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2013年11月26日 (火)

日本が滅びる・70

愛、あざやかに永遠であれ(11)・『古事記』序が歴史を知る方法の解説()

 

◆わがブログ「卑弥呼の逆襲:日本が滅びる」の前々回の68回と前回の69回で解説したように、太安万侶(おおのやすまろ)が担当した『古事記』の序の作成目的は――『古事記』上巻に記述された歴史は夏音文字(〔音〕という注が付く“字音仮名”)はじめ漢文体に用いられる文字を含めるすべての文字の字源・原義は「銀河各部の形状」である。だから、「すべての文字」を「銀河各部の形状」に変換すれば、真実の歴史が明らかになる――と、読者に「銀(銀河)から作られた文」の略称「漢字」の秘密を伝えて、『古事記』に記述された歴史を正しく解明する方法を表示する使命を有していた。
 すべての漢字の字源・原義を知ることができる基本字は1400字前後である。
 この1400字前後の基本字の字源・原義は、A図左端に示す「オス鹿の横顔に似る銀河」から成立した。「オス鹿の横顔に似る銀河」は「三つ輪の銀河」、「十字の銀河」、「鬼の姿に似る銀河」、「長方形の暗黒天体部」から構成される。
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◆安万侶は『古事記』の序の初頭にある「しかれども乾坤(けんこん)初めて分かれて、参神造化の首(はじめ)を作()す」という短い文で、「今から約4050年前の夏代初頭(わが国の後期縄文時代初頭)に夏音文字が中国からわが国に伝来した」と表現した。
 A図に示すように、わが国では約6000年前の前期縄文時代初頭に北緯36度ぐらいの関東地方で、天頂にめぐってくるA図左端の「オス鹿の横顔に似る銀河」をモデルにして土器や土偶を作る芸術革命が起きた。約5000年前から始まった中期縄文時代には芸術の花が開き、「オス鹿の横顔に似る銀河」をモデルにして優れる土器や土偶が多数作成された。

今から約4050年前の夏代初頭、中国大陸から大海を越えて移住した帝益の孫の王子(天祖)と益氏の若者たち一行が日本列島の男鹿半島・八郎潟地域に移住した。夏音文字の基本字はA図左端の「オス鹿の横顔に似る銀河各部の形状」であった。ゆえに、益氏の王子や若者たちの夏音で語る言葉はチンプンカンップンで理解できなくても、縄文の芸術家たちは前期以来約1950年間の伝統にもとづく造形解釈をもって夏音文字の学芸を習得した。北緯36度を中心とする関東地方や、A図中央の火炎土器を作った新潟県信濃川流域では「オス鹿の横顔に似る銀河」から土器や土偶を作る現代の芸術家たちが感歎するほどのすぐれた芸術の花が開いていた。このため夏音文字の学芸はわが国では習得されて、益氏の本拠地となった男鹿半島・八郎潟地域に止まらずに関東地方や信濃川流域まで夏音文字は波及したのである。

◆〔歳差〕という天文現象で過去の銀河の緯度の様子を再現すると――B図に示すように、前期縄文時代初頭から後期縄文時代初頭において、関東地域の天頂に「オス鹿の横顔に似る銀河」がめぐってきたことが明らかとなる。
 『古事記』上巻冒頭は「天地(あめつち)初めて発(ひら)けし時、高天原(たかものはら)に成れる神の名は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、次に高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、次に神産巣日神」という文で「造化の参神」の名を列記する。
 C図に示すように、B図の天頂緯度線は『古事記』の序の初頭部の「参神造化の首を作す」という文をあらわすものであると証明される。
 中国の正史『新唐書(しんとうじょ)』日本伝には「後稍(のちやや)夏音を習い、云々」という文があり、この文は――『古事記』が完成する10年前の702年に中国に渡った日本国の遣唐使が「このたび、日本国では史書を作成することになった。この史書には夏音文字を少し習う(復興する)ことになった」と中国王朝に告げた――とあらわすものとなる。
 この史書は『古事記』であるゆえ、学者たちが“字音仮名”と呼ぶ『古事記』上巻の随所に記載される「〔音〕という注が付く文字」が「夏音文字」であったことになる。
 3世紀後半に著作された「『魏志倭人伝』の人名・小国名に用いられる文字」は「夏音文字」であり、『万葉集』の「“万葉仮名”と呼ばれる文字」が「夏音文字」となる。
 このように、『魏志倭人伝』、『古事記』上巻、『万葉集』に残って夏音文字は実在する。

