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2015年6月 8日 (月)

古代エジプト文字の字源・7

 ヒエログリフの[]の字源解説・Ⅳ

◆わがブログ「古代エジプト文字の字源」シリーズでは――古代エジプト文字=ヒエログリフは漢字と同じく字源が存在し、しかもヒエログリフは漢字と同一の私が「文字作成銀河」と名づけた銀河範囲から作成された事実を証明する。
 わがブログ「日本が滅びる」は1167回をもって、すべての漢字は「文字作成銀河」から作られ、すべての漢字の字源は〔文字作成銀河の各部の形状〕であることを科学的に証明した。
 上記したように、ヒエログリフの字源もまた〔文字作成銀河の各部の形状〕である。したがって、すべてのヒエログリフは〔文字作成銀河〕から作成された。
 〔文字作成銀河〕の写真はわがブログ「古代エジプト文字の字源・4」の冒頭に掲載した。
 〔文字作成銀河の各部〕には、エジプト・中国をはじめわが国においても名称が存在しない。これゆえ、私はA図のごとく〔文字作成銀河の各部の名称〕を定めた。

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(C) 2015 OHKAWA

今回のブログから、ヒエログリフの分類法として多くの人々が用いるガーディナー著『エジプト語文法』に掲載された700字余りのリストを用いることにした。
 わがブログ「古代エジプト文字の字源」の4回・5回では、B図のガーディナーのリストの「G53の香炉」と「G29のクラハシコウ」とで構成される「魂」を意味するヒエログリフの秘密について――B図右側のアフリカ産の大きなコウノトリの「G29」の「クラハシコウ」をデザインする字源銀河は3ヵ所存在し、またなぜ「魂」を意味することになったかについても解明した。ゆえに、「G29」の「クラハシコウ」の字源については、4回と5回のブログを参照していただきたい。
 また前回(6)のブログでは、C図に示すガーディナーのリストの「G53」の「女性の横顔に鳥の身体部の合体形と乳香(にゅうこう)を焚く香炉」とで構成されるヒエログリフは、B図のヒエログリフと同じく「魂」を意味する〈バー〉であることを証明した。
 C図の左側に配する「乳香を焚く香炉」の秘密については、前回の「古代エジプト文字の字源・6」における解説と証明を参照していただきたい。

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(C) 2015 OHKAWA

 D図は、前回のブログにおいても掲載した太陽神のハヤブサを崇拝する様子を描くパピリスの絵画である。このパピリスの下部にC図の「魂」を意味するヒエログリフの絵が左右一対で配置される。

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(C) 2015 OHKAWA 


 E図に、D図最下部の左右一対の「女性の横顔と鳥の身体部の合体形と乳香を焚く香炉」の絵を拡大した。
 E図の〔鳥の尾の形〕からして、E図の左図は「女性の横顔とツバメの身体部の合体形」、E図の右図は「女性の横顔とオナガガモの身体部の合体形」であると考えられる。

◆F図は、E図左図の鳥の身体部となった「ツバメ」を図案する〈ウル〉と発音するガーディナーのリストの「G36」である。

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(C) 2015 OHKAWA


 ヒエログリフが最初に出現した紀元前3000年ころの初期王朝時代から第6王朝までの首都は北緯2959分のメンフィスであった。古王国時代の第4王朝時代(紀元前2575-紀元前2465)には、クフ王・カフラー王・メンカウラー王の三大ピラミッドが築造された。この三大ピラミッドは北緯3001分のギザに所在する。ゆえに、メンフィスとギザの中間緯度は北緯30度となり、北緯30度は両地の緯度より共にわずか1分しか違わない。
 わがブログ「古代エジプト文字の字源・4」にて、〔歳差(さいさ)〕と呼ばれる天文現象にもとづくと過去の天頂緯度線を再現できることを解説した。この歳差によって――G図に示すように、(1)紀元前4000(今から約6000年前╱先史時代)(2)紀元前3000(今から約5000年前╱ヒエログリフが最初に出現した時代)(3)紀元前2000(今から約4000年前╱第6王朝時代)における北緯30(メンフィスとギザ)の天頂緯度線が貫通した秋の銀河と夏の銀河の東北部の様子を示すことができる。

