« 日本が滅びる・44 | トップページ | 日本が滅びる・46 »

2013年9月24日 (火)

日本が滅びる・45

新井白石は〔誤読〕を学術にしようとした

◆『魏志倭人伝』は、中国の正史『三国志』のうちの「魏書東夷伝」の末尾におさめられる「倭人伝」である。『三国志』は晋(しん)の陳寿(ちんじゅ)が著述した。そのうちの『魏志倭人伝』は2世紀末から3世紀半ばまでの日本列島の様子を伝える。現存する12世紀の紹煕(しょうき)刊本に収められる『魏志倭人伝』は陳寿が書いた合計1983字に、5世紀に生存した裴松之(はいしょうし)56字の注が加わる。
 邪馬台国説研究は江戸時代中期の新井白石(16571725)から始まる。白石は、『魏志倭人伝』に〔誤読〕を加える方法を学術にしようとした。
白石以来今日まで学者たちは〔誤読〕に夢中になって空想・空論の邪馬台国説を唱え、学界は白石から始まる邪馬台国説研究が首尾一貫して〔誤読〕の産物であることにまったく気づかない。
 古代史学は【科学】を最も優先しなければならない学術である。この【科学】を優先する基本原則に則るならば、邪馬台国説は多数の矛盾点と不合理な点を有して論理が完結せず【科学】が成立しない空想であると直ちに決定することができる。
 1億人の人々が先入観を排除して『魏志倭人伝』に一点の〔誤読〕を加えずに全記事を忠実に読解して【科学】を成立するように思考すると、1億人の人々は「倭女王が居住した邪馬壱(やまい)国は山陰出雲(現在の島根県東部)であった」という同一意見となる。したがって、「邪馬台国」なんて国は最初から存在しない荒唐無稽(こうとうむけい)の空想であったことになり、卑弥呼が居住した王国は「邪馬壱国」であったことになる。

2009529日の朝刊に「やっぱり卑弥呼の墓?」という見出しの記事を掲載して以来、朝日新聞は「卑弥呼の死亡時期と築造年代が一致する奈良県桜井市に所在する箸墓(はしはか)古墳が卑弥呼の墓? 奈良県桜井市に所在する纏向(まきむく)遺跡が邪馬台国の中心地であった」という〔誤読〕の空論に夢中になる。そして、朝新聞は2013115日から同年26日までの夕刊の「ニッポン人・脈・記」にて邪馬台国説論者たちを評価し、2半年後の年86日に発売された朝日新聞出版が発行した週刊『新発見! 日本の歴史』8号「邪馬台国と卑弥呼の謎」において「箸墓・卑弥呼の墓説と纏向遺跡・邪馬台国説」を正当化しようとしている。
 2009529日以来、朝日新聞社がおこなう箸墓・卑弥呼の墓説のキャンペーンは、日本人にとって最も大事な歴史を葬って日本人の命と魂を虐殺する蛮行であるといわざるをえない。新聞社そしてジャーナリストの本来の使命は、日本人の命と魂の根元を闇に葬る邪馬台国研究の空想・空論を徹底的に暴くことであって、学者たちの偽りのお先棒を担(かつ)ぐことは新聞社やジャーナリストとしての存在理由そのものが問われることになる。というのも、わずか2000字足らずの『魏志倭人伝』を忠実に読むと【科学】が成立することは簡単に理解できて邪馬台国説を唱える学者たちに騙されていることはジャーナリストならば冤罪(えんざい)事件と比較して容易に察知することができることであり、日本人の命と魂の根元を抹殺する邪馬台国説の虚妄に加担することは日本人の精神やアイデンティティを虐殺していることになり、ジャーナリストならば真っ先に命を賭けて立ち向かわなければならない重大な詐欺や不正を暴く使命と責務を放棄する行為となるからである。