◆『古事記』の序の作成目的は上記した(1)『古事記』上巻に記述された歴史を解明する方法を伝える他にもう一つ有し、その役割は(2)『古事記』上巻は伊耶那美命が提唱した日本建国の〔愛〕の理念を後世に伝えるために作成されたと伝えることであった。
 この作成目的のために、『古事記』の序の縄文時代をあらわす「参神造化の首を作す」の次は、一足飛びに時空を超えて後期弥生時代をあらわす「陰陽斯(ここ)に開けて、二霊群品(ぐんぴん)の祖(おや)となる。このゆえに幽顕(いうけん)に出入りして、日月目()を洗ふに彰(あらは)れ、海水に浮沈して、神祇(じんぎ)身を滌(すす)くにあらはる」という文を、安万侶は直結させた。
 上記の文を現代語に訳すると「また陰と陽とが別になって、二霊すなわち伊耶那岐命と伊耶那美命が日本国を誕生させた先祖となりました。これゆえ、伊耶那岐命は幽(伊耶那美命の棺を納めた玄室)に入り顕(この世)に戻り、天頂にめぐってくる日月目を洗う銀河を仰ぎ見て、伊耶那美命の墓の玄室に入った体の汚れを海水で浮き沈みして洗い落した時に多くの祭神が出現した」となる。
 したがって(1)『古事記』の序の作成目的を示す「参神造化の首を作す」の文に、『古事記』の作成目的をあらわす「陰陽ここに開けて、二霊群品の祖となる。云々」という文を直結する方法をもって、(2)「『古事記』は伊耶那美命が提唱した日本建国の〔愛〕の理念を後世に伝えるために作成した」と表現したことになる。
 
 『古事記』の作成目的をあらわすわ文には「日月目を洗ふ」という語句が挿入される。
 〔歳差〕を用いると、D図に示すように、3世紀において日本列島の天頂に[][][]の字源・字形・原義となった銀河がめぐってきたことが明らかとなる。
 D図に示すように、東の「三つ輪の銀河」は〔朝日〕に見立てられて[]の字源となった。「十字の銀河」の南の「日輪の銀河」は〔垂直の柱の背後(南面)に隠れる正午の太陽〕に見立てられて[]の字源となり、「北アメリカ星雲」は〔夕日〕に見立てられて[][]の字源となった。「北アメリカ星雲」は〔夕日〕に見立てられたので、「長方形の暗黒天体部」もまた[]の字源・字形・字義となった。A図左端の「オス鹿の横顔に似る銀河」のうちの「北アメリカ星雲・ペリカン星雲」は〔オス鹿の目〕に相当するので、[]の字源・字形・字義となった。また、D図の「鬼の横顔に似る銀河のアゴに付く銀河」は〔人間の目や鳥の目〕などの形に酷似するゆえ、[]の字源・字形・字義となった。
 D図に示す[][][]の字源となった「北アメリカ星雲」と東隣の[]の字源となった「鬼の横顔に似る銀河のアゴに付く銀河」は「激流の銀河」が洗う形状となる。
 だから、安万侶は「伊耶那美命と伊耶那岐命が生存した3世紀」を「日月目を洗ふ」という文で表現した。

