古代エジプト文字の字源・6
●ヒエログリフの[魂]の字源解説・Ⅲ
◆わがブログ「日本が滅びる」は1~167回をもって、すべての漢字は私が「文字作成銀河」と名づけた銀河範囲から作られ、すべての漢字の字源は〔文字作成銀河の各部の形状〕であることを科学的に証明した。
漢字と同じく、ヒエログリフの字源もまた〔文字作成銀河の各部の形状〕である。したがって、すべてのヒエログリフは〔文字作成銀河〕から作成された。
〔文字作成銀河〕の写真はわがブログ「古代エジプト文字の字源・4」の冒頭に掲載した。
〔文字作成銀河の各部〕には、エジプト・中国をはじめわが国においても名称が存在しない。これゆえ、私はA図のごとく〔文字作成銀河の各部の名称〕を定めた。
(C) 2015 OHKAWA
◆わがブログ「古代エジプト文字の字源」の前々回(4回)・前回(5回)にて、B図右側のアフリカ産の大きなコウノトリの「クラハシコウ」をデザインするヒエログリフの字源銀河は3ヵ所存在し、またなぜ「魂」を意味することになったかについても解明した。ゆえに、〔クラハシコウ〕については、前々回と前回のブログを参照していただきたい。
今回のブログでは、「クラハシコウ」の文字に「乳香(にゅうこう)を焚(た)く香炉」の文字を加えて「魂」を意味する音が〈バー〉となる――B図のヒエログリフの字源の秘密について解明する。
(C) 2015 OHKAWA
C図は、前回のブログに登場した「クラハシコウ」の字源銀河・Ⅳである。
C図左上にある「北アメリカ星雲」が〔乳香を焚く煙〕の字源部となり、「鬼の横顔に似る銀河」が「香炉の壺(つぼ)」の字源部となる。
D図に示す上南下北(C図と同じ形式)の「鬼の横顔に似る銀河」の輪郭は「香炉」と同形の〔台形〕となる。
ゆえに、E図に示す「北アメリカ星雲の東端」が「乳香を焚く煙」の字源部となる。
(C) 2015 OHKAWA
エジプトの遺跡からは、E図に示したすヒエログリフ「香炉」と同型の香炉が多数出土している。
フリー百科事典『ウィキペディア』は「乳香とはムクロジ目カンラン科ボスウェリア属の樹木から分泌される樹脂のこと。ボスウェリア属の樹木は、オーマンなどの南アラビア、ソマリアなどの東アフリカ、インドなどに自生している。これらの樹皮に傷をつけると樹脂が分泌され、空気に触れて固化する。1―2週間かけて乳白色~橙色の涙滴状の塊となったものを採集する。乳香の名は、乳白色の色に由来する。古くからこの樹脂の塊を焚いて香とし、また香水などに使用する香料の原料として利用されている。
乳香は紀元前40世紀にはエジプトの墳墓から埋葬品として発掘されているため、このころにはすでに焚いて香として利用されていたと推定されている。古代エジプトでは神に捧げるための神聖な香として用いられていた。」と説明する。
F図に示すように、〔女性生殖器の側身形〕は〔クラハシコウの側身形〕に類似する。
G図上部に示したように〔正面から見た女性生殖器の子宮〕は台形となる。したがって、E図に示した「鬼の横顔に似る銀河」と共に、〔子宮の正面形〕も「乳香を焚く煙と香炉」のヒエログリフの字形モデルになったことになる。
(C) 2015 OHKAWA
H図に示すように、「十字の銀河から人の横顔に酷似する銀河の頭頂部(膣に似る銀河)」まではF図の〔女性生殖器の側身形〕、「コールサックの北部」は〔女性生殖器の正面形〕に類似する。(なお、「コールサック」は英語で「石炭袋」と意味する国際的天文学会で定められた天体部の名称である)。
前々回のブログ「古代エジプト文字の字源・4」において、〔歳差(さいさ)〕という天文現象にもとづくと過去の天頂緯度を再現できることを解説した。この歳差によって――紀元前4000年(今から約6000年前╱先史時代)~紀元前2000年(今から約4000年前╱第6王朝時代)までにおいて首都であったメンフィスとクフ王・カフラー王・メンカウラー王の三大ピラミッドが所在したギザの天頂(北緯30度」には、上に掲載したH図に示す〔女性生殖器の正面形に類似する銀河〕がめぐってきた――ことが証明される。
◆前回のわがブログで指摘したように、人間の目は自動露出カメラのように、本人の遺志にかかわりなく、周囲の明るさに応じて絞りが働いて瞳孔径(どうこうけい╱瞳孔の直径)を約2ミリから約7~8ミリまで変化させる。
視界の中にわずかの光が入って瞳孔径が5ミリくらいになったときに見える銀河のカラー写真を下に掲載した。(このカラー写真は、2013年7月25日にキャノン株式会社が朝日新聞朝刊の全面広告に掲載したものである)。