◆卑弥呼が生存した3世紀、中国では紀元前1世紀に天の北極を最も重視するシナ天文が完成したため、A図に示す〔[]をキャッチする眼力と技(わざ)を鍛える習慣〕(精密に天頂緯度線と子午線を測定する習慣)が廃(すた)れたために、魏と魏の出張機関政庁があった帯方郡の使節は、B図に示す〔[]をキャッチできれば往来できる陸地から遠く離れる荒海〕であると示す「玄海灘」を渡ることができなかった。というのも、天の北極を基準にすると緯度の測量は不精確あったため、大海においては精密に測量しないと迷って落命するという天文地理学の法則が存在したからである。「玄海灘」は「天の北極を基準にすると迷って命を失い家族が待つ家に帰還できない大海」と表示するものであった。
 『魏志倭人伝』は邪馬台国説学者たちが〔誤読」をもって排除したために歴史教科書に記述されなくなった古代東洋科学の秘密を伝える貴重な資料である。古代の科学資料とも称することができる『魏志倭人伝』には、邪馬台国説研究のように〔誤読〕を加えて【科学】を排除する方法では歴史的事実を把握することができるはずがない。
 古代東洋科学の基軸である〔[]のキャッチ〕を権力基盤とした倭王朝の使節は玄海灘を往来して帯方郡・魏の都に到着して国交を結ぶことができた。だから、『三国志』魏書東夷伝の末尾に「倭人伝」が添付(てんぷ)されることとなったのである。
 すべての邪馬台国説は、天の北極にもとづく実際の日本地図を基にして考える。しかし、『魏志倭人伝』の方位に関する全記事は〔[]のキャッチ〕にもとづいてB図の右側に示す転回日本列島地理を卑弥呼王朝は制定していたと記述する。『魏志倭人伝』が説明する時計回りに方位が90度相違する方位規定は、C図に示す[]の字源をあらわすものであったゆえ、B図の「転回日本列島」は「倭地」、卑弥呼が統治する国は「倭国」と記載された。
 邪馬台国説は天の北極にもとづく実際の日本地図にもとづいて考えるが、天の北極を基準にする航法では玄海灘を渡れなかった。これゆえ、魏・帯方郡の使節同様に倭の使節も玄海灘を渡れず魏と倭の国交は実現しなかったことになるので、『三国志』魏書東夷伝末尾に添付される『魏志倭人伝』そのものが実在しなかったことになる。このように、邪馬台国説にもとづくと『魏志倭人伝』には1字も文字が書かれていない白紙であったという――絶対に事実としてありえない奇妙奇天烈な結論となる。
Image

 
◆朝日新聞出版発行の週刊『新発見! 日本の歴史』8号「邪馬台国と卑弥呼の謎」の27頁にある「滝峯(たきみね)の谷」という記事は――浜松市旧細江町の「滝峯の谷」では突線鈕式銅鐸6点が狭い範囲から近接して出土している――と指摘する。この6点の突線鈕式銅鐸は、『魏志倭人伝』の同時代の3世紀後半(260290)に製造・使用された。D図に示す6点の突線鈕式銅鐸が近接して出土した静岡県浜松市北区の細江町の地宜(ちぎ╱平面的に図化した地図の形)は『魏志倭人伝』と同時代の3世紀後半に作成された丁度1千万坪の大鳥の形の史跡である。この大鳥の地宜を、私は“「卑弥呼」の地上絵”と名づけた。
 “地上絵”と言えば、世界遺産のナスカの地上絵が有名である。E図に示すナスカの地上絵における“サギ()を図化したものであろう”と指摘される最大の鳥の地上絵である。この鳥の地上絵の全長は約300m、翼長は約90mである。
 F図に示すように、「卑弥呼」の地上絵の全長は約8.5㎞、翼長は9㎞である。
 G図に示すように――F図の「卑弥呼」の地上絵の全長を8.5㎝、翼長を9㎝に縮小する同倍率で縮小すると、E図のナスカの地上絵最大の鳥の地上絵は全長0.3(3mm)、翼長0.09(0.9mm)となる。
 ナスカの地上絵は先ず2m四方ほどの面積に原画を描き、あとは支柱と綱を用いて、その原画を比例の方法で作成した。ナスカの地上絵は平地に描き、しかも1㎞未満の狭い地域に描くものであったから比例の方法で作成できた。しかし、「卑弥呼」の地上絵は1㎞四方よりはるかに広大な8.5㎞×9㎞の土地に描かれた。このように広い細江町の範囲では支柱から綱をピーンと絶対に張ることはできない。また、綱をピーンと張ることができない障害物となる深林・山・丘・崖・川なども存在する。だから、1千万坪の「卑弥呼」の地上絵・細江町の境界線は比例の方法では絶対に作成することができない。