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(C)2015 OHKAWA


 G図に示すように、紀元前4000年~紀元前2000年までのメンフィスとギザの天頂に私が「激流の銀河・長方形の暗黒天体部」と名づけた銀河部がめぐってきた。
 エジプトは、毎年おこるナイルの氾濫(はんらん╱洪水)によって豊かな農作物を手に入れることができた。はるか南の南アフリカ中央部で降った大量の雨はナイル川に流れこみ、両岸の肥沃(ひよく)な土を押し流して下流のエジプトにもたらした。メンフィス周辺では毎年9月初めのころに大洪水がピークに達した。洪水に見舞われた土は泥状にやわらくなる。したがって、原始的な木製の刃先のスキでも、牛と人とでたやすく耕しあるいは開墾(かいこん)することができた。だから、エジプトは豊かな実りに恵まれて栄えた。
 G図のメンフィスやギザの天頂にめぐってきた「激流の銀河」は〔ナイル川の氾濫〕、同様にメンフィスとギザの天頂を通過した「長方形の暗黒天体部」は〔ナイル川の氾濫によって土が泥状にやわらかくなった農地一帯(畑・田園地帯)〕をあらわすことになった。
 F図のツバメの羽の色は「長方形の暗黒天体部」のごとく真っ黒であり、そしてツバメの巣はナイル川の氾濫でやわらかくなった泥で作られる。
 H図に示す「十字の銀河」の胸には「M39」と呼ばれる散開(さんかい)星団がある。
 I図に示すように、「M39」は「ツバメと泥で作った巣」の形に相似する。

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(C) 2015 OHKAWA

 M39は少数の星からなる、明るい星が集まった散開星団である。M39は満月の大きさ(約0.5度)とほぼ同じであり、望遠鏡で見るとM39を構成するすべての星が見えるため「M39」の「ツバメと巣」の形が不明瞭となる。しかし、目をこらして肉眼で見ると「M39」が「ツバメと巣」の形に似ていることがよく見えるようになる。
 ルチャード・H・ウィルキンソン著╱伊藤はるみ訳『図解古代エジプトシンボル事典』は、F図に示した「ツバメ」の字について下記のごとく解説する。
 「ツバメはラーの太陽舟を描いた絵画にも登場し、多くの場合、太陽が地下を通るあいだ舟のへさきにとまっている。しかし、このような絵画では、ツバメは死者の魂を表すのではなく、夜明けと太陽の到来を告げる、一種の朝告げ鳥の役目をはたしているようである。このイメージは文学にも見られ、新王国時代の愛の詩にツバメが夜明けを告げる場面がある。」

◆H図の左端の「三つ輪の銀河」は、文字作成銀河(A図」の東端にある。ゆえに、漢字では「三つ輪の銀河」を「夏至、春分・秋分、冬至の各々の日の出」に見立て、[朝]や[旦(あさ)]の字源とした。また、「三つ輪の銀河」は〔大海」(中国東方も黄海・東シナ海)のイメージとなり漢字の三水偏に[朝]の字が加わる[潮]の字源となった。同様に、ヒエログリフにおいても「三つ輪の銀河」は「大海」(エジプトの東にある紅海)と「朝」をあらわした。つまり、〔エジプトの東の紅海に浮かぶ舟〕は「ラーの太陽舟」に見立てられ、〔紅海」は「太陽が地下を通って東から昇る大海」に見立てられた。だから、上掲した『図解古代エジプトシンボル事典』が解説しているがごとく――ツバメはラーの太陽神を描いた絵画に登場し、多くの場合、太陽が地下を通るあいだ舟のへさきにとまり、夜明けと太陽の到来を告げる、一種の朝告げ鳥の役をはたす――ことになったのである。

 〈ウル」と発音する「ツバメ」の字は「大きい」を意味する。というのも上記したように「三つ輪の銀河」を〔大海・紅海〕に見立てたために、〈ウル〉と発音する「ツバメ」の字は「大きい」を意味する決定詞(分類記号)になったのである。

◆J図に3種類の「オナガガモ」の字を示した。

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(C) 2015 OHKAWA

 K図に、字義が「小鳥」の漢字の[(すい)]の字源は「十字の銀河の子宮」であることを示した。
 J図のガーディナーのリストの「G39」の「オナガガモ・Ⅰ」の字源は、K図に示すように漢字の[]の字源となった「十字の銀河の子宮」であると考えられる。というのも、「十字の銀河」は〔女体〕に相似するからである。したがって、E図に示した「女性の横顔と鳥の身体部の合体形」の絵における〔女性の横顔〕は〔女体に相似する十字の銀河〕や「オナガガモ・Ⅰ=G39」の字源「十字の銀河の子宮」をあらわすことになるので、E図の右図の〔鳥の身体部〕は「オナガガモの身体部」をあらわしていることになる。


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(C)2015 OHKAWA


 L図の左図は、J図中央のガーディナーのリストの「G40」の「オナガガモ・Ⅱ」の字における〔尾の部分の拡大図〕である。この〔オナガガモの尾の形〕は、右図に示すようにG図に示した「長方形の暗黒天体部とメンフィス・ギザの天頂緯度線」と「ニ連菱形の銀河」を図案するものであるにちがいない。というのも、上記したようにG図の〔ナイル川の氾濫によって泥のようにやわらかくなった農地一帯〕に見立てられた「長方形の暗黒天体部」は〔水鳥のオナガガモが生息する沼地・湿地帯〕にも見立てることができるからである。