上のカラー写真が示すように、J図に示したメンフィスとギザの天頂にめぐってきたH図の銀河の帯(女性の生殖器の側身形と正面形に類似する銀河の帯)は〔乳白色〕におおわれる。
この「乳白色におおわれる銀河」は英語の「銀河」の「Milky Way(ミルキー・ウエイ)」すなわち「乳白色の道」の語源となった。
上記したように、フリー百科事典『ウィキペディア』は「乳香の名は、乳白色の色に由来する」と指摘する。したがって、英語の「銀河」の語源「ミルキー・ウエイ」が「乳香」の名の由来であったことになる。
H図の右側の「人の横顔に酷似する銀河」の額(ひたい)の部分には国際天文学会が「北天の最輝部(さいきぶ)」と名づけたボウリングのピンのような形をした銀白色に輝く銀河部がある。この「北天の最輝部とミルキー・ウエイの乳白色の銀河」が漢字の「銀河」「銀漢」の語源となった。
I図に示すように、エジプトの天頂附近にめぐってきた銀河帯が乳白色におおわれると「乳香を焚く煙と香炉」の字源銀河は、「輪郭がアワビの貝殻のような形をした子宮」のごとくの銀河に包まれる。というのも、「北アメリカ星雲」と「鬼の横顔に似る銀河」の隣の「長方形の暗黒天体部周辺」は〔胎児の姿に相似する形〕となるからである。「北アメリカ星雲」はあたかも胎児の体が冷たくならないように温める火焔のごとくに一段と赤々と輝いている。
(C) 2015 OHKAWA
I図における「胎児の姿に似る銀河」は、J図に示すように〔第8週の中ごろから、だいぶヒトらしくなる胎児の姿〕に相似する。だから、I図の「輪郭がアワビの貝殻のような形で胎児の姿に似る銀河を包む銀河」は「胎児が宿る子宮」に観える。
◆K図に、漢字の[乳]の字源銀河と契文形(けいぶんけい╱甲骨文字の字形)を示した。[乳]の契文形も「乳香」の名の由来となった「乳白色の銀河」から作られた。
K図の右図の上部にある「十字の銀河」が〔乳児を抱いて乳を与える女性(母親)〕に見立てられて、[乳]の字源は成立した。
L図に示すように、「十字の銀河」は〔女体〕のような形となる。
(C) 2015 OHKAWA
M図は、C図の「クラハシコウ」の字源銀河・Ⅳにおける、〔クラハシコウの頭部〕を〔女性の横顔〕の図案に変えた「魂」〈バー〉の字源銀河図である。
したがって、N図はB図と異なる「女性の横顔と鳥の身体部の合体形」と「乳香を焚く香炉」で構成される「魂」〈バー〉をあらわすヒエログリフとなる。
(C) 2015 OHKAWA
O図は、リチャード・H・ウィルキンソン著╱伊藤はるみ訳『図解古代エジプトシンボル事典』(原書房)の23頁から転載した〔第19王朝(紀元前1307-同1196年)のアンハイのパピリスの太陽神のハヤブサを崇拝する絵図である。この絵図の最下部に左右一対の「魂」を意味するヒエログリフが描かれている。この「魂」を意味するヒエログリフは「女性の横顔と鳥の身体部の合体形」と「乳香を焚く香炉」との文字で構成される。
(C) 2015 OHKAWA
P図は上図(O図)最下部にある「魂」を意味する〈バー〉が「太陽神・ハヤブサを崇拝する」とあらわす左右一対の絵のうちの右側の拡大図である。このように、N図に示した「女性の横顔と鳥の身体部の合体形」と「乳香を焚く香炉」とで「魂」の意味を構成するヒエログリフは存在する。
◆ところが、P図の「鳥の身体部」とB図と「クラハシコウ」の身体部の形は、明らかに相違して別なるものである。というのもO図の下部にあるP図の〔鳥の身体部〕をよく見ると、それは〔クラハシコウ〕のヒエログリフの身体部ではなく、〔オナガガモ〕のヒエログリフの身体部に相似するからである。また、O図の下部の左側の「魂」をあらわす鳥の身体部は〔ツバメ〕のヒエログリフの身体部に相似する。
だから、M図に示した「女性の横顔とクラハシコウの身体部の合体形」の字源解説図にもとづいてN図の右側のヒエログリフが図案されたという、わが意見は誤りとなる。
つまり、N図の右側のヒエログリフは(1)「女性の横顔とツバメの身体部の合体形」であり、また(2)「女性の横顔とオナガガモの身体部の合体形」だからである。
N図の右側のヒエログリフにおける「女性の横顔」は、F図の「女性生殖器」とL図の「女体」に観える「十字の銀河」を表現する。
N図の右側のヒエログリフは「女性生殖器・十字の銀河」を「女性の横顔」で表現し、「ツバメの姿に似る銀河」と「オナガガモの姿に似る銀河」を合体して作成された。
次回では、この秘密を解明する。
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