◆また、天の北極を基準にしても「卑弥呼」の地上絵は絶対に作成することはできない。
 古人が「卑弥呼」の地上絵を作成する方法は、たった一つのみ存在する。この唯一の方法は倭の使節と船乗りが玄海灘を往来した方法であり、現在の国土地理院の精密日本列島地図の作製原則と同じA図の〔[]のキャッチ(精密な天頂緯度線と子午線の測量)とD図に示す〔三角測量〕ならば作成できる。「卑弥呼」の地上絵は天の北極を基準にして絶対に作成できないことは、科学にもとづく事実である。
 
 国土地理院が作製する日本列島精密地図の日本経緯度原点は精密に天頂緯度と子午線を測量して設置された旧東京天文台の子午儀の中心(東経1394440秒 北緯353917)に存在し、この日本経緯度原点を基に三角形の網や鎖を形作り、その頂に標石(三角点)を埋設して、その他の基準点を基にして作製される。これゆえ、現在の日本列島精密地図の作製原理と「卑弥呼」の地上絵の作成原理は共通する。地球観測衛星(ランドサット)の画像は日本列島精密地図作製に直接関わるものではない。

◆だから、これまでのわがブログ「卑弥呼の逆襲:日本が滅びる」シリーズで幾度となく解説し、4回前の41回でも解説したように、B図に示す中国海岸線地域の〔北冷〕と日本列島の〔西冷〕が合致し、中国の〔南暖〕と日本列島の〔東暖〕が一致するので、卑弥呼は転回日本列島地理を立論した。つまり、B図の「玄海灘」の〔[]のキャッチ〕によって日本列島の西端の沖ノ島と東端にある伊豆諸島の亜熱帯地区の神津島が同緯度(北緯3415)であると測量できるので、日本列島は〔西冷東暖〕の地となる。他方、中国の海岸線地域における北と南の気候は〔北冷南暖〕となり、日本列島の〔西冷東暖〕と中国海岸線地域の〔北冷南暖〕とが合理になる考えにもとづき、転回日本列島地理が立論された。
 したがって『魏志倭人伝』の全記事を忠実に読解すると【科学】が成立する転回日本列島地理は、「卑弥呼」の地上絵によって歴史的事実であったことは最も権威ある古代史学者でも“ウソである”と証明しようにも証明することができない絶対的な事実である。これゆえ、「卑弥呼」の地上絵によって新井白石は〔誤読〕を学術にしようとしたことも事実となり、この白石の〔誤読〕を正しいと思い込んで夢中になって提唱される邪馬台国説は〔誤読〕の空論・妄想であることもまた事実となる。
 わがブログ「卑弥呼の逆襲:日本が滅亡する・42」で解説したように、B図に示す「玄海灘」の先頭字の[]は古代東洋科学の基軸となるものであった。ゆえに、『老子』第1章の末尾は「玄のまた玄、衆妙の門」という文で終わる。

