が「八(やくさ)」となった。上記したように『説文解字』が[]を「雷電振ふ」と字源解説するゆえ、「奴婢」は「雷神」という別称であらわされた。E図左図に示す娩出期において、母体の子宮口がすっかり開くと次々に陣痛がおこり、胎児の頭が骨盤の出口に近づいて母体の直腸を圧迫するので自然に怒責(どせき)がおこる。この母体の怒責(いきみ、きばり)は雷鳴のような凄まじく大きな声となる。ゆえに、「雷神」の[]は「いかづち」と読むことになったのであろう。というのも、E図で「娩出期の胎児」に見立てられた「鬼の姿に似る銀河」は、B図では「土」の字となったからである。「怒責」の[][]とで「怒土」となり、「怒土」は「いかづち」と読める。
 I図に示すように、高い木に落雷すると幹や枝から側にいる人を襲って落命することになる雷を「側撃雷(そくげきらい)」という。この「側撃雷」も「八の雷神」の語源になったと考えられる。
 このような国家が豊かな実りを天に祈願して多数の青年と乙女たちを犠牲(いけにえ)にして殺した3世紀後半の徇葬儀式の歴史を7世紀末から8世紀初頭の国民は憎悪して、「倭」から「日本」への国名の改変を欲求した。この国民の欲求は、中国の正史『旧唐書』倭国日本伝には「倭国みずからその名の雅やかならざるを悪(にく)み、改めて日本となすと」と記され、『新唐書』日本伝には「倭の名を悪み、あらためて日本と号す」と記された。このような国民の「倭」という国名への憎悪は、時の皇室と律令体制が日本建国の〔愛〕の理念を抹殺しようと躍起になっていたからである。わがブログ「卑弥呼の逆襲:【用語の解説】」における「9」にて「日本建国の〔愛〕の理念」の概略を説明した。

Image

|

« 7・[玄]のキャッチ | トップページ | 日本が滅びる・18 »

学問・資格」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

卑弥呼」カテゴリの記事

邪馬台国」カテゴリの記事

歴史」カテゴリの記事

漢字の起源」カテゴリの記事

ヒエログリフ(聖刻文字)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日本が滅びる・17:

« 7・[玄]のキャッチ | トップページ | 日本が滅びる・18 »