◆D図が示すように『古事記』の序の初頭の文は――『古事記』は〔日本建国の〔愛〕の理念を後世に伝えるために作成された――と表現する。
 その証拠に、『古事記』上巻は伊耶那岐命と伊耶那美命の国生み説話における二度目の淡路島・淤能碁呂島(おのごろしま)聖婚説話で日本建国の〔愛〕の理念を表示する。わがブログ「卑弥呼の逆襲:日本が滅びる」の63回と65回で解説したように、E図に示す伊弉諾神宮と諭鶴羽(ゆづるは)山地は、タンチョウツルの求愛ダンスで日本建国の〔愛〕の理念を表示する。
 また、F図の四国の「伊予国」の祭神の「愛比売(えひめ)」も日本建国の〔愛〕の理念を明確に示す。現在、「愛比売」は県名「愛媛」となり、伊耶那美命が提唱した日本建国の〔愛〕の理念を伝える。
 さらに伊耶那岐命の黄泉国(よみのくに)訪問説話末部において、千引石(ちびきのいわ)の前における伊耶那岐命の「吾一日に千五百の産屋立てむ」という宣誓で、伊耶那美命が提唱した日本建国の〔愛〕の理念が明確に示される。
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◆だからこそ、『古事記』の序の初頭の文は――(1)『古事記』の歴史の解明方法を具体的に伝えるとともに、(2)『古事記』は日本建国の〔愛〕の理念を後世に作成するために著作されたた――と表示するものであったことになる。
 この二つの作成目的は、『古事記』の序の末部にある下記の文においても表示される。

「姓(うじ)に於きて日下(にちげ)を玖沙訶(くさか)と謂ひ、名に於きて帯(たい)の字を多羅斯(たらし)と謂ふ」
 上記の文は――姓において漢文体で表記される「日下」は夏音文字にもとづき「玖沙訶」と読み、名において漢文体の「帯」の字は夏音文字にもとづき「多羅斯」と読む――とあらわしている。
 G図に示すように、「十字の銀河」は[]の字源となった。“字書の聖典”と称される『説文解字』は[]の字形を「至高にして上無し。一大に従ふ」と解説し「最も高く、それ以上の上が無い天頂点、あるいは[]と字源なる46秒間でキャッチする天頂緯度線」であると指摘する。
 H図に、『説文解字』が指摘した[]の字源の「天頂点。[]の字源となる46秒間でキャッチする天頂緯度線」を表示した。
 I図とJ図は「玖沙訶」の解説図となる。「玖沙訶」の[]の字義は「黒色の玉(美しい石)」であるゆえ、[][][]を加えた字となる。I図に示すように、「三つ輪の銀河」は円形の[]をあらわす。わが国の中国古代文字研究の第一人者とされる故・白川静博士が著作した『字統』(平凡社)[]の字源について――『説文解字』に「後よりこれを灸(きゅう)す。人の両脛(りょうけい)の後に距(ささへ)あるに象(かたど)る」とあり、灸とはつっかいの柱をする意――と解説する。したがって、I図の「十字の銀河」が[]の字源となる。というのも、「十字の銀河」は〔両方の脛(すね)を開いて「三つ輪の銀河」を支える(距える)形状〕となり、〔「三つ輪の銀河」のつっかいの柱〕に観えるからである。夏代においては、J図に示す中国と日本列島の天頂にめぐってきた「十字の銀河」を仰いで〔沙粒(すなつぶ)のごとく微小な天頂点〕をキャッチして精確に緯度と子午線が測量されていた。だから、「十字の銀河」は[]の字源となった。[]の字義は「うた()」であるゆえ、J図に「帯」と記入した「十字の銀河の子宮から鬼の横顔に似る銀河の口まで垂れる帯状の銀河」が「うた」のイメージとなって「訶」をあらわす。この結果、D図にて解説した「三つ輪の銀河」は〔朝日〕に見立てられて[]の字源であり、J図の「十字の銀河」と「帯の銀河」は「三つ輪の銀河」より「下」に在るので「日下」となる。だから、漢文体の「日下」という姓は夏音文字の「玖沙訶」と同義となる。
 J図に「帯」と記した「帯状の銀河」は「十字の銀河の腰を巻く長い布」すなわち「帯(おび)」に観える。この「帯」と記した「帯の銀河」は、K図に示すように[]の字源となった。『説文解字』は[]の字源を「柝()くなり」、[]の字源を「判(わか)つなり」と解説する。I図・J図に示したように、木の形に相似する「十字の銀河」の中央部は暗黒天体部となるゆえ〔木の幹の中央部が裂ける〕ごとくに観える。そして、K図に示す「M39」という散開星団と「十字の銀河の子宮」から垂れる二つの「帯の銀河」は「鬼の姿に似る銀河の両手・両腕」のごとく観えるので〔木の枝を裂く強い力〕に見立てられて、「判つなり」の[]と「柝くなり」の[]の字源となった。「多羅斯」の[]は「多くの地で「十字の銀河」を仰いで天頂点をキャッチした」の「多くの地」をあらわした。「十字の銀河」は〔微小なキラキラと輝く沙〕、また〔キラキラと輝く羅紗(らしゃ╱うすもの)〕、あるいはK図に示すように「隹(小鳥)を捕獲する細かい目の网(あみ╱網)」に見立てられた。L図に示すように「十字の銀河の子宮」は雀や鳰(にお)などの「小鳥」をあらわす[]の字源となった。「十字の銀河」の胸部にある「M39」という名の肉眼で見える明るい散開星団は、M図に示すように「鳰と浮巣」の形に酷似する。鳰はカモの仲間より一回り小さい、全長2529cmの小鳥である。[]の正字は[]の下に[()]を加える字で、[][][]を加える字である。ゆえに、[]の原義は「小鳥を捕獲する細かい目の網()」であった。だから、「帯」の原義は夏音文字の「多羅斯」すなわち「垂()らし」と同義となり、K図に示す「帯の銀河」が[]の字源となった。

