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2013年9月 9日 (月)

日本が滅びる・39

天照大御神が考えた[]の字源と「徇葬」の因果関係

◆『魏志倭人伝』は「その地に牛馬は無し」と記して――倭地には[]の字源の「ジャコウウシ」と[]の字源「フタコブラクダ」は生息していない」と伝える。
 「ジャコウウシ」と「フタコブラクダ」は、今から約5000年前の五帝時代初頭に生存した黄帝につかえた史官(記録官)の倉頡(そうきつ)が発明した漢字作成原理〔鳥獣の足跡〕を象徴する聖獣であった。このことは、わがブログ「卑弥呼の逆襲:【用語の解説】」の「5・漢字作成原理〔鳥獣の足跡〕」でも指摘した。
◆わがブログ「卑弥呼の逆襲:日本が滅びる・36」にて解説したように、『日本書紀』崇神天皇紀がA図に示す「箸墓に葬った」と記載する「倭迹迹日百襲姫命(やまとととびももそひめのみこと)は」崇神天皇の生母の「伊香色謎命(いかがしこめのみこと)」である(『古事記』は「伊迦賀色許売命」と表記する)
 『日本書紀』開化天皇紀は「伊香色謎命を立てて皇后とした。后は御間城入彦五十瓊殖天皇(みまきいりびこいにえのすめらみこと)すなわち崇神天皇を生んだ。これより先、天皇は丹波(たには)の竹野媛(たかのひめ)を妃とされた。」と伝え、『古事記』同様に慎重に読めば正妃は丹波出身の竹野媛、第二后は伊香色謎命であったと理解できるように文章は作られている。
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◆わがブログ「卑弥呼の逆襲:日本が滅びる・18」にて『古事記』上巻の伊耶那岐命の黄泉国訪問説話を現代語訳して明らかにしたように、小国・日本の軍王(いくさのおおみき)の「伊耶那岐命」は「開化天皇」、「黄泉国」はB図に示す「熊野本宮大社の旧社地の大斎原(おおゆのはら)」、「黄泉国の伊耶那美命」は「伊香色謎命」であった。伊香色謎命は「八(やくさ)の雷神(いかづちがみ)すなわち「多数の奴(18歳くらいの青年)と婢(13歳くらいの乙女)」を殺して伊耶那美命の墓に葬った。ゆえに、『古事記』スタッフは「伊香色謎命」が「伊耶那美命の墓すなわち黄泉国において徇葬(じゅんそう)を陣頭指揮した倭女王」であることを後人たちが察知することを願って「黄泉国の伊耶那美命」と表現した。伊耶那岐命は残虐な徇葬の禁止を願った愛妻・伊耶那美命(竹野媛)の遺志を継ぐクーデターを決意し、少数の日本兵を率いて大斎原に築造された伊耶那美命の墓から棺(ひつぎ)を奪って逃走し、日本兵の本隊と熊野の戦士たちが待機する「黄泉比良坂(よもつひらさか)の坂本」すなわち「熊野速玉大社の境内」にて倭政府軍を撃破した。伊香色謎命は捕らわれて、伊耶那岐命が居る場所のB図に示す和歌山県新宮市磐盾(いわたて)町の神倉神社のご神体となる千引石(ちびきのいわ・現在の「ごとびき岩」)の前に連行された。
 伊耶那岐命は伊香色謎命と対面すると、夫婦離縁を言い渡した。これに怒り狂った伊香色謎命は「汝(いまし)の国の人草(ひとくさ)、一日(ひとひ)に千頭絞(ちがしらくび)り殺さむ」すなわち「亡き前の倭女王伊耶那美命・竹野媛が提唱した〔愛〕の理念を尊ぶ小国・日本の母親たちの子宮頸部(しきゅうけいぶ・C図参照)が狭くなるように祟(たた)って、一日に千人の胎児の頭を狭い子宮頸部で絞め殺す」と誓った。これに対して、伊耶那岐命は「吾(あれ)一日に千五百(ちいほ)の産屋(うぶや)立てむ」すなわち「必ず一日に千五百の産屋が立つように、人民に亡き妻の伊耶那美命が提唱した〔愛〕の理念を最も尊重するように説いて天下を治める」と宣言した。
 離縁されて戸籍を失った伊香色謎命は、伊耶那岐命の祖父孝霊天皇の娘の倭迹迹日百襲姫命の戸籍を受け継ぎ、春日(かすが)の伊耶河宮(いざかわ)に居住する開化天皇・伊耶那岐命の王朝に対抗して、“夏音文字の学芸に最も精通する”と誇示するために「天照大御神」という渾名(あだな)を名乗った。千引石の前で離縁された黄泉国の伊耶那美命・伊香色謎命が天照大御神であることは――伊耶那岐命が離縁を言い渡したB図に示す千引石(ごとびき岩)の前に建造した神倉神社の社殿に天照大御神を祭って現在の我々に伝えている。