◆刑事たちが取りあつかう犯罪事件も古代の歴史も共に過去に起きた出来事である。
 この過去におきた出来事の真相を解明し証明できる決定的な法則は〔【科学】の成立〕である。新井白石以来の邪馬台国説研究意見は【科学】が成立しない――だから、空想・空論・虚妄であったことになる。
 容疑者の事実にもとづく発言を否定して刑事たちが先入観で容疑者を真犯人と思い込むと冤罪事件となる。容疑者が犯行を否定する言葉は【科学】が成立する事実であったことになり、容疑者は真犯人でないと断定できることになるからである。具体例をあげると、2000年に最高裁で無期懲役判決が確定された足利事件において菅家利和氏は犯行を一貫して否認したにもかかわらずDNA型鑑定で真犯人とされたが、再鑑定の結果DNA型鑑定が誤っていたことが証明されて菅家氏の犯行は【科学】が成立しないので200964日に17年ぶりに釈放された。
 白石以来、邪馬台国説学者たちは「『魏志倭人伝』の全記事が歴史的事実を伝えることは絶対にありえない」と決めつけて〔誤読〕する。このように、邪馬台国説学者たちは古代史学における「先入観を排除して、真っ先に文献史料を忠実に読解しなければならない」という古代史学の初歩的心得を無視し排除する。ゆえに、足利事件の栃木県警の冤罪と同様に自らの空想が正しいにちがいないと思いこむ。『魏志倭人伝』の全記事は〔誤読〕を加えなければ【科学】が成立する。また、B図に示す「玄海灘」の[]という古代東洋科学の基軸によってさらなる【科学】が成立する。さらに、『魏志倭人伝』と同時代に作られた「卑弥呼」の地上絵を調査すると、〔[]のキャッチ〕は歴史的事実であったと証明される。
 ゆえに、「卑弥呼」に地上絵による『魏志倭人伝』の全記事は歴史的事実を伝えるという証明は、足利事件において最新鋭のDNA型鑑定によって世界でただ一人の所有物とされる証拠物件が発見され、この世界でただ一人の人物が犯行の状況を克明に書いた日記が発見され、DNA型鑑定がなされた証拠物件と日記に書かれていた記述と事件の様子が合致して真犯人が明らかになって事件の真相が完全証明される状況と同じことになる。
 このように、「卑弥呼」の地上絵は「邪馬台国説は〔誤読〕にもとづく空論・虚妄である」ことが完全証明できる史跡である。

◆前々回のわがブログ「卑弥呼の逆襲:日本が滅びる・43」で解説したように、釈迦・キリスト・ソクラテスとともに“世界の四聖”と尊敬される孔子は基本原則を軽視して「三皇時代初頭の包犧氏が漢字作成原理〔鳥獣の文〕を発明して、万物の情に類する文字を作った」という、根本的に誤る学識を有した。
 孔子にあっても基本原則を軽視すれば誤った知識を有したように、基本原則を無視し排除して〔誤読〕を学術にしようとする邪馬台国説は真っ赤なウソであることは何人にも否定できない明白なる事実である。
 新井白石は古代史学の基本原則を軽んじて〔誤読〕を学術にしようとした。このような白石を、現在の邪馬台国説学者たちは「始めて、『魏志倭人伝』に学問的検討を加えた」とか、また「白石の歴史の研究には科学的なひらめきがある」などと称え、あるいは“日本の西欧近代科学の祖”と敬い邪馬台国説を正当化しようとするが、このような学者たちの姿勢は「古代史学の初歩的な心得を排除する一大詐欺」と言えるのではなかろうか。なぜならば、邪馬台国説は日本人にとって最も大事な歴史的事実を闇に葬るものであり、日本人の命と魂の根元を抹殺する真っ赤なウソだからである。弁護士や法律家は学問上のことであるゆえ邪馬台国説の「詐欺」は成立しないと反論するであろうが、下等・悪質な肉を最高級の肉を偽ってはならない”という職業上における初歩的な心得・基本原則を破って100人に売りつける肉屋の主人は詐欺を犯したことになる。ならば、学者として当然守るべき古代史学の初歩的な心得を排除して〔誤読〕を正当化して日本人の命と魂の根元を結果的にごみ屑のごとくあつかって日本人の精神やアイデンティティを虐殺する学者たちの邪馬台国研究は前述の肉屋の主人以上の立派な詐欺ではあるまいか。

この「卑弥呼の逆襲:日本が滅びる」シリーズは、いよいよ次回から邪馬台国説は日本人の精神やアイデンティティを虐殺する呪詛(のろい)・禍(わざわい)であることが具体的に明確となる証明に着手する。この証明によって、邪馬台国説を放置すると日本が滅びることを、ブログを開く人々が感じいただけることを切に切にお願いする次第である。

|

« 日本が滅びる・44 | トップページ | 日本が滅びる・46 »

学問・資格」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

卑弥呼」カテゴリの記事

邪馬台国」カテゴリの記事

歴史」カテゴリの記事

漢字の起源」カテゴリの記事

ヒエログリフ(聖刻文字)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日本が滅びる・45:

« 日本が滅びる・44 | トップページ | 日本が滅びる・46 »