◆『古事記』の序の初頭は「十字の銀河が天頂を通過して夏音文字が習得された縄文時代」を、C図に示したように「参神造化の首を作す」という文であらわす。この「参神造化の首を作す」という文に直結する「陰陽斯(ここ)に開けて、二霊群品(ぐんぴん)の祖(おや)と為()る。云々」という文は、D図に示した――「日月目を洗う銀河」すなわち「長方形の暗黒天体部」が天頂に日本列島にめぐってきた後期弥生時代の3世紀に伊耶那岐命と伊耶那美命が生存した――と証言する。
 したがって、『古事記』序の末部にある「姓に於きて日下を玖沙訶と謂ひ、名に於きて帯の字を多羅斯と謂ふ」という文もまたA図~M図にて解明したように――(1)後期縄文時代初頭に伝来した夏音文字はじめ漢文体の文字を「銀河各部の形状」に直せば、『古事記』上巻の後期弥生時代に生存した伊耶那岐命と伊耶那美命をはじめとする上古の真実の歴史が解明できるという方法を表示するとともに、(2)伊耶那美命が提唱した日本建国の〔愛〕の理念を後世に伝えることが『古事記』の作成目的であると表示することになる。
 この二つの重大な事柄を説明する使命を有していた『古事記』の序について、注釈書『古事記伝』を著作した本居宣長はまったく気づかなかった。このような欠点を有する『古事記伝』を学者たちは「絶対に正しい」と信用する。この絶対視のために、宣長以後から現在までの学者をはじめジャーナリスト、そして出版界やマスメディアは『古事記』に記述された真実の歴史を解明できずに排除した。その意見は(1)すべての漢字の字源・原義は「秋の銀河と夏の銀河各部の形状」であるという秘密と、編纂スタッフが“愛、あざやかに永遠であれ”と願った(2)日本人のいのちと魂の根元となる日本人にとって最も大切な日本建国の〔愛〕の理念を排除する、『古事記』に記述されたすべての漢字の字源・原義の秘密と真実の歴史がまったく不明となる〔誤読〕から生まれた空理空論・妄想である。

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