◆『日本書紀』崇神紀は崇神天皇の生母について「伊香色謎命は物部氏の先祖大綜麻杵(おおへそき)の女(むすめ)である」と記載する。
 伊香色謎命・倭迹迹日百襲姫命の氏族名の「物部」の[]の字源を、『説文解字』は「牛は大物と為()す」と解説する。したがって[]の字源は「ジャコウウシ」であるゆえ、[]の字源は「ジャコウウシは大物と為す」ということになる。
 D図に「大物と為す」と解説される[]の字源「ジャコウウシ」を示した。
 『日本書紀』崇神紀には「大物主大神を祀る」という箇所があり、また「四道将軍」の箇所には「倭迹迹日百襲姫命が大物主神の妻となる」説話が挿入される。この説話で現在の象徴詩人のごとく象徴と暗喩(あんゆ)を用いて『日本書紀』編纂スタッフは「夏音文字の学芸に精通する物部氏の倭迹迹日百襲姫命・天照大御神は[]の字源となる大物主大神・ジャコウウシの呪霊(じゅれい)による祟りの存在を本気に信じて、奴(18歳くらいの青年)と婢(13歳くらいの乙女)を犠牲(いけにえ)にする徇葬をおこなった。彼女は“徇葬は間違っている”と否定した伊耶那美命を敵視し、伊耶那美命が提唱した日本建国の〔愛〕の理念は夏音文字の学術で真理と追究することができるジャコウウシの呪霊を侮辱する虚妄(きょもう・デタラメ)であると憎悪した。倭迹迹日百襲姫命・天照大御神は箸墓に葬られた。箸墓は“ジャコウウシの呪霊の祟りは、この世に必ず実在する”と考えた天照大御神の強烈な信念をあらわす陵墓である」と表現した。

◆『日本書紀』の倭迹迹日百襲姫命と大物主神の結婚説話は「倭迹迹日百襲姫命に恥をかかせられたと怒り、大虚(大空)を踏んで大物主大神は御諸山(みもろやま)に登られた。倭迹迹日百襲姫命は御諸山を仰ぎみて悔いた」と記述する。
 説話に登場する「御諸山」の別名は「三輪山」である。このブログ「日本が滅びる」シリーズの前回と前々回で解説したように、「御諸山」の[]の上部はE図に示す「十字の銀河の子宮に重なる[]をあらわす諸々の方角を示す線」である。物部氏はE図の「十字の銀河」は「大物主大神」すなわち「ジャコウウシの化身とその呪霊」をあらわすと立論した。この物部氏の立論にもとづき、『日本書紀』編纂スタッフはE図に示す「十字の銀河」は[]の字源であるゆえ、「十字の銀河」を〔大虚(おおぞら)〕と表現して「〔大虚〕を踏んで大物主神は御諸山に登った」と記述し、また「鬼の横顔に似る銀河」は「十字の銀河」を仰ぎ見る形であるので「倭迹迹日百襲姫命は仰ぎ見て後悔した」と記述した。

◆F図に示す「三つ輪の銀河の北の輪の銀河」と「十字の銀河(の子宮)」の両銀河は「祟(たた)り」の[(すい)]字源と「大物主大神の呪霊」をあらわした。これゆえ、「三つ輪の銀河の北の輪の銀河」とE図に示した[]の字源となる「十字の銀河の子宮」の両銀河は、共に[]の字源となった。ゆえに、[]の字源を秘める「御諸山」は「三輪山」とも呼ばれ、あるいは“三諸(みもろ)の神名備(かんなび)”と称されることになったのである。
 F図に示すように「三つ輪の銀河」の最も北側となる「北の輪の銀河」の北端の縁(へり)にある「首の形をした銀河部」は「ジャコウウシの顔」に見立てられ、「北の輪の銀河の円形部」は「天敵のオオカミに襲われると、子を中心にして防御するジャコウウシの円陣」に見立てられた。
 G図左上に配する[]の契文形(甲骨文字の字形)は、F図に示す「三つ輪の銀河」のうちの「北の輪の銀河」を「ジャコウウシの首と子を真ん中にして作る円陣」に見立てた図案である。G図左下の[]の金文形は「十字の銀河とその子宮部」から図案された。
 わが国の古代中国文字研究の第一人者とされる故・白川静博士が著作した『字統』(平凡社)[]の字源を「呪霊をもつ獣の形」と解説し、次に――『説文解字』は「神の禍(わざわい)なり」とし、示と出、すなわち神意がそれによって示される意とされるが、卜文・金文の字形では、毛の深い獣の形にかかれている――と、『説文解字』の[]の字源解説を追加する(文中の「卜文」はG図左側上部に配した「契文」のことである)
 D図に示すように、ジャコウウシは毛の深い獣である。ゆえに、『字統』に「呪霊をもつ獣」、「卜文(契文)・金文の字形では、毛の深い獣の形がかかれている」と解説された獣は漢字作成原理〔鳥獣の足跡〕を象徴する聖獣「ジャコウウシ」であったことになる。