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(C) 2015 OHKAWA


 だから、「オナガガモ・ⅡのG40」の字源は「十字の銀河の子宮」・「長方形の暗黒天体部とメンフィス・ギザの天頂緯度線」・「長方形暗黒天体部南部のニ連菱形の銀河」となる。

上掲した『図解古代エジプトシンボル事典』は「オナガガモ」の字について下記のごとく解説する。
 「オナガガモ(アナス・アクタ)は古代エジプトでももっともありふれた水鳥の一種で、ヒエログリフには立った姿がひとつ〈G39〉と飛ぶ姿が二つ〈G40、G41〉の三つの形がある。そして三つとも水鳥、時には鳥全般を表わすための不特定な決定詞(分類記号)として使われていた。(中略)
 しかし、オナガガモのヒエログリフには二つの正反対の意味があったようである。この鳥は、邪悪なものを抑えつけようとするシーンにも、豊穣と再生を願うシーンにも登場するのだ。まず、邪悪な魂が逃げ込む場所とされていた沼地に住むものとして、オナガガモにも邪悪な一面があるという考え方があった。だから、椅子や足のせ台の装飾によく出てくるカモの頭は、カモに象徴される邪悪な霊を抑えつけたという意味なのだろう。一方、古代エジプト人にとって、野生のカモはエロティックな意味ももっていたらしい。この意味について詳しいことはわかっていないが、ごく普通の化粧スプーンが、裸もしくは半裸の少女(スプーンの柄の部分になっている)が泳ぐカモを抱きかかえる形をしているのは、カモのもつエロティックな意味と関わりがありそうである。墓の壁画で、墓の主といっしょにカモ狩りをする妻が、乳房の間に小さなカモを抱いているシーンなど、同じ意味があるのかもしれない。」
 G図に示した天頂緯度線が貫通した「激流の銀河」は〔ナイル川の氾濫〕をあらわすゆえ、特別の水位が高い大洪水が起きると多くの村々は水没するか、ときには村全体が洗い流された。ゆえに、〔ナイル川の氾濫〕には「邪悪な一面」があった。しかし〔ナイル川の氾濫〕は「豊かな実り、つまり豊穣」をもたらし、〔豊穣をもたらすナイル川の氾濫〕は一年で死滅しないで翌年にも再び生じたので「再生」をあらわし、人々は〔ナイル川の氾濫による豊穣と再生〕を神に祈願した。この〔ナイル川の氾濫〕は「激流の銀河」があらわし、G図に示すように「十字の銀河の足」の南にある「激流の銀河」は〔足のせ台〕に見立てられた。ゆえに、『図解古代エジプトシンボル事典』は「足のせ台の装飾によく出てくるカモの頭は、カモに象徴される邪悪な霊を抑えつけたという意味なのだろう」と解説することになった。
 M図に示すように、「夏の銀河の西南部から牽牛(けんぎゅう)の顔に似る銀河」までは、ガーディナーのリストの「D52」の「男根」の字形に酷似する(注 わがブログ「古代エジプト文字の字源・4」の冒頭に掲載した文字作成銀河の写真を参照すれば、「夏の銀河の西南部から牽牛の顔に似る銀河まで」は「男根」に酷似することが明白となる)
 これゆえ、M図に示す「鳥の翼に似る銀河と牽牛の顔に似る銀河より北部のコールサック」は「女陰」に見立てられ、また「飛ぶオナガガモの姿」にも相似すると見立てられた。だから、J図右端のガーディナーのリストの「G41」の「オナガガモ・Ⅲ」の字形は、M図の上部に示したように「鳥の翼に似る銀河・牽牛の顔に似る銀河までのコールサック(人の横顔に酷似する銀河の首までのコールサック)」を図案したものとなる。

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 N図に示す考えにもとづき、「激流の銀河・十字の銀河南部」はガーディナーの分類リストの「D53」の「精液を出している男根」の字源となった。
 だから『図解古代エジプトシンボル事典』が解説したように、(1)N図の「D53」の男根の字源銀河と隣接するL図の右図「長方形の暗黒天体部・ニ連菱形の銀河」(オナガガモ・ⅡのG40における尾の図案となった銀河)と、(2)M図に示した「D52の男根と隣接するオナガガモ・ⅢのG41の字源銀河」と、(3)N図の「D53の男根と隣接する十字の銀河の女陰部・子宮に見立てられたオナガガモ・ⅠのG39の字源銀河」が原因で、オナガガモはエロティックな意味をもつことになったのである。

以上、D図最下部の絵をE図に抜き書きして拡大した「鳥の身体部」は〔左側がツバメ、右側はオナガガモ〕をあらわすものであったことになる。

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