◆H図の[]の契文・金文の字形を、『字統』は「字の初文は祟(たたり)をなす呪霊をもつ獣の形。長毛の獣の形である。」と指摘する。ゆえに、[]の字源も「ジャコウウシ」ということになる。
 『字統』は[(じゅつ)]の字形について「呪霊をもつ魂の形。述・術はいずれもこの字形に従い、呪術をいう字である」と指摘し、[]の字義は「たたりをなすけもの」とする。この「たたりをなすけもの」は「ジャコウウシ」であったことになる。

「犠牲(ぎせい・いけにえ)」の[]の字源を、『説文解字』は「宗廟(そうびょう)の牲なり」と解説し、『字統』は「宗廟の牲としては毛色肢体すべて備わるものが要求された」という補足説明を加える。『説文解字』は[]の字源を「牛、完全なるなり」と解説する。
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 『説文解字』はI図に示す[]の字源を「黒にして赤色あるものを玄と為す」と解説する。D図のジャコウウシのツンドラ地帯の厳しい寒さに耐えられるように全身をおおう長い毛は「黒にして赤色の褐色(かっしょく)」である。
 だから、宗廟の毛色肢体のすべてが備わる完全なる牛は、ジャコウウシであった。
 ジャコウウシは7月から9月の繁殖期になると、眼下腺(がんかせん)から麝香(じゃこう)の香りがする分泌物(ぶんぴつぶつ)を出す。
 ジャコウウシは有史以前には広く北半球の寒帯(ツンドラ地帯)に分布していたが、多くの地方で絶滅した。シカやイノシシなどの肉は生臭いがジャコウウシの肉は麝香の香りがして美味い。中国の五帝時代にはジャコウウシは少数ながら生息していた。しかし、ジャコウウシは最高に美味い食肉にして神にささげる完全なる犠牲(いけにえ)として多数殺されたために、夏代初頭になると絶滅状態となった。ゆえに、わが国に夏音文字の学芸が伝来した夏代初頭においてジャコウウシは絶滅するものであったゆえ、夏音文字の学識に精通する物部氏は銀河を仰ぎ見て研究して[]の字源はじめ上記した[][][][]の字源、夏音文字の学芸体系の基軸となる[]の字源を習得することができた。いいかえると、“わが国が最初に漢字を習得したのは5世紀、または6世紀である”と学界の定説にもとづくと、2世紀初頭の『説文解字』の字源解説はじめ契文・金文の字形と合理となる字源を物部氏は習得できなかったことになる。だから、定説は『魏志倭人伝』・『古事記』・『日本書紀』・『隋書』倭国伝・『新唐書』などが「倭には文字(夏音文字)があった」と伝える記述を誤読または無視しあるいは見逃して空想した虚妄であったのである

 夏音文字の学芸の伝来から約2300年後の3世紀、夏音文字に精通する物部氏は[]の字源を拡大解釈してジャコウウシに代わって18歳の青年と13歳の乙女たちを殺して犠牲(いけにえ)にして鬼神にささげる徇葬儀式が倭国の滅亡をふせぐために絶対に必要であると立論し、卑弥呼の陵墓を築造する時と伊耶那美命の墓を作る時に徇葬を決行した。
 ところが、伊耶那美命は“物部氏の学術理論は間違っている”と真っ向から否定する〔愛〕の理念を唱えた。だから、物部氏の天照大御神は伊耶那美命を憎悪し、伊耶那美命が提唱した日本建国の〔愛〕の理念を呪い祟った。

◆F図の[]の字源となる「北の輪の銀河の中心」は「ジャコウウシが天敵オオカミの攻撃を防御して円陣を組む、子どもを隠す真ん中」となる。ゆえに、F図に「大物」と記した「北の輪の銀河の中心」は「大物主大神の呪霊の中心部」となる。
 C図の女性の生殖器の大部分は、J図の骨盤に包まれている。したがって子宮に宿る子どもの命は、母体の腹部に与えられる衝撃を骨盤が吸収・防御して守られている。ゆえに〔ジャコウウシの子どもを中心に隠す円陣〕は〔女性の生殖器を防御する骨盤〕に見立てられ、F図に「大物」と記した「十字の銀河の子宮」は「大物主大神の呪霊の中心部」となった。
 これゆえ、わがブログ「卑弥呼の逆襲:日本が滅びる・37」にて『古事記』崇神紀の天皇の諱(いみな)の「御真木入日子印恵」と「御諸山」の先頭字の[]について説明したように――白川静著『字統』は「災禍や病気の祖霊などの下す祟りのためであると考えられ、これらを禦(ふせ)ぐ祭祀が行われた。これを禦祀(ぎょし)といい、字は御を用いる。」と解説することになったのである。
 なおK図に示すように、「十字の銀河の腹部」に幽かに見える〔人の両目〕のような形の銀河部は〔女性の骨盤の閉鎖孔〕の形に相似する。また、〔人の両目〕のような形の銀河部に呼応して「鼻」に観える「十字の銀河の子宮」を180度上下転回する形は右図の〔尾骨と仙骨〕の形に類似する。K図中央下部に配した「十字の銀河の頭部」はJ図の〔骨盤上口〕を180度を転回した形に類似する。このような銀河の形状も加わって、「十字の銀河の子宮」は「大物主大神の呪霊の中心部」となったのである。

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